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捜査本部も作れず単独捜査で立ち向かう。
2020/11/22 10:59
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻が誘拐された。金曜日の夜から日曜日までの限られた時間の中で、捜査本部を造る事も出来ず、氏家と二人で解決に立ち向かう。リオで登場した氏家がよき相棒となって助力する。
最後には、刑事として培ったカン?が犯人へと繋がっていく。
普段は何気ない会話しかしていない樋口が、妻が誘拐されたと知ると改めて存在の大きさと価値に気がつき、時には冷静さも失う。氏家がよきブレーンになっている。
緊迫感が少しずつ高まり、設定としても筋道もよく練れた作品だった。
紙の本
青春の次は朱夏
2018/05/18 23:06
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口シリーズの2巻目。
主人公の刑事樋口の妻が誘拐されるという緊迫の展開で、面白くて、ほぼ一気読みしました。
朱夏という題名の意味はなんだろうと思っていたのですが、途中でぴんと来ました。
読み終えてみると、あたりでした。
青春の次は朱夏、というわけですね。
紙の本
名コンビ
2014/05/07 00:42
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投稿者:taka - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口の妻・恵子の姿が忽然と消えた。樋口は氏家と組んで捜査を開始する。やがて、容疑者の有力情報を掴むが・・・
シリーズ2作目。努力型の樋口顕と天才肌の氏家譲という感じがとても楽しめました。
紙の本
妻との会話、覚えていますかな?
2007/12/09 21:22
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
警視庁捜査第一課強行犯係・樋口警部補の物語である。前回、『リオ』を読んで、この樋口警部捕に魅力を感じたので、続編ともいうべき本書を読んでみた。
設定等は前回とまったく同様で、所属も警視庁刑事部捜査第一課である。登場人物も前回活躍した連中が再度登場するというサービスぶりである。すなわち、荻窪署の生安課にいる氏家巡査部長などである。
さて、肝腎の内容だが、これが如何にも小説的である。といってもめったにないからこそ事件となるのであり、小説になるのである。そこを小突き回してはいけない。結局樋口警部補は妻の言動や会話について、ろくに覚えていないという結論になる。何を聞かれても生返事だったということだ。夫婦の会話は必要欠くべからざるものである。これが失われると、破綻の源になる可能性が大である。そこまで行かずとも、今野は日常的に些細と考えられている出来事に焦点を当てているところが面白い。
誰しも細君の話には耳を傾けているようで生返事だったりする。結局後で思い返しても内容が思い出せない。大いに反省すべきことである。
これにはもう一つのプロットが重なる。警視庁警備部長宅に脅迫状が届けられたのである。郵便を使わず、直接メール・ボックスに投函されていた。警備部長宅を知っていたものの犯行である。こういうお膳立てがどのように絡んでくるのかが小説の筋立てとして利用できるところだ。
主人公の身内が事件に巻き込まれるようなストーリーは、1回きりならば良いかもしれないが、シリーズ化するような場合にはネタが尽きてしまいかねない。そういうリスクを冒した甲斐があったようで、面白く読めた。うまくいくと続編への期待が高まるのが自然である。
しかし、警察の、しかも強行犯係の扱う事件にネタが尽きるということはないであろう。ぜひ、樋口警部補と氏家巡査部長のキャラクターを生かしてもらいたいものである。
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2007/10/15 Amazonにて購入
2009/6/28
樋口シリーズの第2弾。
樋口の妻、恵子が誘拐される。樋口は、友人の荻窪署氏家と二人で恵子の行方を追い始める。仕事で訪問した翻訳家の家を出た直後に行方が分からなくなったようだが...
犯人はすぐに見当がつくが、家族関係、大人のだらしなさ、若年層の気質など、社会の分析を交え一気に読ませる。
STシリーズや安積班シリーズとはまた違う警察小説がここにある。
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刑事の妻が誘拐されたが、動機が不明。身代金要求もなく突然の失踪としか思えない状況で警察に届けたところで、事件性があるという判断は下されない。止む無く単独で捜査を開始するが。。。
今野さんの小説に出てくる主人公は、一歩引くことで人間関係が円滑になるならそのほうがいいと考えるタイプばかりなんだなぁ。。。と、本書を読んで改めて実感。
そんなところが気に入っているのですが、社会全体からすると、少数派なんでしょうかね。
(2007/11/26)
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面白かったです。樋口顕シリーズ第2弾。面白いけど、地味です。地味だけど、味わいがある、不思議な感覚のシリーズです。
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人の一生は、青春、朱夏、白秋、玄冬を巡るという。
この本も前作と同様犯人はすぐに二人に絞れ、半ばくらいで一人に絞られる。だけど決して陳腐な作品ではない。
それは扱っているテーマが前作同様現代社会(刊行当時)の家族論的な部分に焦点を当てているからだと思う。そして現代社会に対して強い反発を持つ“青春”時代を謳歌している若者と企業戦士が至上とされた時代を生きた中年世代。
個人主義がもてはやされている2008年において、親の責任ということを再考するいい作品ではないでしょうか。
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警視庁強行犯係樋口顕シリーズの第2弾。妻を誘拐された樋口が犯人に立ち向かう。そこはかとない樋口の夫婦愛を描いている。なかなか面白い。
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「リオ」に続いて読んでみた。
主人公、樋口の妻が失踪する。事件なのか、事故なのか。音信不通の妻を単身で捜査する樋口の苦悩を描く。
青春、朱夏、白秋、玄冬。四十代は、朱夏と言うそうな。青春とは違った人生の楽しみ方があるのが朱夏。
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開始してすぐに犯人がわかっちゃうってどうなんだろう・・・
セーフティーリーダーと上級救急救命士になりながら読むには最適かもしれません^^
やはり佐々木譲最強説!!
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「組織の中の異端」という関係性を描くのはキャラクターものの王道です。少年マンガの「常識的な集団の中の破天荒な主人公」という形を思い出してもらえれば、これは素直に納得してもらえることでしょう。周囲との落差からキャラクターの個性・関係性を強調しやすいし、異端であるが故に物語を大きく動かすブレイクスルーの余地があるのです。
この今野敏による警察ドラマ「樋口顕」シリーズでも、そのように「組織の中の異端」を描いているわけですが、といっても型破りなヒーロー刑事を描いているわけではありません。むしろ主人公・樋口顕は他人の顔色をうかがい、周囲の意見を聞いて調整役に回ることが多い人物。一見主人公には向かないタイプに見えるのですが、実は体育会系で押しが強い刑事集団においては、それこそが異端であり、周囲から一目置かれるという逆転がこのシリーズの面白さのキモであると言えるでしょう。そしてそんな彼が彼の常識と信条にのっとって捜査を進めた結果、最終的には組織の力学からはみ出て、結果スタンドプレーをしてしまうという再度の逆転がカタルシスを生むのです。
そう考えれば、『リオ』と『ビート』に比べれて第二作の『朱夏』がイマイチな理由も明快。『朱夏』では樋口個人に関わる事件に対する個人捜査を扱っているため、組織と個人の対比があまり描かれないから、このキャラクターものとしての面白さがあまり発揮されないのです。
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前作「リオ」に続く樋口刑事の第二弾。
こちらは、前作に比べ樋口刑事のキャラに嫌みがなくなり、予想以上に面白かった。
「朱夏」の意味も、読んでいるとわかって、今野敏らしさが存分に味わえます。
ただ、最後の若者批判はちょっと余計だったかな。
「隠蔽捜査」を面白いと感じた人にはお勧めです。
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なるほど。
最後にタイトルの意味が。
文章が軽いわけではないのに、すごく読みやすい。
いや〜それにしても、刑事小説は面白いw
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今野敏の「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズ、第二弾。
今回は家族愛がテーマといった感じか。前作『リオ』では、主人公の樋口のキャラになじめず楽しめなかった。事件に巻き込まれた美少女に惚れてスタンドプレーに走るし、世代論で愚痴るのもウザいし、さらに天然嫌味キャラってのも読んでて痛々しかった。
それに比べれば本作はなかなか楽しめた。樋口の天然嫌味キャラも若干だけど鳴りを潜めたし、世代論の愚痴りはなくなった。ただし、今回も妻の失踪でスタンドプレーに走るけど。。。でもまぁ女子高生に惚れての暴走ってワケじゃないのでいいかなと。
ただ、やっぱり樋口に魅力は感じられなかった。。。単なる捜査モノとしては若干楽しめたけど、やはり『隠蔽捜査』シリーズほどのハマリ感はない。まぁ、このシリーズも次の第3作が最後なので、近々読もうとは思う。