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投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
4人の主要人物が相互に連絡をとりながら捜査を進めていくのは、情報の捉え方の違いを考えさせられたりしました。
立場や地位が異なれば、同じ情報でも価値も意味も違う。それは、時として突破口になる。しかし、その逆もあり得るのだと感じました。
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警察組織がどうなっているのかとか、どうやって操作してるのかというところに重きを置いてる。好きな作者だけども、だいぶ食傷気味になってきた。
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相変わらずのリアリティで安心して読めた。ハズレはないけど、このシリーズの性質のためか心にはあまり響かない。
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○元警視庁警察官で、議員秘書、コンサルタント等で活躍する濱嘉之氏の著作。
○「警視庁公安部・青山望」シリーズの4作目。本作は、前作(シリーズ3作目の「報復連鎖(文春文庫)」)の事件や出来事を受けての事後談を展開したものとなっている。(そのため、前作を読んでいないと、内容や詳細な複線を理解するのは難しいのかもしれない。。。)
○本作も、主として「中国問題」を中心に、在日中国人マフィア間のトラブルや暴力団組織との関係、企業の情報漏洩や議員の関与などを、警察の各部門との連携(同期カルテットの活躍)により解決するという流れ。
○濱氏の著作は、内部情報を含め、詳細かつリアリティあふれる内容となっているが、本作でも、その細やかさが発揮されている。
○しかしながら、前作との続きの部分が多いため、新鮮みに欠ける印象。それならば、前作との上巻・下巻ということでもよかったのではないかと思う。
○作品中でも触れられているが、今後も「青山望」シリーズは続くことが予想されるので、ぜひ、次回は、もう少し別の観点からの新鮮みを期待したい。(「清水保」は次もキーマンになるのかもしれないが・・・・)
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しかしリアルに民主党政権がなした害悪と、現在抱えている核の問題に中国をからめた国際情勢が解る小説だこと!事件も心地よく解決する警視カルテット(昇進しました)
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【絶好調のベストセラー文庫書き下ろしシリーズ第4弾!】長崎・平戸に漂着した難破船。船内には中国人の5遺体が。警視庁の青山が公安的視点で汚染国家・中国を捜査した先に見た闇組織とは。
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前作「報復連鎖」の続編ともいえる物語。
一応の解決はみたものの、青山は事件が終わったとはどうしても思えない。
豊富な人脈をいかした情報収集と分析で、バラバラに思えた事件が徐々にひとつの繋がりをみせていく。
警察官でありながら道を踏み外してしまう者。
自分の欲望に負けたとき、人は間違った選択をしてしまうのかもしれない。
物語の中で中国の現在の形態は長くは続かないだろうと書かれていた。
本当に国の利益を考え国民の幸福に目を向けたとき、きっとあの国は大きく変貌し本当の意味での発展をするのだろう。
原発の安全性が問われるいま、もう少し国が安全ということを考えたほうがいいような気もする。
原発や基地が一望できる場所が出入り自由になっている国なんて、そう他にはないと思う。
テロなどの万が一を考えたとき、ある程度の規制は必要になってくるのでは?とも思う。
登場する人たちがみんな揃って出来すぎのような…。
あくまで小説として楽しむものであって、リアルさを求めてはいけないのだろう。
展開の早さや壮大なスケール、絡みあう事件の裏側。
けっこう好きな部類の物語なので次回作も楽しみにしている。
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長崎・平戸に中国人5人の射殺体が難波船に乗って漂着した。船内には元自衛官の指紋が。麻布署警備課長の青山は、同期たちと情報を共有し、日本の原発技術から永田町までをも巻き込んだ中国国内の大きな権力闘争に気付く。そして浮上する意外な共犯者、流出する機密…。
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長崎、琵琶湖、大間、東京と様々なところで起きた事件を情報網を駆使して関連をあぶり出し解決していく。
このシリーズ話としては面白いのだがいまいち盛り上がりに欠ける。
今回もなんかいつの間にか解決してしまったという感じ。
他の人のレビューを見ると前作を先に読んだ方が良いとあった。自分は読んでいなかったために楽しめなかったのだろうか?
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フィクションが、フィクションと思えない物語の構成。
南の海上で、麻薬取引が行われる。
高速艇に乗った男たちとボロ船の男たちで
麻薬取引がされる。
その場で、麻薬の純度が計測され、
品質問題のクレームをする。
いかにも日本的で、相手は中国的。麻薬は麻薬だという。
ところが、ボロ船の五人は、簡単に射殺されて、
麻薬の150kg は、強奪されてしまう。
1kgが末端で1億円。盗まれたのが150億円にもなる。
(実際 麻薬の価格は、どうなるのだろうか?)
ボロ船だけど、日本製のしっかりしたものだった。
それゆえ、沈まなかったことで、事件が明るみになる。
5人の銃殺死体、弾丸、そして、どこから打ったのか?
一人の指紋が見つかることで、事件が東京の中国マフィア、
暴力団 岡広組につながっていく。
指紋は、袁劉のものだった。それが、つながっていくのは?
150kgの麻薬が、持ち込まれれば、
東京の麻薬市場のバランスが崩れることになり、
勢いのよい勢力が生まれることになる。
そこの登場するのが 青山望とその同期のカルテット。
連携を取り合って、事件の全体像というか、
その犯罪モデルを浮かび上がらせていく。
前作の「報復連鎖」の時に、あまりにも中途半端な終わり方で不完全燃焼だったのが、この「機密漏洩」で明らかにされる。
大間から送られた、はらわたをくり抜かれた死体は、
宗教が関連し、報復の意味を持っていた。
大間はマグロのメッカであり、中国の富裕層に人気の商品。
そして、原子力発電所が、ある。
それにつながる 日本の技術が 盗まれようとしていた。
セラミクスを使った水の浄化技術は、菱和工機。
ジャパンレーヨンの逆浸透膜技術。
水と空気の清浄技術は、中国の欲しい技術に他ならない。
菱和工機は、四谷教団の支配下にあり、中国にも進出し、
その技術を中国は、国内のみならず、
アフリカへの進出の技術にも使おうとしている。
この四谷教団は、創価学会ではないのかな。
その四谷教団の会長は、ノーベル平和賞を狙っている。
宗教、そして、中国の思惑、知的財産権。
日本の新幹線技術が、あっという間に中国に移転しまったと
同じようなことが環境問題の技術も盗まれようとしている。
それに、政治家さえも、そのトラップに巻き込まれている。
琵琶湖で、釣船から 銃殺死体が上がった。
それは、宮古島の漁師だった。
つまり、最初の事件の高速艇の持ち主だった。
報復が始まっている。
南の船の銃殺した弾丸は、
日本では50丁しかない警察の所持しているものだった。
誰の拳銃なのか?突き止めたのが
福岡県警警備部長西川亨の拳銃だった。
警察の内部から、殺人の武器があぶり出される。
警察の天下りが、様々な捜査の妨害にもなる。
いやはや。現実と事実の上にノンフィクションが構成され、
様々な事象が、盛り込まれていて、
殺人事件、麻薬���取引、中国マフィアからの政治献金、
技術の機密漏洩と、スピード感のある事件を
大きな視点で 解決していく様は、実に面白い。
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青山望シリーズ第4弾。
シャブから始まり、反社のフロント企業、パチンコ業界、I R法、性風俗、政治と宗教、警察のセクショナリズム、中国の環境問題と日本企業からの情報漏洩等々盛りだくさん。
最後は一斉摘発で解決と水戸黄門的パターンが出来上がってきた。