いじめエピソードが!
2015/11/06 12:18
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投稿者:tomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
気軽な気持ちで読んでみたら、驚きました。
桜蔭と雙葉のいじめエピソードが掲載されているのです。
「軽いいじめのようなもの」ということで、桜蔭は部活の先輩から「ブースブスブス」と言われたり、輪ゴムを飛ばされたりするとか、雙葉は小学校からの生徒たちと中学校からの生徒が最初は馴染めず、それが引き金で、ターゲットが決まってクラス全体から無視されるとか・・・
偏差値の高い学校はそれに比例してイジメがないのかと思ったら、幻想だったのですね。
ちなみに女子学院のいじめエピソードはありません。が、つるむのが好きな女子やはっきり意見を言われるとショックをうける子はやっていけないとあります。
御三家でやっていくには偏差値だけでなく精神力の強さも必要だとわかりました。
興味深いものです
2017/04/02 20:56
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
女子校とはどんなものであろうか。そんな興味を持っている人は多いのではなかろうか。特に超難関といわれている3校。通常その実態は知れないものであり興味深いものがあった。
まず、全体的にそれぞれのカラーというものが強調されていた。縁のない私にとって、それらが真実であるのかどうかは不明であるし、誇張されている部分もないとはいえないだろうし、場合によってはステレオタイプに当てはめるといったことも行われている可能性はある。しかし複数名の卒業生へのインタビューを行い、また学校長をはじめとする学校関係者の話も聞きながら本書を書き上げているわけで、実情に近いものを仕上げたのだと信じたい。
これら3校にはそれぞれ負の側面もあるということがわかる。すなわち途中でドロップアウトしている人も皆無ではないということだ。本書の冒頭にただ褒めるのではなく、問題点も挙げることが宣言されており、特徴的な学校に生徒が合わない事例もあるのだろう。しかし間違いなく言えることは、これら超難関校というものは伝統があり、個性があり、そこらの平凡な学校とは一線を画する存在価値の非常に高い学校であるということだろう。また自身で考える力を有している生徒達には、その能力を伸ばし発揮することができるような教育が有効であり、それをそれぞれの方法で実践しようとしている3校の姿がわかった。
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それ相応の学校は,歴史が育んできた校風を生かし,どのような生徒に入学して貰いたいかを入試を通じて明確にアピールしている,ということがよく理解できる.私が中学受験をした頃には,そのような考えに自分でも至っていなかったし,誰も教えてくれなかった.つまり,過去培ってきた特色を堅持しつつ,未来創造に対する思想をより鮮明に持っているということだ.この思想の必要性を理解している限り,凋落することはあるまい.
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興味本位で読んでみたが、各校の卒業生や学校側責任者へのインタビューは中々面白かった。もっとも、3校の間の違いは、思っていたほどはないというのが正直な感想。学校間の違いよりも、同じ学校の生徒1人1人の違いの方がよほど大きい気がする。
もちろん、それぞれに校風があり、6年間通う生徒にとっては「合う、合わない」が重要なのだろう。でも、よほど個性の強い子を除けば、女子御三家に入れるくらいの学力のある子は、精神的にも早熟で、自我も目覚めているであろうから、そういう子たちが集まってくる3校であれば、どこでもやっていけるような気がする。
ちなみに、知り合いのJGの卒業生は、この本に描かれるJG生とは全然違っている。
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本の構想も良く、題名も良かった。ただ、中身はそれほどのものではなく、やや期待外れ。子どもの進学先を考える上で、少しは参考になった。
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伝統と創設来の教育理念に裏打ちされた強固な個性を有する学校。そして、それを真っ向から受けて立てる優秀な少女たち。
その相乗効果が個性ある女性を世間に輩出していく(勿論、強い個性は対人スキルの低さをいうわけではない)。
とはいえ、女子の楽園は、実は楽園ではないという、身も蓋もない現実も活写する。
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中学受験塾を経営する矢野耕平氏が女子御三家と呼ばれる桜蔭・女子学院・雙葉について、それぞれの特色をまとめたものです。調査の方法は、自身が教えたことのある卒業生と各校の校長を含む学校関係者への聞き取りが中心です。各校がどんな雰囲気なのかを掴むには良いと思いますが、あくまでインタビューに答えた個人の感想を著者のフィルターを通した結果なので、実際には学園祭などへ足を運んで自分の目や肌で確認することが重要。日本人はとかく3つのものを選ぶのが好きなので、少し経つと御三家も時代によって変わっていくのでしょう。
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面白い。フタバの印象が変わったね。JGが一番魅力的だったけど、ここ行ったら協調性、共感性に乏しい人になる気がするね。しかし、何か尖ったものも育ちそうで面白い。
入るのが目的ではないけど、入ったら人生変わりそうで面白い。
どうかな、ムスメヨ。
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東京には私立中学が182校あり、女子校が79校、男子校が34校、共学が69校(2015年時点)と女子校の数が頭抜けているのも驚きの事実でした。
3校の特徴の違いについては、本書の宣伝文句が面白いのでそのまま引用します。
学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉……その秘密に迫る!女子御三家に数百人の合格者を送り込んできた中学受験塾講師による各校の徹底分析。桜蔭、女子学院(JG)、雙葉の三校は、女子中・高の最高峰としてあまりにも有名だが、メディアに内情が公開されたことはほとんどない。今回、著者はOGなど数十人に聞き取り取材を重ねたほか、三校の校長にもインタビュー。女子御三家の校長が全員インタビューに応じたのは初めてのことだ。特色ある教育内容や各校の強さの秘密、歴史と伝統、学校行事やクラブ活動、そして生徒たちの日常生活から、彼女たちが体験したいじめや逆境まで、生の声も赤裸々に明かされる。女子御三家の特徴については、こんな喩え話が昔からある。道に空き缶が落ちている時、桜蔭生は本や参考書を読むのに夢中で気付かない、JG生は友達みなで缶蹴りを始める、雙葉生はきちんと拾ってゴミ箱に捨てる……。だが著者は、新たに以下のような喩え話を提唱する。・桜蔭……すぐさま缶を拾って捨てに行く(捨てに行く途中で原材料や成分をチェック)。・JG……考えごとにふけっていて、缶に気づかない。・雙葉……誰が捨てに行くのかを決めるジャンケン大会を始める(ただし他人が見ていたら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てに行く)。……その理由は本書をお読みいただければわかるはず。子供の受験を考えている親や教育関係者だけでなく、男女共同参画について頭を悩ませているサラリーマンや経営者にもぜひ手にとってほしい作品だ。
学習塾講師の経験から、多くの教え子たちを女子御三家に入学させたアドバンテージを利用し書かれた本書なのですが個人的にはかなり物足りない内容となっています。
そもそもこうした楽しい内容を扱うのに、写真を一枚も使わず文章だけという点も解せません。
例えば、制服がかわいくて入学したい雙葉なら、その制服を見てみたいと思うのは当然の心理だし、各校から取材協力を得ながら、私たちが見たことのない入学パンフレットなどの学校案内素材写真を使わせてもらうなどやりようはいくらでもあったはず。
巻末に御三家のまとめがあるのですが、どうせなら見開き2頁を使って校歌や校章絵柄なども配せばよかったのに。
また、各校出身の著名な卒業生もネットで検索すればもう少し違う名前が挙がったのに・・例えば桜蔭なら、本書にも出てくる水森亜土(イラストレーター)、菊川怜(夫の隠し子で苦悩)、豊田真由子(秘書への暴言、ハゲー)、猪口邦子(参議院議員)のほかに、経沢香保子(トレンダーズ創業者)くらいは入れてほしい。
女子学院卒業生なら、馬場典子や徳島えりか(アナウンサー)、幸田文と吉行理恵(作家)、辛酸なめ子(漫画家)、今井道子(医者で登山家)以外にも、吉行和子(女優)、黒木香(AV女優)は外せないでしょう。
雙葉なら、高橋真麻(アナウンサー)、かたせ梨乃(女優)、川上弘美(作家)、いとうあさこ(タレント)、王理恵(キャスター)、毬谷友子(元タカラジェンヌで女優)。
本書を読んで私が御三家の特徴をあえて簡潔に言えば、学力上位である共通点は3校の前提とし、桜蔭は「個性的でさらに学ぶ力が突出」、JG(女子学院)は「自我や先取性が強い」、幼稚園から高校まである雙葉は「育ちがよく世渡りがうまい」ということになりそうです。
禁断の女の園、女子校という素材が面白かっただけに、本書ではあと一工夫が足りないと感じてしまいました。
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東洋経済の高校特集を受けて、再読。女子学院は理系が弱いというのが印象に残った。理系はある程度、型にハマる必要があるから、女子学院の自由な校風とは合いにくいのかもしれない。自分の大学の同級生の印象だけど、桜蔭は興味あるなしに、テストはとにかく良い点とろうとするのに対し、女子学院はメリハリがある感じ。雙葉はのんびりというか、馬力はないけど真面目な感じ。
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著者の中学受験指導による人脈を介して多数の卒業生や現場の教職員の発言から構成されているので、進学実績等とは違い、エピソードや生徒の雰囲気を感じられる有機的な内容であった。