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読み終えた後は、長い連ドラを見終えたようなけだるさが残っていた。ふぅーと一息ついてしまいそうなそんな気分。けどそれは全然不快ではなくて、むしろ寂しさも混ざっている……そんな感じかな。個人的に私が好きな作品は「砲丸ママ」と「ひとしずく」。「ひとしずく」なんて、義弟の空気の読めなさ加減にイラっとしてしまったほど。こうやって自然に感情に寄り添えるような作品ってすごいと思う。あとがきで"息をするように「お話」を書きたい"という筆者がなせる技だろう。
中学生・高校生にもすすめたいが、大人にもすすめたい。中年が主人公のストーリーも多いことだし。
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色んな境遇の主人公。
普段の日常の中で心がほっこりする瞬間…。
何十年か後に読んでみるのもいいかも。
『電光セッカチ』面白かった^^
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いろんな生き方がある。
不器用だったり、下手くそだったりするけど、それぞれに精一杯の一生懸命。
たくさんつまづいているからこそ、人の痛みがわかる、そんな人たちの詰まった本。
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11の短編がつまってます。「ひとしずく」のような夫婦になりたいなぁ…。
こんな親戚は御免ですが!(笑
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短編の中でもいっとう心に響いたのは、『ひとしずく』『石の女』です。このふたつの作品の共通項は夫婦にこどもがいないこと、望みながら迎え入れることがなかったこと。
あとがきで重松さんが『息をするような「お話」を書きたい。』と述べられています。
生きるというより、生活するということを「お話」にするときっとこうなるんだな、と実感できるお話でした。
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1999年7月、中学2年生だった私は
「ノストラダムスだめじゃん」
と友達と笑いあってたな・・・
そして今悩みもあるけども、
この本にでてくる同じ悩みの人たちのように
明るく生きていきたいな
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表題作『みぞれ』のラストシーン。
悲しいでもなく、嬉しいでもなく、なんだか分からないけどただただ胸がいっぱいになって、ぼろぼろ号泣してしまった。
読み終わってからもしばらくぼろぼろと泣いていて、そうなってくると、お話に泣いているんじゃなくて、私自身の中にある、傷痕みたいなもんに触れてしまったんだろうと思う。
登場人物の話す言葉が、私の地元の方言だったから余計に琴線に触れた。
重松さんの話は、どこにでもある日常を切り取って、大事にコトリと置いたような話が多い。
大きなドラマはないのに、私自身の物語と重ね合わせて読んでしまう。
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今月の16冊目。今年の52冊目。
初重松清。なんか、すごい普通だった。普通のことを普通に書いていている。けど、伝わってくるものがある。あとがきでこの短編集は「世間話」の集まりだ、みたいなことを言ってたと思うけど、まさにその通りだなーと思った。1つ1つのエピソードに親近感を覚えた。こういうのもありかなーって思ったね。
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決して大事件ではない話がほとんどなのに、つい引き込まれる、そんな短編集。「疾走」のように重いテーマの小説もいいけど、何気ない日常を書くのが上手い人だなと思う。
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初重松清。
中高生のときなら、もっとこの作家を楽しめたのかもしれない。
オチでほっとさせてくれるというお約束感が、安心して読ませてくれるが…
あまり心が震えないのは、自分がすっかりヒネてしまったからなのだろうか。
あと、作者の写真がなぎらけんいちに似ている。
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いろいろな雑誌に掲載されたエッセイが、集められていたが、それらに一貫性は全く無く、それぞれの文章にそれぞれの世界があった。
重松氏お得意のイジメの世界など通勤時間に読むにはちょうど良かった。
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「周りにもこんな嫌な奴いるいる」と思うような,身近なお話から,夫婦愛や家族愛と心温まる作品が多い。
ちょっと疲れたときに,1つだけ読んで,リラックスできるような一冊。
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日々の生活の片隅にあるほんの些細な物語
ハラハラドキドキいっぱいな物語でもないし、感動で涙が溢れるような物語でもない
誰にでもありそうな日常のほんの一瞬の悩みや幸せだけど・・だからこそ心にじわっと感じるなにかがある
そんな物語です
楽しいこと、悲しいこと、感動すること・・・
毎日の暮らしの中にも大切なことは数多くあるんだよっていうお話・・・・・・
http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-168.htmlより
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久々の重松さん。リアルな4,50代の悲哀?のようなものを描きながら
強く生きていくこと・・・がテーマかな。短編集です。
年代としてはドストライクなんで読んでいてイタイものが多いんだけど
自分たちの老い、将来、親の介護、これまでの人生の中で諦めてきたもの、、、
つい目をそむけたくなるけど 見据えていかないといけないことなんだなあと思う。
親の老いに戸惑いつつ穏やかに受け入れる、表題作『みぞれ』が良かったなあ。
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どこまでも重松さんらしい短編集。
ほろ苦さとふわっとした優しさが混ざっているような。
あとがきの「息をするように「お話」を書きたい。」という著者の言葉が全てを表していると思う。