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著者が何を伝えたかったのか分からないから読後は悶々とする。でも色んな解釈ができるから面白いのかもしれない。
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10代のころに読んだカフカの変身を別訳で読み直した。やっぱり当時とは違った印象を受けた。こんなに絶望的な物語だったけとか色々。だからといって、とても印象に残った本でもない。
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不条理なもんは全部カフカ!って聞いていたのでしんみりした話なのかなと思っていたが物語の設定にチョイチョイチョイっとツッコミ。不条理だけどなんだこれってのが率直な感想。自分のレベルが低いのかもしれない
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個人的には大好き。でも、カフカの本は全般的には捕らえづらい感が否めない気がする。好き嫌いは分かれるのかなぁ
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「朝起きたら、虫になってるストーリー」と、世界史の授業で聞いて、ずっと頭に残ってた作品。
初めて読んだときは、最初の「判決」で??ってなった。
読めるけど、わかんないw
内容はわかっても、自分の感想を挟みこめるほど理解力が自分になかった・・・
でも単純に発想がたのしかったなー。
文末があってよかった。
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精緻に描かれる心理描写はそれだけで奥行きがあり圧倒的なのだが、ただ書かれているだけにとどまらない。それは主観的な心理描写であり、視点や主体を変えれば別の姿浮かび上がり、またそれを読者に想像させる適度なゆとりがある。
また教訓的な構造も珍しく面白い。
人間って皆こんな感じに自分勝手で周りのこと誤解して甘くてエゴ押し付けて自分正当化して当たり前だと思ってて愚かなんだよ。
一気にファンになった。
解説に「涙を誘うようなシーンもユーモアがあり、くすりと笑いを誘う」というような事が書かれていたが、騙されてはいけない。
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2011年5月17日(火)読了。
読んだことがあるはずの名作だけれど記憶に残っておらず、今回読んで新鮮な発見が多々!
とくに「変身」では「重いことを軽く言葉にする」真髄を観た。毒虫になっちゃうザムザの心理描写はところどころでお笑いネタなのだけど、虫じゃなくても自分の有り様と立場なんかがすっかり変わってしまったときの、外界の変化は考えてみると笑えない。人は何によって必要とされ、愛されるのかという命題。
一番好きだったのは「アカデミーで報告する」。「私がサルだった頃の話を報告します。」との出だしに爆笑、持っていかれる。こちらも喜劇的に語られるけれど、「出口を求める」「冷静で慎重に世界を観察してとるべき行動を選ぶ」など、訓示に満ちた内容。カフカが天才と呼ばれる所以がわかった気がする。
新約古典、これからも読んでいきたい。
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課題図書で読みました。
課題ということで頑張って読んだ印象でした。
変身は有名な作品なので、読む機会があって良かったです。
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カフカの著書の大半は彼の死後に出版された。しかも当時の編者によっていくぶん改編されてしまっていた。そのため後に研究者たちによって改訂版カフカ全集が出されることになった。この本はもっとも新しい<史的批判版>に基づいた翻訳となっている。
「書いてあることは解るがそれが何を意味しているのか解らない」とよく評されるカフカだが、たしかにその通り。しかし論よりカフカ、それでも話は面白いし愉しめる。悲劇のなかでも滑稽さや皮肉がちりばめられていて笑えもしてしまう「変身」。サルがただ報告する「アカデミーで報告する」。父からの宣告を受け、死を迎える息子を描いた「判決」。意味ありげな雰囲気で、切れ味鋭い超短編「掟の前で」。この四編は短くさっさと読み終わってしまうだろう。が、どれも味が濃くてカフカに浸れちゃう。
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カフカは日常に不条理を発見した。それまで在った、そしてこれからも続く同じ世界に、その角度から眺めても相違無いことを表したのだ。だから不条理な世界を作ったのではなく、発見したのだ。
それを大胆にも効果的に作品にしたのが変身である。下手すれば低俗なSF小説にもなりかねない設定で描くその世界は、人間の恐ろしい一面を滑稽に哀れに表現する。
初めて読んだのは高校生のときだったが、グレーゴル・ザムザが可哀想程度にしか感想は持たなかった。数年後、再び読み返したときはこんな恐ろしい小説はあるだろうか、と思うまでになった。
我々は増悪は汚いものだ、持ってはいけないものだと認識しているが、字面通り読めば家族が虫に対して増悪を抱いてるだけだ。現実でも人間は社会の厄介者は排除されて当然で、それに対する憎しみはもはや正当なものに変換してはいないか?
グレーゴルの行動は無邪気であり彼のされたことに哀れみを感じ得るが、(グレーゴルの視点を一切無くし)家族の視点から小説を書き換えたら彼らのした行為は「正義」であり真っ当な行動にしか映らないかもしれない。
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『変身』は面白かった。本当に。不可思議な現象に一切の説明なく話が進んでも、そんなことは問題じゃないとばかりに読ませる力がある。
『判決』は徹頭徹尾意味がわからなかった。
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4編の短編。
「判決」・・遠くの、事業の上手くいっていない友人に手紙を送る男の話。狂っているのが父か息子か、どちらでもとれるラスト
「変身」・・セールスマンが朝起きたら巨大な虫になっている。朝起きたら元に戻る、でなく日常生活を送らせる所がグロテスク
「アカデミーで報告する」・・猿から人へなった人のサクセスストーリー
「掟の前で」・・扉の門番と来訪者。皮肉の効いたショートショート
どれも登場人物が熱狂的で、皮肉と含蓄のあるものばかり
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「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」の四つ作品が入った短編集。
これを読んで「カフカ的」って言葉がやっと理解できたような気がする。どの話もよかったけれど、特に変身と掟の前で、はすごく印象に残った。
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カフカの作品をまともに読んだ(ちゃんと一字一句を追いかけ、最後まで読み切った)のは今回が初めて・・・・・と言っても過言ではありません。 もちろんもっと若かりし頃に何回かチャレンジしたことはあるんですよ。 特に大学時代には「文学部の大学生たるもの、カフカぐらいは・・・・」と考え、数回チャレンジしたことがありました。 でもねぇ、「実存主義」だか「不条理」だか何だか知らないけれど、正直なところ生理的に受け付けがたい作家という印象があまりにも強くて、何度も読みかけては放棄してきた前科があります。 だって、ある朝起きたら虫になっているな~んて言われてもねぇ・・・・・・ ^^; しかもその虫っていうのが蝶々ならいざ知らず、動き回ると粘液が後に残るタイプの虫なんて、お世辞にも「好き」とか「可愛い」とは思えない・・・・・・。
(中略)
今回の読書でどの物語にも溢れているように感じられたは、ある種の「不安」とその先に感じる「ブラックホールのような絶望感」、でもそれをとことんまで自虐的に突き詰めた先に訪れた「ま、しょせん人生なんてそんなもの」という開き直りとその全ての思考過程を自分で笑い飛ばす「吹っ切れた感」みたいなものでした。 恐らくカフカっていう人は思索に没頭して生きたタイプの人ではなく、現実社会の中で「喘いだり」「もがいたり」「どうして自分が・・・・・」という想いを抱きつつも、真摯に自分のアイデンティティを求め続けた人だったんだろうと感じます。
(全文はブログにて)
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古典と言われるものをあまり読んだことがなったから挑戦。
「変身」は前に森山未来が舞台でしてるのもテレビでちょっと見たこともあったし。
「おっ!」て思ったのは「掟の前で」。門番にやられたなぁ。
あとは、やっぱり「変身」。虫の姿を色々想像した。
古典は、本質が何かを考えないとなんかもやけど、そういう読み方は難しい。