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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
目に映る表面的な光景と目に映らないもの、絶望と悲しみを抱えたまま、生きる人々の感情。 被災後の当時の様子が伝わってきます。福島への旅の道中に、能登半島地震後のタイミングに読めて良かったです。
こんな被災地の描き方もあるんだと感心しつつ読む。
2023/09/30 19:34
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災関連の本は、小説であれドキュメンタリーであれ、ずいぶん読んだけれど、本書は、同じテーマながら、切り口が新しく興味深い。
中学受験に失敗してのち不登校になってしまった主人公・光司が、父親を介して、被災地を取材するライター田村に出会い。取材の旅に同行する物語。
小説だから、基本フィクションなのだろうけど、冒頭と巻末に掲載された被災地の写真をみれば、作家の重松さんは、被災地を回ったんだろうことが分かる。つまりライターの田村は、作家の分身なんだろう。そうして、ココロに問題を抱えざる負えなかった思春期の子供たちへ。そしてすべての読者へ、生きるヒントを投げかけてくれるような一冊に。
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投稿者:Neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと愛読してきた重松清作品が、
最近、やっぱり飽きが来て、ちょっとだけ
離れてみていました。
久しぶりに読んだこちらは、やはり重松清満載! と
言う感じでしたが、伝わる物はあり、やぱり良いと
思いました。
目をそらさない、表面だけをみない、
そんなことを思いながら読み終えました。
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もう震災から4年。ほぼノンフィクションなんだろうなあ。
テレビでは伝えきれてなかった被災地の実態。まだまだ知らないことがある。少し物足りなさも感じた。
私たちに何ができるか。知ること。忘れないこと。希望を持つこと。
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あの日のあとをいき、つながっていく
想い、気持ち、力、エトセトラエトセトラ…
おじさんが読むより、若い世代に読んで欲しい。
人に読めとか、ぜひ読んでとかいうのは嫌いだけど、
でも読んで欲しい。読むだけで、いいから。
って思った。
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震災後、半年が経過した時が始まり。
中学受験に失敗し、公立中学に通っていじめに遭い不登校となった男の子と、震災後を取材する男との物語。
事実に沿って書かれているのだと思うが、やはり自分の目で見ていない以上、ああだこうだと言えない。
同じく中学生の息子がいるのだが、躾と称して厳しく小言を言ってしまう自分に思いっきり反省した。
期待をするのは親の勝手。息子に希望を持たなきゃ。
希望であれば裏切られることも、裏切ることもない。
夢を持ったまま死んでゆくのが、自分の夢という言葉に物凄く心を揺さぶられた。
まだまだ時間はある。出来ることを諦めずにやっていこう。
この本は息子にも読ませてあげたいです。
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震災後の被災地をライターと不登校の中学生が巡る。
そこで二人は何を目にし、感じるのか。
今年で震災から五年。
忘れないでいるということは難しい。
あらためて震災(津波)の凄まじさを思うが、忘れている自分もあらためて思い出す。
2016.3.13
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あの日に目にした映像を忘れることは出来ない。襲いくる波の下に沢山の本当に沢山の命が消えたことを忘れることが出来ない。まだまだ被災は続いているその事も忘れない。
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徹底した綿密な取材と、被災者に真摯にそして謙虚に寄り添う著者の姿勢が溢れた、震災関連小説の白眉といえる。
題名にも記された希望という言葉が随所に。
「生き残ったことには、やっぱりなにかあるんだなと思うんです。だから、とにかく生きよう、生きてゆこう、というのが『希望』なのかもしれません」
「がんばれる人だけが、がんばってください。無理のできない人は無理する必要はありません」
「夢は無意識のうちに持つものだけど、希望は、厳しい状況の中で、苦しみながらも持つものなんですよ」
「『人事を尽くして天命を待つ』―その原動力を、ぼくは希望と呼びたいのだ」
「希望というのは、未来があるから使える言葉なんだよ」
誰でもが、どの言葉も、胸を打つ、胸に響く、あるいは胸に迫る、のではないだろうか。
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限りなくノンフィクションなフィクション。
広範囲で綿密な取材とインタビュー。
もうすぐ4年になるのだなあ。
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ノンフィクションなのか、フィクションなのか…
写真救済プロジェクト、りんごラジオ、かけあしの会など、実在のプロジェクトが登場するけど、それを説明する人物達は架空の人物?
あとで調べてみたら、本書で紹介されている団体やプロジェクトは実在のもののよう。それを「いい感じに」紹介するために、フィクション的な表現手法をとったのでしょうか。
ただ、個人的にはフィクション形式にせず、堂々と純粋なノンフィクションとして描いてくれた方が良かったかなー、と思います。紹介されている団体さんの覚悟や決意は、脚色などしなくても十分伝わってきてたので。
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ほぼノンフィクションと云ってよい小説だ。震災については多くの人が様々は観点から書いているけれど、共通していえるのは、「単純ではない」ということのように思う。大変だとか辛いとか、簡単な言葉では言い表せないくらい複雑なのだと思う。考えてみれば、人の感情が単純ではないのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれど。希望と期待の違い、というのはなかなか良かった。
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引きこもりの子供に被災地を見せてどうこうというのは、やっちゃいけないことな気がする。むしろ、登場する人たち一人一人の物語が読みたかった。
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20150510
東日本大震災から半年から1年後の現地から取材した内容を小説仕立てのドキュメントにまとめらた1冊。
あらゆる場所、人を取材対象としたドキュメントの部分には考えさせられることや、感動させられることが多くあった。
ただ、エピローグ、文庫本化の加筆部分は、少しひつこいというか、理屈っぽい感じが否めなかった。
もう少しシンプルに分かりやすく書いてもらったらもっと沢山の人や、中学生にも伝わるのではないかと感じた。
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主人が購入、娘にも読んで欲しいといって渡していたけれど、なかなか読まないので
私が先に読みました。
東日本大震災後の取材した内容を小説仕立てにしたものですが
ほぼノンフィクションなのではないでしょうか。
その取材内容を読む分にはよいし、小説仕立てで、すっと読みやすくなっているのですが
とても大きな気がかり点があります。
引きこもり(不登校)の中学生に、被災地を見せてまわる、というのはどうなんだろう!?
中学生にとっても、現地の人にとっても。