電子書籍
火の鳥はやはり古代編がいい
2021/07/02 17:03
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来編も悪くないけど、やっぱり圧倒的に古代編がいい。想像力を掻き立てるし、人間の愚かさもよくわかる。
紙の本
手塚治虫作品
2023/07/02 14:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「実世界に直線は存在しない。」という信念を持っていて、絵を描く時には決して定規を使用しなかったそうだ。
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父の名を受け川上タケルを討つべく旅だったヤマト・オグナだったが、タケルやその妹のカジカに会うことでタケル暗殺に悩み苦しむ……そんななか、ヤマトは火の鳥から生き血をもらうこととなった!——。古墳時代を舞台にした「ヤマト編」に加え、未来の宇宙を舞台に、宇宙飛行士牧村が受ける「永遠と生きながらえないといけない」という過酷な罰と、流刑の星での想像を絶する生活を描いた「宇宙編」の2作品を収録した第3巻。
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僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。
日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。
1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
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ヤマト編と宇宙編を収録。
ヤマト編は邪馬台国が発展しつつあった時代を背景として、話の中に火の鳥をうまく組み込んでいる。
宇宙編は、火の鳥から呪いをかけられ、年々若返ってしまう牧村を中心としたお話。ラストが切ない。
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ヤマト編。
石舞台古墳の由来として結び付けて創作されたヤマトとクマソの男女のラブストーリー。
宇宙編。
全編に人間の心の弱さ、罪深さが描かれていると感じているが、この編ではそれを特に厳しく切なく著しているものと思った。人が人を愛する不思議を感じた。
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火の鳥第3弾は「ヤマト編」と「宇宙編」の2編で構成。
そういえば「宇宙編」は昔、アニメで見たような覚えがありました。
“ヤマト編”
手塚版・ヤマトタケル伝説でしょうか。
大和朝廷と熊襲の戦いをベースとしています。
まつろわぬ民への想いもそこはかとなく感じますが、
“権力”に対するアレルギーが根底にありそうです。
その権力の象徴でもある石舞台と、
古墳をこの形でつなげてくるとは、なかなかに興味深く。
手塚さんの“史書”に対するスタンスが垣間見えました。
“宇宙編”
流刑星の生物について、なんとなく見おぼえがありました。
後は牧村の正体もなんとなく、うろ覚えに。
絶対者としての“火の鳥”、永遠に続く罪と罰。
仏教でいう“業(カルマ)”ともつながるんですかね。
そして、猿田のここでの罪は、子孫たちにもとのことですが、
時代的な後先を考えてはいけないような、、気がしてきました。
様々な神話や宗教観がない交ぜになった感じですが、
同じごった煮感でも、『ファイブスター物語(FSS)』とは違う印象です。
あちらが根底には“陽”を感じられるのと比べると、
こちらの根底には“陰”がどうにも強いような、、
というか、徹底的な人間不信がある様にも見えてしまいます。
さて、次の話はどうなりますか、、段々と気になってまいりました。
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ヤマト編、記述の残らない遺跡にはロマンが広がる。宇宙編、コマ割りが実験的だった。読みにくかったが無重力で上下左右の感覚がないというのを表現したかったのだろうか。