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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファッション業界で活躍するヒロイン・ヒロミが、ある日突然に宗教にハマっていく様子がリアルです。東大出身のエンジニア・本田さえ虜にしてしまう、「おひかり」が何とも不気味でした。
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くだらない小説。これから林真理子の小説を手に取ることはないでしょう。
主人公に共感できるところはないし、他の登場人物も個性がなくてつまらない(のっぺらぼうみたいで人間性がない)。せっかく「現代人と宗教」という面白げなテーマなのに、テーマが全然掘り下げられてなくて、この小説のテーマが「宗教」である必要がないくらい、背景の木みたいな存在で、「だから何?」って思った。オチもないし、読んだ後に何も残らないのは、エッセイの文章と同じ。
小説としてストーリーが面白いわけでもないし、表現力はイマイチだし、鋭い感性があるわけでもないし、、、
なんでこんなつまらない作家が大作家たちと肩を並べて直木賞の選考委員をやってるのか意味不明。
解説で、糸井さんの「電気と宗教は密接な関係がある」という説だけが面白かった。これがなければ☆はゼロでいい。
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再読。
ラストか中途半端というかあっけないが、面白かった。
2011.5.5
再読。
売れっ子スタイリストが新興宗教にはまっていく話。
今の幸運がいつまでも続かないだろうという不安、嫉妬、野望等から宗教も流行の一つして、覗き見していく心理。
でも、心底傾倒するのはなく、勧誘活動はせずに寄付で済ませているところが、真理子流で好き。
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ちょうど、健康食や瞑想や仏教にハマっていて、それを親切心で教えてくれる人がいて、だんだんカタカムナの本まで教えられて読まされてこれはまるで宗教だ。、、って思った。こわくなった。好きなもの食って、親切心で教えてくれる人とも縁を切ってってところで読んだからタイムリー。
信じる信じないは別だけど、やっとかないとやばいよって思わせること
この本、なんか宗教なんだけどチャラチャラ参加してる感じがきっと林真理子が実際体験したことなんだろう。
人の手の平の上で転がされてばかりの人生はイヤだよね。
いい教えだけちょうだいして、自分らしく自分だけの神を信じて生きていくよ
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好き嫌いのわかれる作家さんだと思いますが、私はよく読みます。
ちょっと小難しく読み進めるのに時間が掛る本が続いたあと、テンポよく読みたい時です。
また、その時代の流行や時事を素早く取り入れていると思います。
そして作品の中に必ずひとつ、ぐさっと突き刺さる鋭い文章があります。
今回の「紫色の場所」では、『彼らは普通の人間よりも野心を持ってしまったのだ。そして野心というものは、ある程度の制裁あてを加えられるべきだと、この世界の人は思っているに違いない。』です。
若いアシスタントを薄給で使うファッション業界のことですが、どこの業界でもそういう空気が流れているように思います。
新興宗教を流行りのように取り扱うファッション業界の話なのですが、流行りが終わり飽きたらスパッと抜ける。
それはとても冷静な目を持っていました。
この本が発行されたのが昭和61年。
オウム事件が起きたのは10年後位でしょうか。
こういうファッション感覚で入っていって、戻れない深いところにいってしまった人もいるのではないか。
読み終わったあと、そんなことを考えました。