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2人組の殺人鬼に対抗するため、捜査本部は在野の専門家に協力を依頼した。息詰まる頭脳戦、捜査員の死、政治の介入、愛するものに迫る危険。…そしてハッピーエンドの予感。
と並べていくと、『悪魔の涙』とそっくりだ。同じ設定を使いまわしているのか、サスペンスの定石なのか。
今回はハッカー同士の対決の話。誰にでも読める内容ではあるのだが、コンピューターの素養なしに 本書を味わいつくすのは難しい。高等技術の応酬にも、「おお、なるほど!」「そう来たか!」「なんと、そんな手が!」などと感嘆することができず、ただ「へえ」と思うだけだった…。
しかしそれでもおもしろい。この分量を一気に読ませる。4時間読み続け、目が痛くなるまでやめられなかった。
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犯人の片腕の正体について、最後までミスリーディングがつきまとう。わかってしまえば納得なのだけど、そんなシステムが構築できるのか?そんなクラッキングが本当に可能なのか? という疑念は残る。
が、作者も後書きに残しているように、ことごとく打ち破られたコンピュータ界の常識が、疑問符を取去ってくれることだろう。
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小説としての完成度は高い(ストーリーが練られていて無理がなく、伏線のはり方もソツがない)と思います……が、最後まで「世界に入れない」感覚が残りました。
最初の方で、アンディ・アンダーソンがいかにも主人公(読者の視点を共有する人物)といった風格で登場したため、彼とジレット以外の印象が薄くなってしまったのがその原因かも。そのため、一章だけでアンダーソンが退場したら、後はキャラの区別がつかなくなってしまったのですよ(涙)
犯人の「共犯者」の正体は? という所で、彼らの結びつきの強さから、共犯者は女性なのか、それとも彼はゲイでアッーなのか、と思っていたら……なるほど、そう来ましたかって感じでした。
10年以上前に書かれた作品ですが、それほど古さは感じませんでした。テクノロジーより「ソーシャル・エンジニアリング」に重点が置かれたせいかもしれませんね。また、「ちょっとありえない」という所もなくはないですが、描写に説得力があったせいか、それほど気になりませんでした。
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面白かった。ディーヴァーなら当たり前かもしれないですが。
いろいろと怖い要素がたくさんあったけれど、なにを言ってもネタバレになりそうな…一番怖かったのは作中、発売中止になり、シリアルキラーが真似たゲーム<アクセス>が、えらく面白そうだったことかもしれない。やってみたいわー<アクセス>。
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シリコンヴェレーの有名女性の惨殺事件。犯人はハッカーと断定。
コンピュータ犯罪課の刑事は、服役中の天才ハッカーに協力を要請。
ゲームで高得点を狙うように難攻不落の対象のみを狙う連続殺人犯。
天才ハッカー同士の息詰まる一騎打ち。。。
題名「青い虚空」blue nowhereとは
blue→コンピュータを動かす電気
nowhere→実在のない世界
でコンピュータの世界。サイバースペース。
この世界を自在に駆け巡る天才達の攻防戦は、ディーヴェーの本領発揮。
犯人の共犯者が誰か登場人物を疑いすぎて誰も信用できない。ぐったりです(笑)
ブルー・ノーウエアにいればなんでも望むものになれるし
真実を話さなくても誰にもわからない。
すべてが嘘でも誰にも見抜けない。
20世紀には人はお金を盗んだけど、今盗まれるのは情報が一番恐いのかもしれない。
10年以上前の作品だから今はもっともっとすごいことになってるんだろうな。
この分野の人が読んだら?なとこはあるかもしれないけど
用語の説明含めておもしろかったです。新しい世界が広がりました。
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見えざる敵。見えているはずなのに「見えざる敵」。
何でもありじゃん!と思ってしまう「ソーシャル・エンジニアリング」は活字で表現されてこそ恐ろしさが増す。かつてマヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』を読んで、最後の電話のシーンでぞっとしたが、見えないものを想像させることや空白を埋めさせるような想像力のかき立て方は上手い。「青い虚空」という邦題も良い。
息もつかせないほどのスピード感や、構成の緻密さは言うまでもない。作者の作品がいつも分厚いのはあまり読書をしない人にとっては困りものだろうが、「序盤のゲームオーバー感」などのどんでん返しの連鎖は多くの人に味わってもらいたい。
この作品で最も良かったのは、悪者の勝ち逃げがなかったこと。
連載中の長編マンガなどでは伏線の回収が話題となるが、回収が不十分だったり、忘れ去られることもある。たったの1冊で、どんな些細な事柄でもきっちりと決着をつけるのは、読後の後味が良い。
10年ひと昔などとはよく言ったものだが、この作品が執筆された頃と比べて、私たちの社会では常にネットに接続し、自分の情報を意識的に、あるいは無意識的に「青い虚空」に書き込んでいる。そんな社会では、「ソーシャル・エンジニアリング」はより現実味を増していると言っても過言ではないかもしれない。改めて「情報」のあり方について考えさせられた1冊。
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ハッカー対決のお話。
なので、PC・ネット関係の内容には、当然ワカンネーのもたくさんあったんだけど(ちっと古い作品だしね)それでも面白かったです。わかんなくてもそれなりに楽しめますw
犯人は早々に明らかにされて、何度も主人公に肉薄するんだけど、それでも大きな謎が残って、その謎にひっぱられるんだなー。
ディーヴァーだから、大どんでん返しが残ってるのはわかって読んでるわけですが、それでもびっくりする。
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ハッカー vs クラッカーな物語。コンピュータの犯罪ではあるが、ウェイトを占めるのはソーシャルエンジニアリングという名の詐術。2002 年に書かれた本で、若干古い部分はあるが、骨子は古くなってない。
カタカナの人名が多くて若干、混乱するが、慣れれば問題ない。
本書では実在の会社名がいくつか登場するが、そのうち Sun microsystems は Oracle に買収されてしまいました T_T
でもでも Oracle は助けただけで、Sun は自滅したんです。それでも、本が書かれた時は輝いている企業だったんです。きっと。このころに apple 株を購入していれば...
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良かった。
さすが、ジェフリー・ディーヴァー!
どんでん返し、来るだろうと踏んでいても、それ以上の意外性で展開。
いいな。年に一作は読みたくなる、いい作家です。
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何だか分からないコンピューターの世界。未知の世界だけに、こういうお話は好きである。ジェフリー ディーヴァー お得意のどんでん返しの連続も楽しめる。
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ハッカー同士の情報戦。
これを読んだらネットと接続する気が失せる。
個人情報を書き込んだら、
すべてを開示したと思え!
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ハッカー物が読みたくてこれを読んでみた。確かに他のレビューのとおり、最後のほうでわかるとある人物の正体にはびっくり。ただ、ちょっと訳がひどいかなと思った。
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ハッカーVSハッカー
突然の展開に何度も驚かされました。
ハッキングやコンピューターの知識がとにかく凄い。いくつか参考文献も載ってましたが、それを自分のものにして一流のミステリーに仕上げるところは流石と言わざるを得ない。
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うっかり一気に読んで寝不足に(笑)
奇しくも(?)これを読んでいる途中、夫が録画していたテレビ番組を見ていて、その中である作家さんが「ハッカーものというのは、基本的に動きがないから面白くならない」といったような発言をされていたんですが、この本に関しては全然そんなことありませんでした。
展開のスピードも早いし、ジェフリーディーヴァーらしいどんでん返しもあちこちにあるし。
ハッカーvsハッカーのシーン、専門的な知識もないし、本当の意味で理解できてはいないかもしれないけれど、私は単純に面白かったです。
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コンピューター犯罪。初めは??(゜_。)?(。_゜)? チンプンかんぷんで(。。;)
何回も用語解説を見ながら。
私なんか機械音痴ですからね、PCいじってても深~いことはさっぱり分からず。
今回も次々私の推理は外れていきました。
ミラー刑事の遺体が発見されたときだけは、自殺じゃないってわかりましたけど(*^_^*)
ショーンの正体は驚きでした!
まったく怖いことですね。
今に人間は機械によって支配されてしまうんじゃないかと、昔観た洋画を思い出してぞっとしました。
あのビショップ刑事とジレットの関係が良かったですね。
だんだん二人に信頼関係が出来ていくところはニマニマして読んでいました。
そしてジレットと別れた奥さんが幸せになるといいなと思いました。
それにしてもジェフリー・ディヴァーは凄いなぁ!