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良い本です
2024/06/28 17:24
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外と最後に幸せになる物語が多かった様な気がしますね。不幸になる物語も、もちろんありましたけど、 「どんぐり民話館」で1001本目のショートショートだそうです、凄いの一言です。
1001話目
2018/09/02 20:26
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投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショートショートの神様、星新一の1001話目が載っている本だったそうです。
知らずに読んで、あとがきで知りました。
表題になった話が示すように、民話調の話を目指して書かれたもののようです。31話掲載されています。
もし、星新一を初めて読む方なら、この本はずっとあとにしたほうがいろいろ感慨深いのではと感じました。
ちょっとホラー
2017/02/21 10:23
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投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんぐり民話館という題名もどことなく怖いですが、じわじわとくる怖さがあって少し戦慄するような内容の作品が多かったです。
ショートショート1001編を達成した記念すべき作品集。独創的なアイデアで民譚、奇譚を柔らかく綴ったショートショート31編。
2010/06/19 10:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショートショート1001編を達成した記念すべきこの作品集は、前期に書かれたシャープな切れ味の思わぬ結末を見せる物語とは対称的に、どんぐり民話館というタイトルから想像される、柔らかな雰囲気が漂う作品が詰まっている。
それらの作品は、独創的なアイデアをはらみながらも民話風、不思議な物語風の物が多く、円熟したショートショートを楽しめる。
その中からいくつかピックアップ。
【小さなお堂】
都見物の旅に出た五郎は、道端の小さなお堂の中に、男が座っているのを見つけた。
生きているが声をかけても反応はなく、ばかにされたような不快感で男に飛びかかると、自分がその男になっていた。
「人には話していないが、誰もが一度はこんな体験をしたことがあるのではないでしょうか」とナレーションがつきそうな、不思議でほのぼのとする物語を描いた作品。
【ふじぎな犬】
数年前の犯人のかすかな匂いをもかぎ分けるという特殊能力犬トクちゃん。
超能力とも言うべきその能力と実績が広まると、その能力に恐れをなした過去の犯罪者たちの自首が増えてきた。
政治家の『特殊能力』を風刺した作品。現在もこの作品を読んで『特殊能力』を発揮する政治家がいるに違いない。
【永遠の青春】
青年の前に、不老不死の薬を持った政府の男が現れた。
青年は、デートの前に幸先がいいといって、薬を飲み干した。
本作品中一番短く、ユーモラスな落ちの作品。不老不死の薬を飲んだ青年の成り行きがたまらない。
【ある人生】
その男は、すべてに順調で、運が良く、その事に気づくと、不安めいた気分を持ち始めた。
その男は、幸運のツケがいつか回ってくるのではないかという不安で、平均寿命に及ばなかったが、苦しむことなく生涯を終えた。
誰もが抱きそうな不安と、幸運な男にあやかろうとする者を描いた作品。
幸運な男にあやかろうとする者の、酷い目にあるその後が想像されて、背筋が寒くなる。
【どんぐり民話館】
さまざまな民話の欠片を展示したどんぐり民話館。
都会からやってきた青年はハイキングコースにある茶店の老女が止めるにも関わらず、森の中に入っていった。
民話と不思議な物語を融合させた作品。人々に忘れ去られつつある民話の淋しさを描いたようでもある。
* * *
ところで作家になるきっかけから1001編達成までを振り返ったあとがきでは、ショートショート1001編を書き上げた達成感というものは感じられず、どことなく燃えつき感が伝わってきた。
とくに以下の部分を読んで、それが強く感じられた。
----------あとがきより引用----------
もっとも早くこの世界に入っていたら、悲鳴をあげて筆が進まなくなったかもしれない。若いうちなら、別の方向へ出なおせただろうが。
しかし、私の場合、もう、あせることはない。一〇〇一編を書いたのだし。
-------------引用終わり-------------
もしかしたら、目標を達成して満足感に浸ったあとがきなのかもしれないが、文壇に評価されず、やがて前人未踏の1000編創作を自らに課した経緯が、悲壮な決意として自分の中に記憶されて、燃えつき感と感じたのかもしれない。