2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
成功しないという結末は分かり切ってきるのに、成功を祈ってしまう。フェルゼンを帰さなければ・・・次男のあまりにも惨い最期を思うと、なんとしてでも成功して欲しかった。
ルイ16世にムカつきました!
2017/07/25 20:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テレグラムサム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドキュメンタリーのような小説のようなエッセイのような感じで、面白かったです。
とても読みやすくて、ベルばらが大好きな私は、逃亡中のアントワネットの事を見守るような気持ちで、ハラハラしつつ・・・緊迫感を感じつつ・・・一気に読んでしまいました。
でも当のご本人達はなんだか呑気で(特に国王ルイ16世!!)イライラしてしまいました。
フェルゼンを帰さないでほしかった・・・と、泣きそうな気持ちになりました。
中野さんの語りは好き
2017/04/04 17:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はまるでマリー・アントワネットに興味が無いが中野さんの本なので読んでみました。中野さんの語りをもってしてもアントワネットには興味がもてませんでした。少々退屈に感じました。
投稿元:
レビューを見る
ルイ16世とマリー・アントワネットの逃亡の物語は、小説フランス革命で読んで、大変面白かった。本作品も若干の視点は変えているが、はらはらどきどきの逃亡劇で手に汗を握った。後の二人の処刑を考えると、まさに彼女の人生のターニングポイント、生死を決するその時であったのだ。解説のあったように、逃亡劇が成功していれば、彼女はこれ程歴史に名を残さなかったであろう。皮肉なものだ。
投稿元:
レビューを見る
決死の逃亡のはずなのか現実味を欠いた行動、致命的な遅れ、ルイ16世の優柔不断、頑固さ、王族のプライド、全てが裏目に出てしまった。まるで見てきたかのような臨場感ある描写と丁寧な解説に「あ〜、駄目だよ!でも仕方ないのか…」とつぶやきながら、あっという間に読み終えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
高校では日本史選択だったこともあり(という言い訳をしつつ)、恥ずかしながら「ヴァレンヌ事件」のことは知らなかった。逃走劇をトレースするという本書の試みに惹かれ手に取ったのだが、いやはやなんとも呆れる結末だったものだ。「勝負は最後までわからない」「油断大敵」、その他諸々の教訓を再確認させられる。
本書はストーリー仕立てになっているので、僕のような門外漢の方にもわかりやすい内容となっている。
投稿元:
レビューを見る
【王の嫉妬、王妃の焦り。運命の逃亡劇24時間を再現!】目的地の手前で破綻した「ヴァレンヌ逃亡事件」24時間を再現、人間の「楽観」が招く致命的な結果を描き震撼とさせる傑作!
投稿元:
レビューを見る
結果が分かっている話なんだけど…
細かい描写や背景を追って読んだことがなかったので、新鮮で緊迫感のある物語でした。
読みやすかったです。
投稿元:
レビューを見る
ルイ16世よ、この人は本当に語る者によって評価が分かれるな。
先に読んだ『死刑執行人サンソン』では、サンソン自身が王を敬愛していたとは言え、それを差し引いても、王を擁護する書き方であった。
対してこちらは、重大な場面一つ一つで、王の判断のまずさが強調される。それに対比させるかのように王妃には好意的だ。
本書を読んだだけの感想で言えば、ルイ16世は驚くべき「無能」、この一言に尽きる。しかし歴史にifがない以上、彼が違う決断をしていたらどうなっていたかなど誰にもわからない。彼には彼なりの論理があった。本書は明らかに無能・優柔不断な王という評価ありきで書かれているため、そのままの印象を持つことには慎重になりたい。
ま、近年、アントワネットへの評価が見直されてる流れを受けて、ルイ16世への見方も変わるのではないかという期待があったため、従来のイメージ通りの暗愚ぶりにちょっと失望した、というのが正直なところだ。
それにしても、境遇としてはチャールズ1世も似たようなものなのに、後世でのこの取りあげられ度の違いは何なんだろう。日本においては「べるばら」があったから、だけでは説明つかないような。
投稿元:
レビューを見る
フランス革命の一大転機となった歴史的事件である、”ヴァレンヌ逃亡”の24時間を追う側と追われる側の立場に立って忠実に再現した息詰まるドラマ仕立てドキュメンタリーもの。優柔不断で臆病なルイ16世と、贅沢で傲慢な王妃マリーアントワネット。キャラが濃すぎる二人の逃亡の鍵を握る、スウェーデン人フェルゼン卿と二人の関係にビックリ。筆者は、フランス中世史の研究者だけあって、事実を効果的に配し、推測と事実の境を感じさせない納得のストーリー。雅な世界に潜む陰を覗き込む事ができた至極の一冊~。。
投稿元:
レビューを見る
逃亡の過程を丁寧に描いています。当時の町や道がやっと想像できました。なんというか、実際のところはどこまでわかっているのか不明ですが、こんなやり取りだったのかな?
投稿元:
レビューを見る
マリーアントワネット史やフランス革命史でも名高い「ヴァレンヌ逃亡事件」があった日の詳細。本を見つけた瞬間手に取っていた。ヴァレンヌ事件で何があったか、詳細がよく分かったと思う。
投稿元:
レビューを見る
結末をわかって読んでいる分だけ、「何をやってるんだ~」みたいな感じで。ルイが失敗の根源になっている感がすごくありました。でも実際そうなんでしょうね。
この話は子どものころにマンガ(もちろん「ベルばら」)で読んで知ったところが原点なので、どうしてもベースにそのイメージが。
歴史にもしも、はないけれど、もしもこの逃亡が成功していたら、マリーアントワネットの名前はここまで人々の記憶に残らないかも、というのはすごく納得。人々の記憶というか歴史の記録にも、もっとさらっとした感じになっていたかもしれませんね。
投稿元:
レビューを見る
ドキドキしながら読みました。追うものは殺気立ち、追われるものはのんびりというギャップも。歴史というのは紙一重の時間差で決まってしまうこともあるんだなと痛切に感じました。
投稿元:
レビューを見る
マリーアントワネットとルイ16世、そして王の一族たちが反王党派たちに追われ、ヴェルサイユ宮殿からチェイルリー宮殿、そして国外へ逃亡を図るもの、ヴァレンヌで見破られ、失敗に終わる。
その運命の24時間を物語仕立てで書かれた一冊。
最近、一気にNetflixで米国のドラマ「ベルサイユ」を観た。(すっかり夢中になってしまったが、シーズン3がまだ入っておらず、続きが気になって仕方ない…)それもあって、最近ルイ14世を始めとしたフランスの歴史に興味津々。
文中にも登場する貴族のフェルゼン始め、多くの愛人を囲い、派手好きで市民たちに嫌われた王妃と、愛人を持たず、一途にアントワネットを想いながらも、ルイ14世のようなカリスマ性も、ルイ15世のような美貌もなく、無能と言われたルイ16世と、その家族たちの逃亡中の束の間のほっこりするやりとりが数少ない癒し。
マリーアントワネットは今のところ個人的に友達にしたくない人だけど、でも気になって、もっと知りたい存在。
中野京子さんが小説調の本を書いていたとは。新鮮だった。中野さんの西洋史への愛情が伝わってくる一冊。