紙の本
深まる関係、失われる関係
2011/01/20 20:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は次への展開を含めた番外編という位置づけになっているようだ。丹羽真の妄想エピソード短編が6本と、青春女(初心者)の日常を描いた短編で構成されている。
妄想話の方は、もしも○○と付き合っていたら、という設定で、複数のエンディングが用意されている。「Ending No.4 丹羽さん」は前川さん、「Ending No.3 幸せのはんぶんこ」はリュウシさん、「Ending No.2 宇宙人の見守る町、の地球人」はエリオを選ぶ。
「Bad Ending No.1 電波男」はマコトをある出来事が襲う話。「Ending No.2559 宇宙服は蚕の夢を見る」は数百年後の話。「Ending No.5 女々たんと一緒」はオチる話。
そして現実に戻って来たマコトと、エリオ・前川さん・リュウシさんでカラオケに行く、「Chapter 7 せーしゅん女(初心者)の休日」という構成になっている。
モテモテ主人公がヒロインの誰かを選ぶ未来は、可能性の縮退なのか、あるいは堅実な幸福なのか。もしかすると悪夢かもしれない。でも今はまだそんな段階ではない。全ての可能性を保っておきたいというのが、偽らざる本音なのだろう。
だがそれもいつまで続くのか。新しい波乱の種が蒔かれそうだ。
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前川さんの可愛さにもんどりうったところでリュウシさんやっちゅーに!
選ぶことで得るものもあれば、失うものもある。このまま変わらずずっと続いていければいいのに、でも変わらなきゃいけないんだなーと切なくも感じました。
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前回はオールキャストが登場しクライマックスを向かえひと段落したためか、今回は短編集のようなつくりになっている。
今後の話を展開するための序章にあたるのか割とあっさりした作りになっており、話としては特に面白みがなく残念。
(まぁ、元々短編集はあまり好みではないのですが……)
ただ、以前の短編集もその後にうまく繋げていたので今後に期待。
成長したリュウシさん(*注 丹羽君の妄想の中ですが)が可愛かったので、まぁ良しとする。
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リュウシさんも前川さんもエリオもかーわうぃー。挿絵の少しオトナなリュウシさんは反則です。妄想でも武力介入上等な相変わらずの女々さんは流石の最強(凶?)キャラ。どれもニヤニヤしながら読めました。しかしそんな中でチラホラ心にくる喪失したものへの切なさも感じられて。読んでて不思議な気持ちになれました。でも心地いい。
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半分以上妄想(夢)話ってのはチャレンジングだと思う。期待に対してチョット物足りない気もしたけど、別ルートを見せてくれたのはとても面白かったので良し。余談だが同時に出た「さくら荘~」のましろさんとかぶるところが多くて読んでて混乱してしまったり。
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一種の短編集。完全なる妄想回。各ヒロイン+αの魅力を前面に押し出そうとしてそれに成功した巻だと思う。最後の引きについては妄想からの延長線でエリオ関係なのか、まったく別の人(宇宙人?)なのかはわからないが物語に一石投じる出来事になりえるので8巻も期待。
それにしても入間人間&ブリキに『単純にいちゃらぶ書かしてもこれだけできるぞ』というのを見せつけられた気分である。何かと"オチ"をつけたがる作者ではあるけどこういう方面に根を張ってもいけるんじゃないかと思える。キャラクターの味付けがうまいんだろうな。今回に関してはエリオ、ひ孫、ヤシロがとくによく感じた。
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“「宇宙人、探す?」
「ひ孫と遊んでからな」
自転車の鍵をかけてから、砂浜でネズミ花火状態の少女を指差す。エリオが目尻を垂らす。
「そんな元気、残らないかも」
「あー、精根尽き果てたら、宇宙人探しは延期ということで」
なにしに来たの、とエリオがくすくす笑う。しかし、俺の意見に反対ではないようだった。
二人並んで、砂浜を踏む。さくっと、軽快な音が足の裏を包んだ。歩く度、足を前に出す度、エリオとこの砂浜を歩いた瞬間が思い出される。何度、こうして一緒に海と向き合っただろう。
「ひーじーちゃーん、エリおばちゃーん、はよこーいよー!」
くねくね、と珍妙に身体を捻りながら催促してくる。分かった分かった、とエリオの腰に手を当てて支えながら、二人で少しだけ歩調を早める。苦笑するエリオが俺を見上げて、こっちは唇が緩むのを我慢できなかった。だからその視線に気づかないふりをして、海の彼方を見る。
俺の知らない宇宙人も、俺の出会ってきた宇宙人も、だぁーれも見当たらなかった。”
if話。どれも面白い。なのに、切り捨ててしまった何かを思うと苦くなる。
最後にちらと姿を見せた子はいったい誰なのやら。ねぇ?
“「なんだ、その歌」
「遠く離れた恋人への歌だ」
ふふん、となぜか俺を小馬鹿にしたように笑う。からかっているつもりだろうか。
「……恋人っつーか、あいつは俺にとってガーティだから」
冗談めかして言うと、ヤシロが鼻で笑った。
「エリオットの妹か。なのにお前が飛ばないとは、おかしなものだ」
「へぇ、これを知ってるのか。五百年以上前のお宝映像だぞ、あれ」
「マコトと見たのでな」
どのマコトだよ、と苦笑する。こいつは本当に、時を越えてきたのかも知れないなんて思ってしまう。初代マコトの時代から、子孫をからかい続ける為に?どれだけ根性悪いんだ。
「打ち上げるロケットの名前はなんだった?」
足もとを鳴らすように、カンカンと踏みながらヤシロが確認するように聞いてくる。
俺は名付け親でありながら一種の照れ隠しに、思い出す素振りを交えて答える。
「プライム」
「センスがないのは一族共通のようだな」
「うるさいよ」”
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ゲームから妄想される真の妄想オムニバス。
妄想の中で真が前川さんと結ばれたり、リュウシさんと結ばれたり、エリオと老いたり、未来だったり、40歳児と結ばれてしまったり。前川さんリュウシさんルートの妄想の中での真はみーくんと黄鶏くんを足した感じにw
妄想ストーリー中に、選ばなかった未来について思いを馳せるシーンがあるが、それはまさにゲームをしているときに思い起こることであると僕は思う。例えば「Kanon」をプレイしているとき、舞ルートに行かなかったら舞はどうなってしまうのか、栞ルートに行かなかったら栞は死んでしまうのか、あゆルートに行かなければあゆは眠り続けるのか、などと僕は考えてしまう。作者もゲーム好きらしい(カバーコメントやエルシャダイネタなどから)し、そういうこと考えたりするのかねえ。
後日談的な章では、なんかもう物語畳んじゃってもいいんじゃないかと思っちゃうようなシミジミ感出してたけど、次の巻への導入なんかもあって、アニメ化前にもう1,2冊刊行されるのかなって感じ。アニメ化楽しみ。
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空想編なのかただの時間稼ぎなのかそれとも伏線なのか。
相変わらず言い回しがくどいですが面白かったですはい。
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最初は「妄想いらねーよww」なんて思ってたけど、読んでいくうちに『真が3人の内誰かを選ぶ』という結末だけはあり得ないんだなーと納得。青春を謳歌するだけ謳歌して、結局誰ともくっつかずに真は街を離れていくのかなと予感。『せーしゅん女(初心者)の休日』は読んでてほっこりした。やっと4人がひとつに纏まったなぁ。このまま何も起こらずそのまま終了…といかないのがこの物語。最後に出てきた空想は一体…?!
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エンディングが沢山
終わったかと思ったが同時に
それぞれのエンディングが書かれてるので画期的だなとも思ったのです
あと、ETネタだったんだね…いまさらだけど
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2011 4/16読了。くまざわ書店で購入。
妄想の中で真が前川さんED、リュウシさんED、エリオED、バッドエンド、未来の子孫ED、女々さんEDを思い描く巻。
前川さんED、リュウシさんEDでそれぞれ他のキャラと疎遠になってしまって、それでも後悔はしないけど・・・とか妄想中では言いつつ、覚めてみるとその2つのEDはやっぱりな・・・と真が思ってるのがなんとも。
鈍いふりして実は気付いてて今のままを保とうとしているんだろうか。
あと、田村さんの話(2巻)が良かったから当然ではあるんだけど、エリオEDの、2にんがもうずいぶん年をとって・・・って話は良かったな。それすらトゥルーED扱いではないわけだけど。
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構成の作り方が上手いなぁという一冊。つなぎが途中めんどくさくなってる感じもよいアクセント。短編的な構成でこれは伏線なんだろうなぁ、という感じがビンビンしています。
内容としてはバカップルを堪能したければおすすめです。
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とりあえず妄想だらけである。色々な未来が見えて楽しかったです。ひいじいちゃんルートじゃないと他の人たちとの関係性が崩れてるのはそういうフラグなのかな。そうだったらいいなと私も1人妄想。それにしても入間さんの書くバカップルの破壊力は相変わらずである(…)
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ある意味では短編集。もちろんそれぞれを回収するわけだけれども。
エリオの成長物語であって、真がどうこう大人になっていくかとかは、現段階ではそこまで見られない。そこは少し残念。妄想力けたたましい。