土地について語る本ではない
2019/07/21 17:28
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
800円以下だったので文庫本感覚で電子書籍版を購入しましたが、400ページほどあったためザックリ拾い読みしました。
題名から勝手に土地の仕組みやバブルに関する本かと思って買いましたが、おもに大正から戦後にかけての田園都市や東急電鉄の発展に関わった人物の歴史について書いています。読み終わって気づきましたが、原文は1988年に執筆されています。
1章だけでも50以上の文献を参考に挙げており、個人間の会話から俯瞰的な情勢の流れまで書かれています。もっと関心を持つ機会があったら読み返したいです。
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昭和初期から戦後にかけて、東京という都市がどのようにデザインされ、どのようにつくられてきたのか理解できる。
こういった知識や背景を知っている猪瀬氏が引き続き東京都知事であってほしかったと思う。
渋沢栄一氏の四男、渋沢秀雄氏が田園調布をつくり、
五島慶太氏が鉄道網を拡大し、大東京・大東急ができた。
戦争が終わり、田園調布はアメリカGHQに家をとられ、鉄道はGHQの民主化指令で誕生した労働組合いより分割・縮小を余儀なくされる。
東京という都市の歴史と人間ドラマが垣間見られ、楽しく読むことができた。
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東急東横線の渋谷地下化にあわせて読んでみました。なぜ、日本、東京は郊外への鉄道が放射状にのびているのか?途中の宅地開発と鉄道がセットになっているのか。特に東急の手法を歴史的事実を踏まえて説明している。五島慶太の生涯記と言っても言い。田園都市構想、田園調布そしてたまプラーザへの流れなどを知ることができた。
東京の人間がなぜ混雑した列車に揺られて通勤するのか?戦前からの流れはおもしろい。
ただ途中で海外の話なども入って来たところから少し読むのが辛くなった
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日本における田園都市構想の勃興から「強盗慶太」の所以に至るまで、よく描いている。イギリスで起こった本来の田園都市構想とはなにか、という件はちょっと冗長にすぎる感あり。ただし、欠かせない要素ではある。
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昭和という時代の土地神話について
なかなか興味深い角度から勉強になるⅠ冊です。
東急グループがどのように成長したのか?
田園調布ができる経緯。
そこに関わった数々の当事者の方々。
ビジネスの参考になる点も多くなり、
皆さんにもお薦めのⅠ冊だと思います。
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僕らサラリーマンの多くが、何の疑いもなく、満員電車に揺られ、ビジネス街へと足を向け、また満員電車に揺られ、ホームタウンへと戻っていく。
そんな東京のライフスタイルを陰ながら規定する鉄道・地下鉄の創設期に隠された人間ドラマを深掘り、近代的日本の造形(の過程)を露わにする一冊。
僕らは、知らぬ間に、様々なシステムの上で踊らされている、ということに気付かされる。