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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「山椒大夫」は小学生、「高瀬舟」中学生。教科書で見る。教える言葉の手本。文庫になると、同じ高さで並んでいる。
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森鴎外を熱く語って今の会社に入ったのは私。
ていうかよく入れたよなあ人事。
寒山拾得が好きです。
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『高瀬舟』について・・・
この作品はゼミで発表するために、友達と何時間も解釈について話し合ったり、たくさんの論文を読んだりしたので、思い入れの深い作品である。中学生の時は、喜助の弟の、ほかにどうすることもできなかった兄による安楽死の道徳的な是非についての話としか捉えることができなかったけど、それだけではなかった。喜助の完全犯罪説とする解釈もあって衝撃的だった。安楽死については、喜助が庄兵衛に語っている場面にしか書かれていないので、それに虚構が含まれていないとは言い切れないのである。また、明らかに庄兵衛が認識する喜助と、喜助の客観的な姿にはズレがあって、それが読みの多様性を可能にする奥の深い作品である。
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絶対に読んで損はしない、全てが名作である。家族愛、人間、について考えさせられる山椒大夫、最後の一句。安楽死について考えさせられる高瀬舟。読みやすくておもしろい、何度も読み返したくなる作品ばかり。
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安楽死というテーマに挑んだ『高瀬舟』は現代にもなお色褪せていません。明治の文豪、なるほどといった感じです。読み返してみると鴎外自身は安楽死をテーマにしているわけでもないような気がします。
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「山椒大夫」は女性に守られている男の子が大人の男へと踏み出す健気さを、「高瀬舟」は幸福とは何かを問いながら積極的安楽死について、それぞれ描いている。文体・内容ともに余計なものがなく素朴なところが、静かでもの悲しい雰囲気を醸し出している。まさに“文豪”による名文・名作。
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画像は岩波文庫のやつだけど、私が読んだのはたしか新潮文庫のやつです。普請中、カズイスチカ、高瀬舟とかが良かった。普請中は注釈を読まないとわかんない単語が多くって面倒だったけれど、好きな作品でした。西洋に比べて遅れてる日本を「普請中」と一言で言い切る彼。カズイスチカはね、「生理的腫瘍」、名言だと想います。
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森鴎外(1862-1922)著。収録作品は鴎外晩年の短編小説:『山椒大夫』、『魚玄機』、『じいさんばあさん』、『最後の一句』、『高瀬舟』、『寒山拾得』の全6篇。柳田国男も研究した『山椒大夫』、余りにも有名な、安楽死について触れる『高瀬舟』など、文学的価値の高い作品が収録される。
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「山椒大夫」は先が気になる面白さでした。
安寿の優しさに感動しました。
「最後の一句」にしろ、なんでこの本の少女は
優しくって強くて芯があるんでしょうか…
なんかかっこよさすら感じます。
「高瀬舟」では、幸せとは何か考えてしまいました。
弟を殺し、島流しになって全てを失おうとも恵まれていると考える喜助、
それとは逆に家庭も仕事もあるが満足してはいない庄兵衛。
結局幸せなんて人の気の持ちよう??
私にはちょっと難しい話もあったかもしれませんが、
お勧めです。
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4篇は読んだ。個人的には高瀬舟よりも山椒大夫のほうが好みだが、示唆することは高瀬舟の方が多い気がする。
山椒大夫は、子どもの奴隷の話で、最後は盲(めしい)になった母親と感動の再会を果たす。この場面は感動的で、泣ける。
高瀬舟は教科書等でもお馴染み。弟を苦しみから解放した喜助は罪人なのか。罪には違いないが、安楽死という考え方はどうだろう、と鴎外が提案した小説。現代にまで通ずる示唆深い作品。
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♪めいさく さんしょうだゆう〜〜♪は、本当に名作だった…!!
泣ける。兄弟いる人は特にやばいんじゃなかろうか。全部重ねて読んじゃったぜぃ。教科書に載ってるような作家って避けてきたけど、いいものですね。
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「本好きと言う割には読んでないなんてちょっと恥ずかしいんじゃない?的本をこの際だからまとめて読んでしまおうキャンペーン」第二弾。
最近「ずっしりぐったり系」の本が続いたので、淡々とした語り口が心地よい。
・山椒大夫
・魚玄機
・じいさんばあさん
・最後の一句
・高瀬舟
・寒山拾得
全6篇
解説:斉藤茂吉 豪華。
実は「安寿恋しや~」の場面が見たかっただけで手に取った本だったり。
でも面白かった。
簡潔な文章なのに、どのお話も人間の普遍的なテーマ。
他4篇の中では「寒山拾得」が気になってたりする。
斎藤氏の解説の中に「小説に説明を与えるのは邪道のごとくに」みなされるってありましたが、その説明を読んでもよく分かんない私はお馬鹿さん。
でもこの置いてきぼり感がスキ。
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山椒大夫…山岡大夫のせいで母、姥竹と安寿、厨子王が離れ離れに。最後には弟と盲の母が再会する。
高瀬舟…財産というものについての観念、人の欲には限りがないが、喜助は二百文を喜んだ。安楽死、苦しんでいるものを死なせてやるのは殺すことか。一番考えさせられた。
魚玄機…美しい女が詩を読んだり嫉妬で人を殺したり
じいさんばあさん…仲の良いじいさんばあさん。爺さん伊織は肝癪持ちだったが、美人ではないが器量のいい嫁るんを迎えて良くなった所に感動。
最後の一句…死刑になる父親を助けるために子どもらが色々する。
寒山拾得…盲目の尊敬について 閭の頭痛を坊さんが水で治す。
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実は森鴎外の文章はあまり好きではない。
ただ、この一冊には歌舞伎でなじみのある「じいさんばあさん」が収録されていたので読んでみた。
「山椒太夫」は文章も読みやすく、ストーリーも追いやすい。淡々と書かれているがゆえに、心を揺さぶる。
「高瀬舟」も「高瀬舟縁起」にあるとおり、色々と考えさせられる要素(『知足』と『安楽死』)のある話。
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『山椒大夫』の最後は、なぜか大きく心が揺れた。ラストとしてはありがちといえばありがちなのに、何故こんなに動揺させられたのか、まるでわからない。淡々と語られていたから? これは、ずっと評価される話しだと思った。
『最後の一句』も良かった。読んだ後は心の中が、すごいざわつかされているけど。映像にされるとさらに良さを増しそうだと思った。
『高瀬舟』は懐かしかった。
それにしても、『山椒大夫』が素晴らしい。