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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が、老人支配のいやらしく活気のない社会が高齢化するときに、来てしまうと考えていましたた。老人支配のいやらしく活気のない社会は、まさにそこに。
ユニークな発想とあり得ない物の組み合わせが読者を新しい視点へと導く
2009/12/12 19:04
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投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユニークな発想や変わった物の組み合わせなどは、相変わらず面白く、読んでいて物事を見る目に新しい角度が加わったように感じる。
星作品のもう一つの楽しみであるラストのどんでん返しや、「じつは……」といった読者をハッとさせる部分については、少々物足りなかった作品が多かったように思う。
そのの中で気に入った作品をいくつかピックアップ。
『天使』
死んでしまった少年が天使に連れられて天国へ行った。
そこには天国を作るために嬉々として働いている大勢の人々がいた。
それを見た少年の思いと現実世界とのリンクが面白い。
『監視員』
ちょっとした法律に触れ、監視六ヶ月の刑に処されることになった青年。
かくして、六ヶ月間常に監視の人物が付き続けた。
24時間監視し続ける人物への疑問と、その人物の正体を知った青年の疑心暗鬼が見物。
『振興策』
衰退していく町の町長は自殺を試みた。
彼を自殺から救ったのは、自殺を思いとどまらせた人物の町の振興策だった。
振興策を続けるために採った町長の判断が、読者を唸らせる。そうきたか!
『異端』
とあるマンションに現れた幽霊を、たった一人だけ見ていないの男がいた。
マンションの住人は、名も知らぬ彼に幽霊を見て貰おうと気にかけ始めた。
異端者となった男の正体にハッとさせられ、本書の中で一番気に入った作品。
ちなみにあとがきに、作品の作り方についての手法や、作品への思いが述べられている。
本書の中でこれも興味深い作品の一つとして感じられた。
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こないだ買った本:これと滑稽糞尿譚と李白詩選。どんな読書傾向だ。
星新一の本は読みやすくて面白いので万人に人気ですね。これは割りとナンセンス・シュール寄りなショートショートが多かった。ブラックユーモアの方が好きなのでちょっと残念。それでも定価以上の価値はあります。
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ショート・ショート。全30話。
おもしろかった。SFちっくなお話がなか×2よい。
前回読んだ「きまぐれロボット」はオチが甘いと書いたが、今回は結構いいオチが多かった。よめないっていうか、意外なオチ。
どこか人間の馬鹿さ加減を嘲笑してるんだろうな〜星さんって。そういう要素が垣間見えた話もあったりした。星さんも世の中を穿った見方するのがお好きな方みたいで(笑)
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星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
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内容(「BOOK」データベースより)
気が弱く、口べたで、ぱっとしない中年の男。ひとりバーで飲んでいた、この男に声をかけてきたのは、アワン開発サービスというよろず相談所の青年だった。この青年が男に提案した、かくされた能力を引き出すための計画。それはよくある、ありふれた手法のものだったが…。ユニークな発想が縦横無尽にかけめぐる、さわやかにして強烈なパンチのショートショート30編を収録。
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ショートショート30篇
総合診断所 捨てる神 風と海 石柱 あの星
吉と凶 天使 名前 山道 数学の才能
夜の山道で 監視員 職業 振興策 レラン王
ある土地で 異端 サイドビジネス てがかり 仲間
ふりむいた顔 湖で 交錯 決断 波長
あるいは 忘れ物 一流のカジノ ありふれた手法 現象
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【あらすじ】
気が弱く、口べたで、ぱっとしない中年の男。ひとりバーで飲んでいた、この男に声をかけてきたのは、アワン開発サービスというよろず相談所の青年だった。この青年が男に提案した、かくされた能力を引き出すための計画。それはよくある、ありふれた手法のものだったが…。ユニークな発想が縦横無尽にかけめぐる、さわやかにして強烈なパンチのショートショート30編を収録。
【感想】
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2010 秋。
2011.9.16(金)。
重複購入
2015.9.14(月)¥150+税。
2015.10.17(土)。
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この本は一つの章が短くて読みやすい本です。
そのなかで、読み始めたらもう章が終わりで
へぇーって読んでると落ちになってます。
比較的に長くなくて私は読みやすいとおもいます。
星さんシリーズはこのありふれた手法以外にもまだまだたくさんあるので是非読んでみてください。
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初めての星新一さん。ときどきおっと思う作品があって、次は次はと一気に読んでしまいました。他のも読んでみたい。
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失笑、関心、そして悍ましい恐怖。
そういったものの、フォーマットを星新一は構築した。
ショートショートとは、かくも魅力的なジャンルなのだろうか。
この本で一番おもしろいのは、著者自身による「あとがき」かも知れない。
語弊があっては困るので補足しよう。
文章を書く者にとって、「最も興味深いだろう」ということ。
異質なアイディアの出し方と、話の作り方に言及しているからだ。
これは極めて貴重だし、是非参考にしたい。
そして氏は、ショートショートを書くのは民話に似ていると書いている。
詳細は割愛するが、私も似た様なことを考えたことがある。
現代の民間伝承ともいえる、都市伝説とショートショートの奇妙さ。
そういう部分で共感するから、私は星新一の作品を選ぶのだろう。
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久しぶりに読んだショートショート。
気軽に読めそうで、背筋がぞくっと来る部分もあり、読み始めると背がピンとなることもあり。
長編小説もいいけど、たまにはこういうのも読んで幅を広げなくては。
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20160807
久々の星新一さんでした。時々すごく読みたくなりますね。
小学校の頃は図書館にある星新一さんの短編を片っ端から読んでたような覚えがあります。あの頃読んだやつをもう一度読みたいけれど、どのショートショートだったのか今となっては覚えておらず残念です。
国語の教科書に星新一さんの短編があったのを覚えています。大きな穴が出てくる短編でした。題名は忘れてしまったのですが…。
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中学生のころから、星新一に始まり、小松左京、筒井康隆、豊川有恒など、当時SFがブームで、次々に文庫本が出るのを読みまくった。今もそうなんだろうが、当時は出版社がこれという作家の作品を、鍋の底をさらえるようにして文庫化するというのを、しょっちゅうやっていた。横溝正史とか、森村誠一とか。
しかし、さっすがに40年も経てば、星新一もほとんどというか、作品自体の内容などまったく記憶に残っていない。有名な、ぼっこちゃんくらいか。あらすじを覚えているのは。
新作気分で読めるからいいんだけど。星新一の作品は、時世の描写がないので、いつの時代のものか、という時間感覚がずれることもないし。
一つ一つの作品それぞれ、淡々としている。そこがいいんだと思う。ふーん、と、ふん、の中間。ちょっとだけ、にやり。さわやかに読み終えた。