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官能小説とは何か
2016/01/20 07:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
藍川京は女性官能小説家として先駆けのような存在だ。発表した官能小説は何百作にもなる。
藍川がデビューしたのは平成元年(1989年)、まだ「ポルノ」という言葉が一般的で、多くは男性向けの作品だった。書き手も男性作家が多かった。
時代は進み、官能小説の読者にも女性が増え、女性官能作家も増えた。男性向けに書かれていた官能小説が女性にも読まれるジャンルに変化していった。
このような時流の中で、「官能小説を書いてみたい女性のために」官能小説の書き方をまとめたのが、この本である。
けれど、それは官能小説だけではない。藍川には若い頃小説家をめざして指導を受けた経験がある。おそらく、そこで学んだ小説を書くということからこの本が出来ていると思われる。
ただ官能小説というだけで、広く小説を書きたいと考えている人にも十分役に立つだろう。
とはいえ、やはり官能小説というのが気になる。
藍川は官能小説をこう定義している。
「官能とは、脳に刺激を与えて淫靡な感情を起こさせることだ。たとえ性行為が書かれていなくても、淫らな気持ちが溢れ出し、むらむらとすれば、それは官能小説である」。
その上で、官能作家の仕事を「性愛を妄想すること」としている。
では、当世女性官能小説家が数多く登場しているのは何故か。そのことについて、藍川は「多くが男の立場から書かれていて、女性の気持ちや女体のしくみや快感が置き去りにされているから」と見ている。
男性の性と女性の性はおのずから違う。快感もそうだ。
官能作家がどれほど妄想しても限界がある。だとすれば、女性読者にも納得してもらうにはやはり女性官能小説家が必要になってくる。
男性読者側からしても、女性官能小説家が描く女性たちの気持ちや快感は参考になるというものだ。
この本では藍川の作品をテキストにしながら、「官能小説の種類」ではその多様な世界が、「官能小説の書き方」では実技を、そして「官能作家になるために」でその心構えが記されていく。
なかなか官能小説は手にしにくいという女性読者はテキストで紹介されている藍川の作品で、官能小説のとばぐちに立つのもいいだろう。
実際に書くのは難しそう
2021/10/25 21:14
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投稿者:Lily - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読みましたが、私には官能小説を書くのは難しそうだと思いました。私は官能小説を読んだことがなかったので、官能小説特有の言い回しが勉強になりました。この著者の作品が好きな方には良さそうな作品だという印象を受けました。
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