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投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『いちご同盟』がよかったので、読んでみた。
『いちご同盟』が静謐な小説だとすれば、こちらは対照的に、動的な小説。
主人公も、バイオリンが弾けて、柔道もでき、女子にも持てるという、「リア充」。
それでも、小説は良かった。
『いちご同盟』では、三人の関係だったけれども、本作はいろいろな人物が登場する。
そして、音楽の使い方がとてもいい。
青春小説として、最後まで楽しめた。
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんな意味で好めない作品。
何より母親可哀そう過ぎるし最後全く触れてもいないし
(息子視点や夫視点で評価されるだけで、肝心の母親の本心が無い)
早苗のラストの主人公への態度は状況考えたらどう考えてもおかしいし
(いくらそういう性格だからってねえ。そもそもあっさり二人を会わせる周囲もどうなの)
あと気になるのはいろいろ欲張り過ぎなところ。
ピアノにバイオリン。バスケに柔道。クラシックにロック。
意図的に二つずつ彷徨わせているのかもしれませんが、こういうのはあまり。
ただ例の『イギリス国歌』はかなり聴いてみたいと思いました(笑)
静かな部屋で読む事をお勧めします。
2001/05/23 23:41
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投稿者:川原 いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
聡明で、魅力的な表情の女性だー。十七歳の直樹が年上の早苗に抱いた第一印象である。高校生のバイオリニストの直樹は、音楽を愛しながらも、ピアニストの父と同じ道を進むことをためらう。そんなある時、美貌の早苗に出会った。その時から彼の生活に明らかな変化が起きる。
…というあらすじを読めば、高校生男子の年上のお姉様に対する恋慕の情がテーマなのかしらと思うんですけど。これが全然違った。思わぬ誤算でした。プラスの方に働いたんですが。
直樹自身はどちらかと言えば淡々としているのに、彼の目というフィルタを通して大人たちがぐっと浮き上がって見えるんです。第三者としての目線のままに、感じ取れるすれすれの人間臭さ。高飛車で魅力的な早苗を取り巻く、ずっと年上の男たち、そしてピアニストである彼の父親。
この方、男性を魅力たっぷりに書けるんですね。女性に関してはそうでもないんですけれど。
もう一つ、文章を通じて音楽の素晴らしさを味わいました。いや、クラシックの事はほとんど分からないし、文章を読んでも具体的なメロディが頭の中を流れたりするわけではないんですが。それでもイメージとして涌いてくるものがあって、音楽通になったような気分になれました。
読み終えたのは会社の昼休み。切なさで胸が一杯になってしまって。向かいでは上司が弁当の豆腐を啜ってるし、なんだか場違いだけど。<初読:00/06/08>
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『いちご同盟』の続編的小説。
音楽は言葉を超えて想いを伝える。父と子の愛、男と女の愛、様々な愛の形がジンとくる。
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音楽をうまく表現できない、ってことを通して、逆に言葉にならない感情ってのを表現してる。でもちょっと病的に思う。
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?1998年11月
? 高校生のバイオリニストの直樹は、音楽を愛しながらも、ピアニストの父と同じ道を進むことをためらう
そんなある時、美貌の早苗に出会った
その時から彼の生活に明らかな変化が起きる
高校生の愛と自立、人生の試練を流麗に描く青春小説。
今思えば「のだめカンタービレ」みたい。雰囲気は笑い無しの全く逆な感じだけど読んでいて音楽が自然と流れてきそうな文体がそう感じさせるのかもしれません。
冬のソナタのパクリとか考える人いるかもしれないですけどもっと古いし名作です。ちなみにどうでもいいけど「おじゃる丸」で黄色いそなた=プリンってのがあったな(笑)
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冬ソナのパクリ・・・・ではないです。冬ソナの先駆けとなった作品・・・・でもないです。いちご同盟の続編思って買ったら、違った。
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いちご同盟でかなりきゅんきゅんしたもんで、同じ作家さんの本を買ってしまいました。
おもしろいです。
いちご同盟の主人公はピアノ、春のソナタの主人公はバイオリン。
この人の作風には音楽が入るのですかな? まだ2つしか読んでないからたまたまってのもあり得るかもだけど。
相変わらず冷めてます主人公。そしてなんてモテてやがる羨ましい!
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個人的な感想ですが、ストーリーもその展開もいまいちでした。最後の展開には驚かされましたが、個人的な勝手な理由ですが、好きじゃなかったので……。
何故か私が読んだ文庫の表紙が違っています。「いちご同盟」と「永遠の放課後」と似たような表紙だったのにな。探したのにないです、なんで?
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いちご同盟に続き読んでみた。
あたしはこの春のソナタの方が好きかな。
音楽をやる上での葛藤、喜び。色々複雑。
純愛って呼べるのかなぁ・・・と疑問が残った。
クラシックのCDを聞きながら読みたい一冊。
なんともいえないもどかしさが伝わってきた。
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やばい100冊読破無理かも・・・と、焦りを感じる今日この頃。『いちご同盟』『永遠の放課後』に続いて、『春のソナタ』。作者の知識の広さに圧巻を覚える。音楽にしてもスポーツにしても深く詳しい。今回の本が三部の中で一番内容的に重かったかな。主人公のこのあとを考えるだけで苦しくなる。今、自分が両親二人をうしなったあらどれだけ辛いのだろう。お金があったとしても生きていくことはできるだろうか。
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裏表紙にあった「青春小説」の文字に期待して手に取ったけど、フタを開けてみたらいろいろと達観した17歳の高校生がいずれ自分も踏み込まなければならない大人の世界をかいま見るという、なかなかに壮絶なんだけどもどこかスッキリという、不思議な作品だった。
文章は淡々としているようで情景や心の機微が濃厚に伝わってくるという不思議な感じ。作者名を見て、いちご同盟の人かーと思ったんだけど、あれを読んだのはだいぶ前の話なので、機会があったらどっかで読み直したいな……。
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2019/8/10
いちご同盟とか永遠の放課後の内容をあまり深く思い出せないので、今度もう一度読んでみようかなと思いますが、春のソナタはサブタイトルに純愛編とあるけど、結構主人公の直樹は重い一面に直面しているような気がします。
もしかしたら色々と葛藤して自分について考えることが青春であり、純愛なのかもしれません。
主人公は小さい頃からバイオリンをやっていて結構うまいっぽいのですが、音楽の知識はさっぱりわからなくても、心情の表現を演奏の仕方とかそういうのに重ねて書かれているので音楽を通しての気持ちのやりとりがこんな感じなのかなーと読んでて新鮮でした。
主人公と親しくなる、あるいは親しくなりそうな雰囲気のある女性が何人か出てきますが、主人公がクールです。ちょっと羨ましいぞ、素直になれよと思いました。
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「春のソナタ」の副題は、純愛 高校編です。前作の「いちご同盟」の副題は、純愛 中学編 で、主人公と、級友と、ヒロインのとの三角関係の純愛でした。本作では、さらに複雑な人間関係での純愛が展開されます。
https://www.honzuki.jp/book/64512/review/280544/
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もやもやと何かわだかまりを抱えているような状況に、突風が吹き荒れる感じか。ちょっと代償が大きいような気もするけど、最後の歩みは力強い。