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紙の本
明治期の一風変わった政治体制を学べる画期的な書です!
2020/03/11 09:55
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「逆賊と元勲の明治」と少し難しい表題がつけられていますが、内容は非常に興味深いものとなっています。というのも、当時の明治政府の方針に反対した、いわゆる「逆賊」と呼ばれる人たちをも政府が優秀な人物として重宝した我が国特有の明治期について、丁寧に詳細に解説されているのです。西洋では、こうしたことはなかなか起こらなかったと思います。明治というまだまだ優秀な人材を確保するのが難しい時代だったからこそ、起こったことなのかもしれません。同書では、具体的な例として、西郷隆盛の「銅像建設問題」、危機の時代における「長老」の役割、政治家・明治天皇の伊藤博文への信頼と不満、軍人であった山県有朋の日露開戦反対論、といったことが記されており、知られざる明治期の政治体制がわかります!
紙の本
歴史を彩る多彩な人物
2019/01/20 18:25
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投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
元が1970年代の論考なのでいささか古い部分もあるが、明治という時代とその時代を作り上げた「人間」模様が非常にバランスよく記述されていて面白く退屈しない。
各政治家を史料に基づいてスケッチしその姿を浮かび上がらせており、「政治家」とは何かを考える手立てにもなる。
講座派への強烈な違和感を表出した一文も印象的。
紙の本
逆賊と元勲
2020/10/03 17:43
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他国において、戦争が終わった後に敗者を過酷に取り扱うのに、明治の日本では、戊辰戦争や西南戦争の逆賊を許し、政府に取り込んだのはなぜか、という疑問から始まっているが、これについて取り扱っているのは、第一章のみである。というのも、この本は各章がそれぞれ雑誌に掲載された文章を元に構成されているからである。他の章については、明治時代の通史となっている。
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