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堂場瞬一氏の人気「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズの第10弾です!
2020/08/18 10:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「真崎薫」シリーズ、「汐灘サーガ」シリーズ、「アナザーフェイス」シリーズなどで知られる堂場瞬一氏の作品です。同書は、人気の「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズの一冊で、内容は、「綾奈の死の真相を知る」と決意した高城に長野が目撃者情報を持ち込むところから物語が始まります。十数年を経て得られた新しい証言なのです。しかし会社員だというその男は一転証言を曖昧にした上で、弁護士を通じて抗議をしてくる始末です。不可解な態度を不審に思いつつ、地道に当時の状況を洗い直す高城は、綾奈の同級生母子を追って一路東北へ向かいます。一体、この事件はどうなるのでしょうか?男の証言は真実なのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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掉尾を飾る
2016/02/22 02:10
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不明者を捜索する「失踪課」シリーズの最終話。娘の死の真相を突き止める高城だが、目撃者の供述が一転、おまけに訴えられる羽目に…警察小説だが、ミステリというより刑事たちのキャラに支えられたシリーズ。実際、今回も大友鉄ら多彩な顔ぶれが揃い、まさに掉尾を飾るに相応しい展開だった。堂場氏の作品、わけても本シリーズは、あまり理屈を考えずに楽しむべし。
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失踪課シリーズ最終巻。
綾奈の死の真相がやっと明らかになった。失踪課とリンクさせるためには仕方がない結末だったのかもしれないが、スッキリしない終わり方だった。
前作の「闇夜」もそうだったが、今まで散々前振りしていた「高城の勘」頼みで話が進んでいく。勘が当たればいいが、警察的にシロだと判明した後でも、捜査の段階に周辺の人々に及ぼした影響を思うと不安になる。
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11月-6。3.5点。
高城賢吾、最終巻。娘の殺人犯人を追う。
前半は進みづらく、ゆっくりした展開。
後半、一気に進むが、暗い展開。
まあ、こんなもんかな。
他のシリーズの連中も出ていたが、イマイチ。
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ついに完結に至った「失踪課シリーズ」、発売日が待ち遠しくてとても楽しみにしていた。
育児の合間に読書をするので、一気読み!!というわけにはいかなかったけれど続きが気になる展開に、毎度のことながら引き込まれていき、さくさく読めた。
前作で主人公・高城は「犯人を憎む」ということをはっきりと自覚し、憎しみを原動力に事件発生から12年を経て捜査を再開することになったのだが、物語の結末は「憎む」というキーワードに囚われずに、高城自身の「再生」へとつながる展開になっていて、最終話に相応しいある種のすがすがしさを感じることができたと思う。
物語のカギとなる母子を追いかける中盤で、おそらく犯人はこの人だろうと読者は気づく(殺害したのはなぜ、どのように、という疑問はさておき、ほぼ犯人の目星はつく)のだが、
その犯人に対する高城の「思い切り憎みたいと思っていたのに憎めそうにない」という犯人に対する予感、
犯人を捕まえたあと、自分はどうしたいのか?という自身に対する疑問、失踪課で取り扱ってきた「失踪人」を追うことの意味・職務としての葛藤などのモノローグがある。
被害者の父親としての側面、失踪課の刑事としての側面が巧妙に描かれていて、単なる「娘の事件が解決」するだけの物語ではなく、シリーズの骨格が詰まった作品だと思う。
刑事もの・推理物につきものの「犯人を追いつめる高揚感」「犯人と対峙する緊張感」が劇的なものではなく、割と淡々とした雰囲気で進められること。
切迫感が足りない!といえばそれまでだけど、大げさなドラマではない方が失踪課シリーズには相応しいように思う。
相応しいと思うし、他のエンディングを想像しても違う気がするので…
とはいえちょっとやりきれなかったので、☆四つ。
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犯人を逮捕してスッパリ終わるとは思わなかったけど…
まあ結局この終わり方が丁度いい落し所なんだろーなー。
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ついに明らかになった真実は勿論のこと非常に辛いものでそこに至るまでの演出はしかし、ちょーっとくど過ぎやしなかったか?ほんとにわずかな手掛かりとも言えないような手掛かりから失踪者を探し出すプロセスは、説得力はあったけど、少々つまらなさもあったかな。
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行きつ戻りつしながら娘の死の真相に近づいていく。
真相が明らかになってどうなるのか迷いながら。
明らかになったところで終りではない。時間は進む。そのあとどうなるのかどうするのか、やっぱり止まっていてはいけないんだよね
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…終わってしまった。
まだ続きそうな予感を残しつつ。
真相が判ってみれば、犯人の方もそれ相応の報いを受けていて
恨みきれないというか憎み切れないというか。
全てわかった時点で高城がとった挙動も賛否両論なんだろうな。
そういう割り切れなさやモヤモヤ感がものすごくリアル。
その一方で最終ページの愛美の叱咤は胸がすく思いだった。
失踪課には高城の居場所が存在する、という事実が
一筋の光明だった気がする。
前作の大友鉄の電話での登場に続いて
今回は再びの大友と追跡調査係のふたりが登場して
思わずニヤリとしてしまった。
失踪課のシリーズは終わってしまったけれど
アナザーフェイスや追跡調査係のシリーズに
高城賢吾がひょっこり顔を出す日が来るんじゃないかと
心待ちにしてしまっている。
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主人公が追い求めている、行方不明になった娘に関する真実が分かる話。
このごろのSPドラマなんかでもある話だと思うのだが、果たして、こういう状況になったときに、人間は精神的にまともな状態でいられるのだろうか、と思ったり。
最後のシーンで、ほっと一安心。
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なんとなく、毎回読んでいた失踪課シリーズ
毎度の事ながら、だらだらと続く人探し…
なかなか、進まない
たどり着いた真相は、拍子抜けな感じ…
面白い訳ではないのに、最後まで読んじまった
他のシリーズの人たちは出さなくてもいいのに………( ̄¬ ̄)
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シリーズ最終巻で6月に発売されるのを楽しみにしていたのだが,買うのを忘れていた。
ちょっと残念な終わり方だったけど,この終わり方がいいのかもしれない。
2013/07/03紀伊國屋書店で購入;早速読み始めて,07/05読了
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高城賢吾シリーズ最終作。最後まで「捜索」というテーマを忘れないストーリーは圧巻。刑事と父親の葛藤と、厭世と現実のはざまの心境を見事に表現していてとても感動的な最終作だった。
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失踪課シリーズ最終作。
ついに愛娘・綾奈の死の真相と向き合う高城。
舞台は東京から、東北へ。
着地の仕方としては、今一つだった。
そういえば、鳴沢了シリーズの最後も、そんな感想をもったような覚えがある。
他のシリーズのキャラクターが顔を出すのが楽しい。
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失踪人捜査課シリーズ完結作。娘の死の真相が明らかになります。
最後なんですが、死の真相があまりにも意外で、なんだか嘘っぽすぎて、ご都合主義にも思えました。たしかに高城のこの先の人生を思えば、この結末でよいのかもしれませんが。読後、なんだかなぁという感がぬぐえません。