紙の本
ライムシリーズ以外で面白かった本
2004/11/04 11:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あやまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
発売から2年がたち、やっと読みました。
ライムシリーズ以外でほかの本も読んだのですが、当たり、ハズレがあり
ずっと避けていました。
一言で表すと一気に読める本。確かに専門用語が多く、コンピューターに慣れているほうが読みやすいのでしょうが素人でも充分に楽しめる内容になっています。テンポが速く、ディーヴァーお得意の二転三転するストーリー。
この本の中で犯人より気になるのが犯人へ協力するショーンの正体になると思います。最後の最後までわかりません。読みながら誰なのいったい?と
考えながら読み進め、正体が分かったときは衝撃でした。
ハラハラドキドキしながら読める作品です。
読み終えた後、思ってしまった。 少し設定を変えればライムシリーズでいけそう
紙の本
「ソーシャル・エンジニアリング」の達人による極上のエンターテインメント
2002/12/29 16:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず書いておかなければならないこと。これは第一級のエンターテインメント小説である。極上かどうかは人によって評価が異なるだろうが、後半、期待を裏切らない大業がいくつも用意されていて息つくヒマも与えない(それはたとえば人とマシンの取り違え、大人と子供の取り違えといった趣向なのだが、これ以上書くとネタばらしになってしまう)。
あまつさえこの作品には骨太のテーマがある。コンピュータで人を殺せるか。ソフト・アクセスによる殺人は可能か。もちろんそれは可能で、その答えは二通り用意されている。これもお楽しみのネタだ。でもそれがテーマなのではない。コンピュータで人を愛せるか。コンピュータで人をつくれるか。これこそが本当のテーマで、もちろんそれは不可能に決まっている。
コンピュータ・ネットワークがひらくマシン・ワールド(サイバースペース)、それをハッカーたちはブルー・ノーウェアと呼ぶ。ユートピアの英訳はノーウェア(どこにもない場所)だから、青いユートピアと呼んでもいいだろう。胎児の視覚に最初に映じる色は青だという。だとするとブルー・ノーウェアとは母胎(マトリックス)の比喩でもある。
だが、そこから産まれるのは生命ではない。ソーシャル・エンジニアリング(「自分じゃない誰かのふりをして他人を騙すこと」)が生み出す様々な人格である。それは匿名性の消滅の果てに生産されつづける、フィクショナルでかつリアルな非生命的人格でしかないのである。
──物語の終盤、探偵役と犯人役の二人の「熟達者」の対話から。
「考えてみろ。生命はどうやってはじまった? 炭素、水素、窒素、酸素、硫黄でできた原始のスープに雷が落ちたのが始まりだ。すべての生物はこれらの成分からできている。すべての生物は電気インパルスで動いている。で、こうした成分はどれも、なんらかの形でマシンのなかに見つけることができる。マシンも電気インパルスのおかげで動いている」。
「チャットルームのガキ向けのえせ哲学は願い下げだ、ジョン。マシンは素晴らしい玩具だ。つねに世界を変えてきた。でもマシンは生きているわけじゃない。考えたりしないんだ」。
「いつから考えることが生命の必要条件になったんだ?」…
「いったいどうした? そんなちがいもわからないほどマシン・ワールドに呑みこまれちまったのか?」…
「マシン・ワールドに呑みこまれた? おれに他の世界はない!」
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ハッカーが巻き起こす殺人事件を解決する為に収監中のハッカーが警察に協力して殺人ハッカーとの対決をはかる、という内容なのですが、物凄く面白かった!!650ページ近くある超長編なのですが、長いなあとかつまらんなあと思う事はただの1度もなく、で結局犯人は誰なのさ??誰がスパイなのさー!!とページを繰る度にくるくると変化していく状況に翻弄されているうちに読了、という感じ。下調べにも物凄く時間をかけていたとあとがきにあったのですが、顔を上下に激しく動かして頷きたくなるぐらいハッカーにまつわる知識やネットの暗部の描写なども物凄く細かく、ブルー・ノーウェアの世界に没頭できました。いやー、ホント面白かった!!ジェフリー・ディーヴァー、またぜひ読みたいです。
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青っというだけで飛びついた作品。ボーンコレクターと同じ作者だと気づいたのは読んだ後。外人は覚えられませんw。しかしこれもよい作品です。ネットがこわくなるかも…
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ジレットがとても好き。女1人幸せにできないだめな天才が好きです。
なんとなく、aikoのボーイフレンドが頭に浮かんでくる。
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ISBN:4167661101
【ストーリー】
スクリーンネーム<フェイト>と名乗るハッカーが、リアルの世界でゲーム感覚の連続殺人を行い出した。容疑者の特定のため、服役中の天才ハッカーであるジレットが警察の捜査に借り出される・・・・。
【感想】
初めて読んだこの作者の本で、ハマりました。コンピュータ・用語の知識が多少あれば尚読みやすいと思います。今回読み返したのですが、やはり息詰まる攻防が楽しく、感動もある。この作品も私の中で評価高いです。
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コンピュータ用語に不安はあったが、ストーリーが展開すると、ノンストップで一気に突き進むスピード感に、途中で中断するのが不可能だと実感した。二転三転する作者お得意のラスト。読後はスリルを味わった満足感と共に、ハッキングに対する興味までもが生まれた。読書中の私は正に「ブルーノーウェア」を彷徨う幸せな人間であった。
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ジェフリー・ディーヴァーっていう人は何でも詳しいんだなと。これはハッカーが活躍するお話です。
ジェットコースターのような疾走感でラストはやはり圧巻のどんでん返し!さすが!!
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ふだん本屋で背表紙を眺めていても普段は手にとることの 無いジャンル、ハッカーを題材にした殺人事件の小説だった。でも読んでみたらこれが 結構面かった。ずっと裏切られ続け、終盤やっとその意図がわかった時...
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一級品のミステリー
コンピューターにまつわる犯罪のお話なのですが・・・とっつきにくいと思うことなかれ!
犯罪のバックグラウンドを作者が丁寧に教えてくれながら話が進んでいきます。
少しでも、ネットワーク環境や、PCのことに興味があって、知識があると
はまること間違いなし!
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シリコンバレーに住んでいる私には、おなじみの地名が次から次へと出てくる
このミステリーは面白いと同時に空恐ろしいものだった。だからだろうか、目が離せず一気に読んでしまった。しかしこの土地を知らずとも充分に楽しめる話だろう。生活に切って離せなくなったコンピューター、そのコンピューターを自由に操り、個人情報を盗むのはもちろん、自由自在に操作、そして殺人までも・・。
生きた人間と付き合うことができなくなった人たち、単にミステリーと言う域に収まらない人間のドラマがここにある。
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天才ハッカー同士(ついでに片方は連続殺人鬼)のネットによる攻防戦、という話なので、パソコン用語がやたらと頻出するのは鬱陶しい。けれどもそれは用語集でちゃんと?カバーされているし、案外読み飛ばしても支障のない部分が多い。それに、そんなことは読み進むうちに気にならない。ハマれば一気。読み終わってみると、なんだかパソコンに強くなった……「ような気」がするのもちょっと爽快(笑)。
これぞジェフリー・ディーヴァー!といった感じの、スピーディなスリルと読み応え。どんでん返しに次ぐどんでん返し。まったく一筋縄では通らない結末。もう文句なし!
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連続殺人犯と、服役中のハッカーとの、壮絶な戦い。
ディーヴァーは、オタクなのか?ww
リンカーン・ライムシリーズでも、どんどんマニアックな方向にいく。が、これはそれどころじゃない。きっと、パソコン触ったことがない人、触っててもディープな部分を全く知らない人には、さっぱりわからないと思う。という、私だって普通に健全にしか使ってないので(ww)ハッキングのために、ウィルスをどうのうとあると、ぼんやりとイメージはわくが、それ以上はわからない。
が、そこはディーヴァーなのだ。ぼんやりとしかわからないWEBに関する部分と、アクションと、服役中のハッカーの切ない気持ちとで、きっちりリアルにもってきている。それこそ、うとうとしている時の濃いコーヒーのようにカフェインががつんと効いてくるのだ。
職人だ、ディーヴァー。
この何がリアルなのか、曖昧になってくるWEBの世界だからこその、二転三転をさらにひきたてるところなんて、うっとりするぐらい上手い。
それにしても、作品によって微妙に色合いがかわるディーヴァーなのだ。
でもって、あんまりそれが上手く作用してない気がするんですけど。器用すぎる人は、時に損しちゃうんだよね。
タイトルの「青い虚空」は、「ブルーノーウェア」でサイバースペースを示している。
なんか、CG合成のためにブルーバックみたいな印象があって、上手い言葉だよぉ。
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この頃本屋さんで平積みにされていることの多い作家さん…と言う認識で図書館で借りてみました。最初から上下巻を借りて読み切れなかったらつまらないし…ととりあえず一冊で完結しているものを借りてみました。借りてきたら父が先に読んで面白いと言っておりました。
確かに面白かったです。
ハッキングやクラッキング等の難しい話はそうなんだ~ぐらいで読んでおりましたが実際、今の世の中ネットやPCと無縁の社会なんて無いんだよなあとうすら寒くなりました。流石に民家をSWATが取り囲むなんて事態はそうそう起こらないだろうけれども入力ミスや指示ミスでカルテの間違いや処置ミスなんてのは起こりえそう…
それを部外者が悪意的にPCに潜入して行われたら…!
怖い世の中になったものだなあ、と思いました。
でも面白かったです。
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内容はちょっと古いところがあるかもしれないけれど、ジェフリー・ディーバーらしい二転三転する展開にハラハラしどおしでした。
なんとなくハッキングに関連した小説を探していてこの本を見つけましたが、あたりでした。