由良シリーズ最新刊・・・
2015/08/11 17:32
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投稿者:papapage-no - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を購入したのは自分が気に入っている由良シリーズの最新刊であると耳にしたからである。
実際に読み終えてみると、それまでの世界観や一部の登場人物を引き継いでいるので、知っていることで楽しめる箇所がより増えると思うが、これまでのシリーズほどの関連性はないように感じた。
幸せとはパイの奪い合いか!?
2019/01/27 21:00
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『プシュケの涙』よりも時系列は後のお話。
お話そのものに全く相関はなく、どちらから読んでも片方だけ読んでも問題はない。
高校生のどこかダラけた日々。文化祭を控えた謎の高揚感、級友との他愛のないやり取り、受験を控えた心理戦。
文化祭なんて所詮は子供だまし、その騒動や顛末なんて大した事でもない、と言ってはいけない。
それにいちいち驚嘆して傷ついて笑いあって、そんな不安定さと脆さが同居する十代後半の感性は悪くない。
取り立てて起伏も、目立った展開もない地味な作品ではある。
十代の身ながらもそこそこ辛辣な環境に置かれている真名井・沖津。
彼らが精神の平衡を保っていられる、いや保っていなければならない理由。
終章で明かされるそれは、どこか他人のプライバシーをのぞき見てしまったような申し訳なさを感じさせ、現実の酷薄さに胸が詰まる。
シリーズ無視読み。
2016/04/22 18:56
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって「あーこれ、シリーズ作だったんだ」と思うくらいに話の独立性が高い。
コレ一冊だけでも十分読める。
高校の文化祭がメインなのに、章のタイトルがほんのり怖い。
登場人物も相当怖い。
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由良君シリーズは三部で終わりかと思っていた。
表紙変わってしまったんですね~このシリーズはずっと也さんが良かったな。残念。
由良君はちらっと出てくるけど話にはあまり絡まないのでスピンオフ的話かなー。
読み終わってみると構成とか雰囲気とかやっぱり由良シリーズの系統なんだけど。
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『プシュケの涙』は再刊だったが、こちらは書き下ろし。元々は『由良三部作』と呼ばれていたらしいが、帯には『由良シリーズ』とある。
第一印象は青春ミステリだったが、今作は高校生の、言うなれば『無邪気な悪意』を描いている。『プシュケの涙』も『いい話』系とは言い切れない部分があったが、そこをより増幅させたように読める。尤もこの歳になって読むと、高校生の感じやすさ、それに伴う悪意というのは何だか可愛らしく見えてしまうのだがw
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メディアワークス文庫で書いていた「プシュケの涙」の「由良三部作」の続編と言う事でかなり気になって購入。
物語は流石柴村仁さんと言うほど思春期なダークな感情を表しながらもまた続きを読ませてほしくなるような物語の進め方は流石と言わんばかりです。
今回の物語もすごく面白かったですが、
「由良シリーズ」といいつつ由良彼方はほんのちょっとしか登場せず、由良三部作とはあんまり関連しない感じ。
実は由良彼方が登場してるんですよ!ぐらいで良かったのにー。
いつ由良が登場するのかドキドキしてたのに、全然登場しなかったのが残念。
物語はすごく面白かった。
真名井君も沖津君も悲しい過去を抱えているが物凄く詳しく描かれている訳ではない。
とくに沖津君は人を貶める事を趣味としているにはお姉さんに原因があるのだろうかと思いつつ本当の所は想像に過ぎなくて……
二人の話の続編があるなら読みたい。
別に由良シリーズとして出さなくても読みたい。
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ああ、この二部構成。
由良だ、由良シリーズだ。
笑わない沖津と笑いたい真名井と、歪みと愛と寂しさの話。
真綿で針を包むような、が正しい評価な気がする。
溺れそうになるけど、死体が、光ってたら、恐ろしく、綺麗じゃない?
あらすじが微妙にネタバレなのが気になる。もちろん、そのままの意味じゃないけど。だからこそ気になるけど。
ところで、由良は笑ってる?
ちゃんと笑えてる?
うん、由良が笑ってるならこの話はこれでいい。
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いつもよりも出だしで物語の中に入れなかったので(由良シリーズと思って読んでるのに知ってる人がいない泣と…)、読み始めるのに少し時間がかかってしまいました。
最初を越えてしまえばあとはいつも通りで、登場人物は違えど独特の雰囲気や主人公2人の何とも言えない個性がやはりいいなあ、としみじみ。買ってよかったです*
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ほかの由良3部作よりも違った毛色の仄暗さでした。せっかく舞台が高校で、しかも文化祭なのに、あまり印象に残らず……
由良シリーズは青春の良さや悩ましさを丁寧に切り取っている描き方が好きだったので、ちょっと残念でした。
それでも、セイジャの式日のラストシーンで、教師になってね、生徒と約束したシーンを想うと、先生をしている由良くんの姿が見られて本当に良かったです。
最後に。皆様書かれていますが、イラストが也さんでなくなっていたのが本当に残念!やっぱり由良シリーズは透明感と線の細さが美しい也さんのイラストが、作品の雰囲気をより一層儚く彩っていたのではないかと思いました。
切ない気持ちのまま本を閉じて表紙にもどると、なんだか切ないながらも愛しい気持ちになるのです………。
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由良シリーズの続編ということで読みました。
前3部作の方は読んだのがずいぶん前なのですっかり忘れてたので不安でしたが、なんとか読めました…さすが柴村先生、爽やか系かと思いきやダークなお話でおもしろかったです。真名井くんかっこいいです。惚れるのわかります。沖津くんも真名井くんもどちらも歪んでて、でも一見真っ当に見えて。高校生のきれいな歪な感じがすごくいい。読んでて息苦しくなるのは久しぶりでした。続編のありそうな終わり方でしたね。2人を主軸に据えるわけではなさそうですが、この後真名井くんと沖津くんがどうなるのか見たいです。
そして由良は全然出てきませんでしたね。しかも脇役と言えるのかも怪しいレベルの登場でした。わざわざ由良シリーズと銘打つほどなのか?と思わず首を捻りました…
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「由良シリーズ」待望の新作と紹介にあったけれど、肝心の由良彼方が殆ど登場しないのでガッカリ(´・ω・`) ショボーン。由良が出る事によってストーリーに何か意味あるのかなぁ?一見普通の男子高校生・沖津と真名井の歪んだ深層心理。誰もがこんなもの大なり小なり抱えてるんだろうか。救いの見える終わり方ではなかったけれど、真名井の方が真っ当になろうとする意識があるようだ。
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死体って、光るのかな。文化祭の準備中、お化け屋敷の人形を見て呟いた女子の一言を、沖津は聞き逃さなかった。人をつっつくこと、陥れることが趣味のイケメン沖津は、人形を作った美術部男子が光る死体の秘密を知っていると勘づく。美術教師には卒業生の由良彼方が着任中。「由良シリーズ」待望の新作。〈書下ろし〉
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由良シリーズ四作目。
表紙が三部作の雰囲気と変わってしまっているのが少し残念。でも文章は間違いなく由良シリーズです。
由良彼方に期待してはがっかりすることになります。あまり登場はしていないので。
最後の文は沖津の視点なのだろうと思うと、沖津もなかなかの過去があっての性格なのかもしれないと思いますが、由良シリーズの時間軸は過去にいかないから、明かされることはないのかなー。
犯人を知ったときは驚きました。でもその人と言われれば手口の検討はつきました。
過去にしばられてもみんな幸せになってほしいです。
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三部作で綺麗に完結してたから続くとは思わなかった。そして絵が変わってたのがひたすらに残念でならない。也さんの絵がほんとに好きだったので。そして由良くんがほんとに関わらなさすぎて、由良シリーズというか、スピンオフみたいな感じでやればいいのになと、思ったり。本文を読むとやっぱり引き込まれる文章で、ぐさぐさと来る感じは相変わらずで嬉しい反面複雑な気分だった。まだ続くのだろうか。多分買ってしまうのだろうな。
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いつの間にかひっそりと続いていた由良シリーズ。
謎の解明も魅力的だが、本作の心に残るポイントは、うまくいってないクラスでの、モヤモヤした雰囲気の描写だ。なぜこんなにも息苦しいのか、、、。自分の理想との乖離、心がうまくついていかない状態が思い出されて苦しくなる。
解決もしたが、何かドロリとした感情が残った。