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占星術殺人事件がフロックではないことを証明した島田荘司・第二作
2020/09/25 20:45
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗シリーズ第二長編。
宗谷岬に建つ斜めにかしいだ屋敷を舞台にした密室殺人。北海道警の牛越らが捜査に当たるも、事件の解決はおぼつかず、さらなる犠牲者が。
そこへ警視庁・中村刑事からの紹介でやってくる御手洗と石岡。
御手洗は、前作に引き続き奇人振りを発揮。屋敷に着くなり抽象的な内容の演説を始め、さらに「犯人はもうわかっています!」と宣言。
驚く一同に「犯人は(屋敷の主が所有する人形の)ゴーレムです」と告げます。冗談かと苦笑いをする一同は、服も着せずに裸のままにしているから人形が怒ったのだ、早く服を着せなければ、と本気の口調の御手洗に、唖然呆然。
そして石岡は、御手洗に押し切られ、お気に入りの着替えを人形に着せる羽目に(笑)。
あまりの奇行に、刑事も屋敷の住人たちもあきれ返りますが……。
島田荘司が考え出した数々の奇抜なトリックの中でも、一枚絵で表されるシンプルな説得力が素晴らしい、『占星術殺人事件』同様、ミステリの歴史を大きく塗り替えた一作です。
待望の二作目
2002/05/09 14:15
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗探偵シリーズの二作目です。
前作ほど派手ではないですが、「斜め屋敷」というお屋敷を舞台に殺人事件が起こるという、のっけからワクワクしてくる作品です。
ただ、これ、御手洗登場が、実に遅い!
もちろん、登場していない場面は面白くないというわけではなく、島田さんの話の運びはすばらしいので、どんどん読み進めていってしまうのですが、でも、ちょっと遅すぎでは……。
物語の半分を超えても出てこないのでは、ちょっぴり悲しい気もします。
ただ、それだけ遅い登場にも関わらず、そのインパクトの強さから、まるで最初からいたような印象の強さではありますが。
そして、名探偵が事件を解決する前のお決まりの文句
「私は読者に挑戦する」
本作品にも、前回同様このセリフがあり、うれしくなりました。
『占星術殺人事件』ほどの衝撃度はないのですが、御手洗シリーズの中ではお薦めの作品です。
島田ミステリーの最高峰
2001/02/04 21:54
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
島田荘司といえば、「占星術殺人事件」を発表し、新本格のムーブメントを巻き起こした作家であり、新本格の発展に力を注いできた一人である。この人の作品は、後期になるにつれて、人によって評価の分かれる話が多く、なかなか人に勧めがたい。しかしこの作品はそれなりに読みやすく、「占星術〜」にも劣らないトリックを駆使されていて、かなり楽しめる作品になっている。
新本格を代表する一冊だと思うので、ぜひおすすめしたい。
新装改訂版もあります
2016/01/18 17:47
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投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔シリーズの1つ。
ネットでよくおすすめ作品として上がっていることがあります。
表題どおり斜めの屋敷で起こる事件。
もちろんこの「斜め」がトリックに大きく関わってくるのですが・・・
世紀の大トリックですが、以外と分かる人も多そうです。
真相を見破ったときの爽快感は癖になりますね。
ちなみに名探偵・御手洗潔の登場はかなり後です。
反則ギリギリ?
2002/07/29 00:23
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはちょっと反則ギリギリデスよね(笑)。
ご本人も作品の中で言及していますが、まあファンとしては
これも「あり」ということで…。
北海道の陸の孤島ともいうべき岬の高台に立つ「流氷館」。
主人の浜本氏の趣向で、なんとこの館は斜めに
傾いて立てられている。そこで起こる奇妙な連続殺人事件。
謎に挑むのは、名探偵御手洗潔。
というわけで、御手洗シリーズの1作ではあるのですが
御手洗さんが出てくるのは後半になってから。
どちらかというと、館とそこに招かれた人物たちがメインの
構成になっています。実はこの作品、私には珍しく
トリックがかなり初期の段階で分かってしまった作品なのです。
しかしトリックがわかっても、動機がわからない!
そういう意味では、人間ドラマ的要素が強い作品でもあります。
しかし、このトリック本当にありなのかなあ…(笑)
余談ですが、この作品でも冒頭で「シュヴァルの理想宮」が
取り上げられています。う〜ん、行ってみたいなあ…。