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投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌の連載で女王殿下のエッセイを毎月楽しみに拝読していたので、何の迷いもなく本を購入した。堅苦しさもなく、一気に読めた。殿下の学生生活は私たちと変わらないのだなと感じる反面、留学中の出会いの中にはさすが皇族といった面も当たり前だがあって、驚きと同意が混ざり合っていたという感じだろうか。この本でさらに女王殿下に穏やかな敬意と親しみが湧いて来たような気がしてならない。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌に連載されている彬子女王殿下のエッセイには、知性とユーモアが溢れていてとても楽しみにしています。以前から読みたかったこちらの留学記は本当に面白く、最後にお父様への想いも書かれていて素晴らしい読書体験となりました。天皇陛下やエリザベス女王とお会いする際には女王殿下でも緊張されることなどとても興味深く、またお父様が職務質問されたお話なども楽しく読めました。
皇族としてとても尊敬できる方で、益々のご活躍を期待しております。
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
皇室の方だが、しっかり研究者として自立されているところが、尊敬できる。
一度河鍋暁斎の講演会でお見かけしたことがあるが、専門が明治の美術だったといいことで、納得。
なかなか彬子女王の肉声はお聞き出来ないが、この本で一部を知ることが出来た。
知性溢れる皇族がいらしたことで、少し安心できるが、あまりに人数が少なすぎる。
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ご参考までに。
“本書は月刊誌『Voice』(PHP研究所)平成二十四年(二○一二)四月号〜二十六年(ニ○一四)五月号に連載された「オックスフォード留学記ー中世の街に学んで」に加筆を得て再編集したものです。”
〜377頁より〜
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ヒゲの殿下の娘である彬子女王のイギリス留学記。とても面白かった!
お付きの人の話やエリザベス女王とのティータイムなど皇族の方ならではの話だけでなく、オックスフォードでの留学生活の大変さなども興味深く、とてもユーモラスで明快な文章で飽きずに楽しめました。
特に展覧会の準備に泡食った話はこちらも無事にできるの?とドキドキ・・・。
ブライスコレクションのジョー・ブライス氏宅訪問の話も興味深かったです。
すっかりファンになりました!
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いや~、面白かった。さすがに文章が上品でとても読みやすい。オックスフォードの留学記ということ自体がとても面白かったし、博士論文を仕上げるにあたっての苦難の数々。タイムリーでとても参考になった。
素敵な本。
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副題:オックスフォード留学記
帯文:”女性皇族として初めて海外で博士号を取得した女王殿下の涙と笑いの留学報告。”
目次:1.百川学海、2 大信不約、3 苦学力行、4 日常坐臥、5 合縁奇縁、6 一期一会、7 千載一遇、8 危機一髪、9 多事多難、10 奇貨可居、11 五角六張、12 一念通天、13 日常茶飯、14 骨肉之親、15 前途多難、16 一似貫之、17 玉石混交、18 古琴之友、19 傾蓋知己、20 忍之一字、…他
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こう申し上げるのも失礼なことと思うが、聡明で、美しくたおやかに親しみの溢れた言葉で表現なさる。
日本の美しさを感じるエッセイ。
執筆下さったことに感謝します。
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とても素敵な本だった。
留学中は護衛の方はどうしているのかという疑問もとけたし、イギリスでの暮らしぶりも研究の頑張りも、ユーモアを含んだ文章で、楽しく読んだ。
父宮様のお褒めの言葉をお受け取りになる場面、特別寄稿には涙が滲んだ。
お忙しいとは思うけれど、もっと彬子女王の文章に触れたくなった。
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2012年6月。ヒゲの殿下こと寛仁親王殿下の容体急変をニュースが
伝えた。別居中の信子妃殿下までが病院を訪れたことで「これは
いよいよなのか」と感じた。そして、祈った。海外へ講演に行っている
彬子女王殿下が帰国するまで頑張って下さい…と。
私のような皇室ウォッチャーだけではなく、寛仁親王殿下を取り巻く
人々皆が祈ったことだろう。祈りは通じたのか。彬子女王殿下は
父上の薨去に間に合った。
オックスフォード留学は子供の頃から父上に聞かされていたこと
だった。学習院大学時代に、そして博士号取得の為にと5年に
渡る留学期間を振り返って綴られたエッセイが本書である。
とても素敵なエッセイなのだ。雑誌等によく寄稿されているのだが、
今まで目にした文章も読みやすく、すとんと頭に入って来る。それ
をまとめて読める幸せ。
読み手をまったく飽きさせない構成、軽妙な文章、皇族でいらっしゃる
ことを忘れさせるノリ突っ込み(?)。気の利いた言い回しなんてない
のだが、続きが気になってページをめくる手が止まらない。
日本とイギリスの風土や習慣の違い。特に電車やバスの運行に
関しては思わず電車の中で笑い声を漏らしてしまいそうになった。
いくら電車内で爆睡していたからって、運行中止になった車内に
取り残され、あわや車庫行き…なんて。
「よく考えてみれば、「彬子女王殿下、寝過ごしてJRの車庫で
発見!!」なんて、日本だったら大きなニュースになったに違い
ない。」
女王…日本国内ではお気を付け下さいね。
ご本人も思いもしなかった、エリザベス女王とふたりきりでの
ティータイムに招待されたて緊張しまくって何をお話ししたのか
覚えていなかったり、留学先で仲良くなったカップルのお子さんの
名付け親になったり。楽しい話満載。
ただ、それだけではなく博士号取得までの辛く苦しい過程も綴られて
いるんだが、文章の上手さなのか読んでいて辛くなるよりも「彬子様、
踏ん張ってっ!」とエールを送りたくなった。あ、送っても既に博士課程
終了されているんですけどね。
皇族という身分だけではなく、彬子女王殿下はお人柄も良いので
あろう。そうでなけれは、留学終了後も交流が続いている人たちが
英国にいるはずないもの。
最終章に亡き父上の思い出を綴った章がある。これは泣けた。
寛仁親王殿下薨去後、ご愛用のお財布から彬子女王殿下が
幼稚園の頃に折り紙で作り父上にプレゼントした「おとうまの
おさいふ」が出来たなんて…。これで泣かずにどうしよう。
そして、最後の一行。
「柏さま、「多謝」。雪より。」
ダメよ~、彬子様。私、こううの弱いんです。ボロボロ泣いちゃった
じゃないですか。本当にお父様っ子なんだよね、彬子女王殿下も
妹の揺子女王殿下も。
「柏」は寛仁親王殿下のお印、「雪」は彬子女王殿下のお印
である。ついでながら母上・信子妃殿下は「花桃」、揺子女王
殿下は「雪」である。
彬子女王殿下、現在は京都在住。日本文化の研究者としての
生活を送っていらっしゃる。いつだったか、子供たちに勾玉の
作り方を教えていらっしゃったご様子をテレビで拝見した。
彬子女王殿下も子供たちも楽しそうだったなぁ。教育も、教養も
あるお方である。
尚、本書のタイトルである「赤と青のガウン」はオックスフォード大学で
博士号を取得した者だけが袖を通すことを許されるガウンである。
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彬子女王殿下がオックスフォード大学に留学していた時の留学記。月刊誌「Voice」に連載されたものをまとめた本。留学中の出来事、皇室の生活の一部を理解することができた。法隆寺金堂障壁画の模写を発見するなど、大きな成果を上げられるとともに、かなりご苦労されたことがわかった。その後、文化の世界でのご活躍は、オックスフォードでの博士号取得が起点になっており、縦割りの日本文化界に横串を刺すといった大きな成果に結びついているのだと思う。感動の一冊であった。
「大信不約(たいしんふやく)本当の信義は、約束などしなくても守られる。信義の厚い人は約束などしなくても、任務の遂行に全力を尽くす」p44
「(留学)帰国して日本で就職できた人たちはほんの一握りだ。海外の有力大学で学業を修め、外国人と対等に渡り合うことのできる人材が、日本での活躍のチャンスを得ることができないのは本当に残念だと思う」p88
「西洋の絵画は一度かけてしまえば、よほどのことがないかぎり取り換えられることはない(日本は季節や機会ごと変える)」p99
「(法隆寺金堂障壁画)櫻井香雲の模写と便利堂のコロタイプが、大英博物館に保管されている(彬子女王殿下が発見)」p170
「(ジョー・プライス)江戸時代以前の美術を自然光の中で見ることの大切さを、この何十年も日本人に訴え続けている」p218
「「(英国の生活)驚いたり、いらいらしてしまうのだが、一度慣れてしまうと逆に日本が便利すぎると感じてしまう(公共交通機関のいいかげんさ)」p271
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控えめに書かれているが,オックスフォードで博士号を取得するのはかなり凄いことだ.自在に自分のいいたいことを母国語以外の言語で表現するところからハードルがあり,その上で,世界で誰も行っていない事象を創出することは,思っている以上に高く険しい道のりである.それを楽しみ,そして共に楽しむ家族のような仲間に恵まれたことこそ,唯一絶対的な成功の鍵だっただろう.
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彬子女王殿下のオックスフォード留学記。
オックスフォード大学マートン・コレッジでの留学生活について、留学までの経緯、寮生活、勉強、旅、出会いなどのことが書かれている。孤独を感じたり、悩んだり、息抜きしたり、どんな思いでその時々を過ごされていたのかが書かれている。博士号取得までの道のりは、この本には書ききれないくらい大変なことだっただろうと想像できるし、自分だったら同じことができるだろうか…と思わず考えてしまった。
また、あまり知ることのできなかった宮家の日常について書かれていたことも興味深かった。この方はお父様を崇拝されているのかな。
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我が家でとっている京都新聞の夕刊一面コラムに忘れた頃に登場してはクスリと笑わせてくれる彬子女王殿下がオックスフォード留学記を出されていると知り、早速図書館で借りて読了。期待にたがわずクスリと笑えました。
留学記というのはたいてい20代の瑞々しい時代の事柄を書いているので、中年以降に読むと爽やかな気持ちを呼び起こされ読後感が良いものであるが、これも基本的にはその線を外れず底堅い。しかも筆者は留学するまで一人で外を歩いたことがなかったという当たり前ではあるが日本で一番箱入りのお嬢さんである。大学時代の1度めの留学では初めての自由を楽しむ様子が微笑ましく、英語で苦労した話とかを読んでもうんうん良かったねえとニコニコしながら読み進めた。
それが中盤以降、2回めの留学で大学院での暮らしになってからは研究生活がいかにも大変そうで、予想していたよりもずいぶんハードな論文書きにがっぷり四つで取り組む様子には頭が下がり、応援するような気持ちで読むことになった。ストレスからくる胃炎で一時休学するくらいシリアスな状況にあっても、そこを強調しすぎることなく、そんな中でも小さな楽しみや歓びを見つけようとする姿勢が貫かれていて、本書を読みやすいものにしている。
全体として、皇族としての特殊な内容も多少は含まれているが、一般的な英国留学記として楽しく読めるものであった。漠然と留学に憧れている若い人にも面白く読めるし、イギリス留学を検討している人にも一読をお勧めできる良書。
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めっちゃ読みやすかった。留学って本来こうだよなあ、と。(したことないけど)もっと身分の高い2人の姫はこんな努力してなさそう!
皇族だから仕方ないのかもしれないけど父親への敬語の文章って違和感あるな。それからお母さまと仲良くしてほしい。今の天皇陛下が出てきたところも良かったな。