紙の本
話題の直木賞作家の初期作品
2021/05/09 17:27
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞受賞の西條奈加さんですが本作が初読みです(初期の作品から読んでみようと)。畠山健二さんの人気シリーズ「本所おけら長屋」と表裏一体といった感じでしょうか?「裏稼業持ち」というスパイスが効きながらも「ワンチーム長屋」のメンバーの魅力や問題解決劇を楽しめる作品です。
電子書籍
毒をもって毒を制する
2020/05/07 17:45
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
表と裏の顔を使い分ける、江戸の町人たちの姿が生き生きとしています。時には危ない橋を渡りながらも、きっちりとケジメをつけるところに人情味がありました。
紙の本
なんだかんだ言って
2017/01/25 14:12
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪どい連中相手に一歩も引かずに立ち向かう長屋のみんなは善人の範疇に入るような思います。見て見ぬ振りするより、よっぽど善。
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短編が9つ、どれも読後感が爽快だ.最後の2つは連作で加助の妻との話だが、複雑な筋が巧みに組み合わされている.長屋の皆が裏稼業を持っているという設定もユニークで、難題が持ち上がるたびにそれぞれの特技が遺憾なく発揮される、「犀の子守歌」は性同一障害を持つお殿様の問題を取り扱っている.男色という風習が公然と通用していた時代ならではの話だ.でも、興味深い題材を難問として取り上げ、チームワークで解決する長屋の連中の佇まいに少し嫉妬を感じる.
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『善人長屋』と聞いて、いかにも唯の江戸人情物っぽいですが、その設定には一癖あって読み始めて善人長屋の意味を知るや否や面白さの期待度MAXに。良かったです~☆読了して表紙を改めて見ると、文庫も単行本も雰囲気がよく出ていていいですね^^続編を熱望します。出来れば一つの事件に長屋の全員が関わって一仕事するような長編も読んでみたいな。そしてお縫と文吉の進展も。
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住人全員が裏稼業持ちという「善人長屋」に、堅気の加助が住み始める。根っからの善人である加助は次から次へと問題を持ち込み、それを悪党であるはずの住人達が己の裏稼業の技術を用いて解決していく。加助が善行を施す理由とお縫が加助に手を貸す理由が似ているのが面白い。個性豊かな長屋の住人達がとても魅力的。
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小悪党ぞろいの長屋が善人長屋!?
設定からして面白い。
そこに本当の善人が住むことになり小悪党たちは裏稼業を駆使して善人のお手伝い。
面白い。面白い。
続編出ないかなぁ?出来ればじっくりと長編がよんでみたいな。
文さんとお縫ちゃんの行方も気になることだしね。
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良い人ばかりの住んでいるとの評判の善人長屋。
しかし、皆、裏稼業の持つ悪党ばかりと、書かれているが、皆、悪人ではない。
しかし、そこに、ちょっとした間違いで、困った人がいると、どうしても手をかすお人好しの加助と言う男が住むことになり、周りの住民は、裏稼業を隠して、色々な極悪な物などを 成敗して行く物語である。
人間の心の無意識に他人に迷惑をかけている事に気がつかない小さな悪意や格差問題、嫉妬などが、今の虐めや、ハラスメント、弱い子供や高齢者への虐待は、善人であっても、事件への発展に、なってしまう危険性を持つのであると、警告しているような本でもある。
さらっと、人情物のてんやわんやの物語と、思って読んでいたが、悪意に対して、どう対処して行くのかが、書かれているようであったが、人の助けが、どんなに必要と言う事が良く分かる。
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201511/設定も個性豊かな住人の面々も面白かった。善悪、いいわるいだけではない、人が生きてく為のどうしようもなさ。
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『善人長屋』のふたつ名がある千七長屋、実情は店子がみんな裏稼業を持っていて、それを悟られないために外面をよくしていたら、善人揃いの長屋だと世間に誤解されているだけ。そこに、手違いで本物の善人である加助が引っ越してくることにより、人助けすることになって……という設定が面白かった。1話あたりの長さが短いもののきっちり落ちもついていて、悪人には裏稼業での特技を用いてオトシマエもつけ、すっきりとした気分も味わえた。加助さんが善人なのも、実は深い訳もあり、長屋の住人のキャラも良かったし、続編が出ているのも納得です。
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悪盗だけど悪人じゃない。
そんな長屋の人達が、とても魅力的でした。
度を越すほど善人の加助には
「自分一人の力で助けることができないなら、人助けなんてするな!」
と言いたくなるほどイラッとしますが、そこに目をつぶれば、とても楽しい作品だと思います。
善人にイラッとするなんて、私って性格がかなり悪いのかも(笑)
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善人長屋の住人は裏稼業を持つ者ばかり。が、根っからの悪人でなく、人助けが生きがいのような加助が引越してきてから、面倒事を抱えることとなる。善と悪について少し考えさせられる、それぞれの短編が全く趣の異なる読んで楽しい価値ある作品。2017.9.6
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お縫ちゃんをはじめ、長屋の面々のキャラが最高!
登場人物たちの会話も小気味よいので楽しい。
儀右衛門さんを中心に、案を練り、裏の特技で解決していく…。面白い、スカッとする、しみじみする、短編集。
こんな長屋があったら住んでみたいなぁ(笑)。
お縫ちゃんと文吉さんの仲がどう進むかも楽しみ。
次巻も期待!
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善人長屋とふたつ名を持つ長屋。実は住人は、皆、裏家業を持つ人ばかり。そこに、根っからの善人、加助が越してきた。長屋の住人を、ふたつ名のとおりいい人達だと信じてる加助は、あれやこれやと人助けやおせっかいを持ち込む。ほとんど病気(笑)長屋の人達は、毎度、このやっかいごとに困り果てながらも、技と知恵を生かして、助けてやります。テンポもよく、現代の犯罪と重なるところもあり、考えさせられながらも楽しめました。いつも、みんなの技でうまくいってるところに、間が悪く、何も知らない加助さんが登場し、読んでる方も、困った人だなと思いながら、またかと笑えます。最後の2編は、加助さんの奥さんの話でしたが…加助さんには、幸せになってもらいたかったです。何が悪で、何が善なのか…。
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西條奈加さんの作品はいくつか
読ませていただいたのですが
初めて読んだ「まるまるの毬」ほどには
心は動かなかったのですが。
この作品はたくさんの悪党(善人?)たちが
細かく描き分けられていて すごく高い完成度!
物語も作りこまれていて ただただ面白い。
シリーズ3作。続きを読むのが楽しみです。