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紙の本
短いので読みやすいは読みやすい
2022/05/31 22:43
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
でも内容は手強い。一番どういうことなのと困惑し、でもなぜかどきっとさせられたのは『判決』。やっぱり父親の言葉は図星だったということなんだろうか。
『変身』は、まさか介護疲れ(を連想させる)の話だとは思ってなかったからびっくりした。解釈は色々あるんだろうけど、自分はそう思ってしまったので、結末のシビアさに震えた。
紙の本
文章の短さの割に、読み応えがある
2022/01/22 06:29
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投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある朝、主人公が目を覚ますと虫に変身していた。
虫に変身するまでは、一家の大黒柱として家族を思い働いていたが、醜い虫の姿に変身してからは、両親だけでなく信頼していた妹からも嫌悪感を抱かれる。
主人公目線での、自分自身の感情の変化・家族の様子は書かれているが、家族目線でのそのような変化は記載さてれていない。
それぞれ読者が考えることができるよう、敢えて記載されていないのかなと。
家族の誰かが、醜い姿に変身したら、、あなたは耐えられますか?私は無理です。という、カフカの考えかハッキリとしているなと思った。
ラストはハッピーエンドとも、バッドエンドとも捉えられる。
紙の本
カフカのどこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安を感じさせてくれる短編集です!
2020/05/10 11:08
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、チェコ出身のドイツ語作家で、プラハのユダヤ人の家庭に生まれたフランツ・カフカによって1912年に書かれたを表題作「変身」を含む短編集です。彼の作品は、どこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安の横溢する、夢の世界を想起させるような独特のものとして高く評価されています。その中でも特に有名な「変身」は、布地の販売員をしている青年グレーゴル・ザムザは、ある朝自室のベッドで目覚めると、自分が巨大な毒虫になってしまっていることに気が付くというストーリーです。同書では、その他、「掟の前で」、「判決」、「アカデミーで報告する」の全4編が収録され、カフカ文学が十分に味わえます。
紙の本
読みやすい。
2016/04/24 10:56
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投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編が多く、有名な作品「変身」も読める。一番は「判決」だな。
紙の本
待望の原典に忠実な新訳。
2007/11/03 13:00
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
カフカの原典は、これまで新潮社の決定版全集のもとになったマックス・ブロート編集版と、白水社の小説全集やコレクションのもとになった批判版全集(ブロートが編集する以前の草稿を専門家たちが校訂して出したもの)の二種があったが、1995年に草稿をそのまま写真やCD-ROMを駆使してまとめた「史的批判版」というのが出たのだそうで、今回の文庫版はその「史的批判版」をもとにできるだけ原文のニュアンス(改行や表現)をそのまま伝えることを目指した新訳となっている。知っている人は知っていることだが、カフカの翻訳はこれまで相当翻訳者の解釈や読みやすさへの配慮が行われていて、池内氏の訳などは原文を知るものにはたいそう評判が悪いのだが(私は岩波文庫版を読んで後は読んでいない)、せっかくの批判版があまりに自由な意訳で出ている(しかも確か翻訳権を独占している)という事態にかなりの疑問を持っていたので、今回の忠実な翻訳(本人はクラシックのピリオド奏法に例えている)はとてもありがたいし、喜ばしいことだと思う。で、訳文の印象だが、なるほど現代的なカフカで、とても新鮮であり、かつ、やはりカフカであってとても面白いのは変わらない。時代を超えた核にある部分と、翻訳される時代を反映した現代日本の状況を彷彿とさせる部分がすっきりと混ざり合って、ぐいぐい読まされてしまう。このスタイルによる更なる翻訳を熱望。