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死神の精度が好きだったのでその続編を読んでみた。
期待しすぎていたからかちょっと肩すかし。
前が短編で電車で読むのにちょうどいい長さだったけど、今回は長編。そのせいか長く感じる…
娘を殺した男を殺そうとする男性が今回のターゲット。
参勤交代に詳しい千葉君でお届けしております!(笑)
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千葉が帰ってきた!
千葉と山野辺夫妻との会話のリズムがよい。
そして、伏線と回収が鮮やか。
千葉が山野辺にたいする調査の評価が伊坂幸太郎らしいな~て思った
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「人間は、その日を摘むこと、日々を楽しむことしかできないんだ。というよりもそれしかないんだよ。なぜなら」なぜなら、人間はいつか死ぬからだ。
伊坂作品の王道的な展開だったり良心を持たないサイコパスなんかは『重力ピエロ』のあいつを思い浮かべるし、復讐という部分では『アヒルと鴨のコインロッカー』みたいな雰囲気もある。そういう部分を「死神」の千葉という人間とは少しズレた登場人物がうまく結んで物語を進めているようだった。
『ゴールデンスランバー』のように物語や登場人物たちがよく動く感じがあった。
最後の終わり方などは「死神」シリーズっぽいなと思う。伊坂作品の読みやすさとドンドン先が気になる展開は長さを感じさせずに読み終わってしまう。
「死神」スピンオフシリーズも期待してしまう。香川が主人公とか。
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8年ぶりに死神の千葉が帰ってきた!
ストーリーそのものは凄惨で、非道いやつらなんだけど。
だけど、千葉が、死神の千葉の存在がなぜかその重さを軽くしてくれる。
不思議な魅力だ。
二十年保証キャンペーンって!ねぇ!
ここ最近雨が降り続いているのは、もしかして。ねぇもしかして?
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浮力って、ここから来てるのね〜‼
そして長編になっても、千葉は千葉はでした。違う結末を、途中期待させられましたが、やっぱりこれでよかったよね。
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千葉さん、お帰りなさい!
やっぱ、好きだ。伊坂小説にでてくる、クールで傍若無人でフリーダムなのに、ちょっとズレてる憎めないヒト(ヒトじゃないか)
事件そのものは残酷で陰惨で耐えがたいものなのだけど、なんていうか、深刻なのにふっっと笑っちゃうようなユーモア。その絶妙な匙加減が大好きだ。
センチメンタルに流されないラストちょい前と、やっぱそうだよね、というラスト。やっぱり好きだ、千葉さんも伊坂さんも。
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まず何よりも、千葉さんに再会できた嬉しさが溢れ出す。
本人は真面目なのに対応する側は
普通とはちょっとずれた千葉さんの答えに、
笑ったりイライラしたりスルーしたり、助けられたり。
死神というからには、
やはり「死」がテーマなのだが。
この作品を読んでいると死が怖くなくなり、でもやっぱり怖い、
誰しもに訪れる絶対の事実に少しだけ穏やかな気持ちで向き合えた気がした。
特に山野辺親子の最後の会話とか。
そしてやっぱり気になる終わり方!
これだからハマっちゃう死神シリーズです!
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思わぬところで繋がる謎、あからさまな悪役、スリリングな展開に一気読み。
フリーダムな死神・千葉さんのすっとぼけも相変わらず面白いのですが、
人間の価値観の枠から外れている「死神」が介することで、読者の感情のボルテージをコントロールしてもらえます。
合間に挿入される、山野辺の父の記憶がとても効果的で、ただのエンタメやファンタジーでは終わりません。
終わりはあっけないけれど、最後の一言はじんわり来ます。
しかし、伊坂さんは車のワイパーが好きですねw
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サイコパスがまた流行している。それに乗っただけのような気もするし、ちりばめられている警句はやっぱり伊坂幸太郎。焦っている時の描写はうますぎて、うん、まったくその通りと思ってしまった。でもなんかなぁ、千葉の自転車はないようなぁ。「神業」で解決してしまうんじゃ…。ハッピーエンドのような、そうじゃないような、そんな気もするようで、やっぱりそうなのかなぁ。自分の死に対する感覚は普通ではないから違和感を感じるのかも。
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伊坂幸太郎の「死神」は少し変わっている。
・CDショップに異常に入りびたる
・苗字に町や市の名前が使われている
・受け答えが微妙にずれている
・素手で他人に触ろうとしない
・いつも雨にたたられている
そんな死神を主人公にしたシリーズの第二弾は長編。
死神「千葉」は、上記のような死神らしさを発揮しているが、
長編になった分、ストリーテラー的に今ひとつ納得できなかった。
第一弾の短編集の方が、「千葉」の性格が濃厚に描かれていて、
面白かった。
確かに今回も発揮されているのだが、
長編になった分薄められてしまった感がある。
娘が殺され、マスコミに追いかけ回される山野辺夫妻の元に、
「千葉」があらわれる。
山野辺夫妻は、娘の敵をとるため、千葉に協力を得て、
敵を討ととうとしている。
一方敵にも「香川」という死神がついていた・・・。
相変わらず、
「千葉」のずれた受け答えには笑ってしまうが、
自分としては、展開が納得いかなかった。
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とってもとっても楽しかった!前作また読みたくなった!また千葉さんに会いたい♪( ´▽`)2013.9.3
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伊坂節炸裂!
おもしろかった。よかった。すっきりした。少し感動した。
小学生の娘を失った夫婦が犯人に復讐する。それを見届ける死神千葉。千葉ファンの私が、とても楽しみにしていた長編だ。ここのところ、少しガッカリ感が先行していた伊坂作品だが、今回は最高に満足。
人は必ず死ぬ。当たり前だが、人はそれをなるべく意識しないように生きる。耐用年数を忘れたふりをして生きる。でも、本当はとても怖い。主人公の父があまりにカッコいい。お化け屋敷のエピソードだけで物語がひとつできそうだ。先にみてくるよって!
子を思う親の気持ちを知った上で、自分の子を失った若い夫婦。絶望的状況から、エピローグのハッピーにつながるまで、登場人物に多少違和感が残るのも事実だが、流れるようなストーリー展開がそれを忘れさせてくれる。
主人公は死なねばならなかったのか、敵は生きてんのになぁと思ったが、よく考えるとタイトルが思い出される。そうか。水はこぼれないんだ。すべてがピタリとはまるジグソーパズル・ストーリーは今回もより強力になって健在!
父の先回りだけではなかった。死の恐怖に立ち向かうために浮力があったんだなぁ。ワニと生きるか、人びとの心に生きるか。死への恐怖はなくならないが、この物語はモルヒネに勝るとも劣らない武器になるだろう。よかった。
2016.8.11
再読した。子を思う親の心に泣ける。
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一人娘を殺された夫婦とその夫のほうの調査にきた死神・千葉の物語。内容は重いんですが、時折出てくる夫婦と千葉さんの会話のズレや千葉さんの人間ばなれした(人ではないのですが)能力に笑わされました。死神の精度も読んでいたので懐かしかったです。ただ、テンポは正直私にはあわず、個人的には短編の方が好みです。最後の死神が考えたキャンペーン故の結末にスッキリしたような、ぞーっとしたような不思議な気持ちになりました。
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千葉が相変わらずかわいい。
ミュージック好きなのかわいい。
そして、あのラスト…死んだ方がマシってこれか〜!ってなる(笑)
香川いい仕事したな!
話の筋とは関係ないけど、わたしが物凄く頷いたのは、237P5行目からの、
「(略)ただ、呑気で平和な話同様、救いのない話も安直です。しかも、救いがない作品のたちが悪いのは、すごそうだと勘違いされることなんですよ」と言った。創作において、やり切れない話は過大評価されがちだ、と。
「とはいえ、世界の傑作には、救いのない話が多い」むしろ多数派なんじゃないのか。僕は言い返した。
「本当に才能のある人が書けば、傑作になります。ただ、ほとんどは、そのふりをしたものだけです。どうせ、ふりをするなら、黒地に黒い絵を描くよりは、別の色を使った方がいいです」
の件。
昨今安易にキャラクターが死んだり暗いラストで終わる作品が多いけど、大体が面白くないのは、才能のない人間が安易にアンハッピーエンドを描くからだとずっと思っていたので、同じことを箕輪君が云ってくれてて、とてもうれしい。
安易な死ネタ、不幸ネタは、安直なハピエンと同じくらい退屈で下らないものだと思うのです。
もっとどんでん返しがほしい。
もっと、ああこれはすごいな!と思わせられる小説を読みたい。
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娘を良心を持たないやつに殺され、復讐を果たそうとする。
こんな設定からあの有名な湊かなえの「告白」を思い出した。
伊坂幸太郎はどういうふうに決着させてくれるのかすごく楽しみだった。
もちろん告白との最も大きな違いは死神である千葉さんの存在。今回も相変わらず淡々として、ストイックな仕事ぶりだった。
そんな千葉さんに人間である僕は幾度となく、優しさという感情が少しでも産まれて「見送り」にしてはくれないかと望むが、千葉さんは優しさも持たなければ、悪意も持たない、そんな存在だ。
25に1人は良心を持たない人間というが、25に1人死神が含まれていると考えるとなんだか面白い。
今回の終わり方も良かったが、完全にすっきりとは言えず☆は4つ。