自分の名前が漢字で書けないとは
2015/11/04 05:11
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投稿者:シンジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生時代の恩師が語るエピソード、その先生が亡くなる直前、ニトリの店舗を訪れ、「本当にあの似鳥君が社長なのですか?」と尋ねたとのこと。その後の努力、そして何より先見の明があったことが印象に残った。
お、ねだん以上。
2015/10/06 07:18
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本経済新聞朝刊の「私の履歴書」は人気コラムだ。
政治家、経済人、文化人、芸能人、ジャンルはさまざまであるが時代を極めた人たちが自身の半生を語るのであるから、面白くないはずがない。
最近では、本書のもとになった「お、ねだん以上。」のニトリホールディングス社長似鳥昭雄さんの「履歴書」が抜群に面白かった。
連載が2015年4月、毎朝の新聞を開くのが楽しみだったくらいだ。
似鳥氏の「履歴書」が面白かったのには理由がある。
優等生でなかったことだ。いや、そんな言葉以上に「ヤクザ」な生き方が従来の経済人にはない破天荒さを醸し出していた。
かつて「私の履歴書」を執筆した経済人の中でも、なかなかこういう人はいない。
そんな生き方は商売を始めてからも続く。70年代前半あたりだ。
「エアドーム店騒動」とタイトルがついている章などはその最たるもので、雪の重みで開店初日には店が消えていたというエピソードは何度読んでも面白い。
おそらく一番面白がっているのが似鳥氏なのではないか。
ところが、ニトリが成長していく頃から似鳥氏の書く内容もまっとうな経営者の言葉になっていくから不思議なものだ。
こういう「履歴書」を読むと、会社も若いというのは何をしても生き生きとしているし、面白いというのがよくわかる。その点では、人生と変わらない。
若いから何をしてもいいかといえばそんなことはない。けれど、若さゆえに許されることも多いし、そこから学んでいくこともたくさんある。
先の「エアドーム店騒動」にしても、今のニトリなら許されないだろう。
そういう若い勢いが規模の拡大には必要なのだ。
しかし、こういう破天荒な経営者も少なくなったかもしれない。
この「履歴書」を読んでニトリが嫌になった読者は少ないのではないだろうか。むしろ、ニトリがもっと親しみやすくなったと感じる読者は多いのではないかと思う。
特にニトリのような流通業の場合、お客様が多様な感情をもった人だからこそ、似鳥氏のような生き方が似合いそうな気がする。
まさに「お、ねだん以上。」の「履歴書」だ。
運がいいだけでは?
2016/05/09 03:00
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投稿者:よしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の題名は「運は創るもの」だが、本書を読んでみて、筆者がいかに大変な人生を送ってきたかよくわかった。
運を創るんではなく、この人の場合、命がいくつあっても足りないような危ない人生を送っていると思う。いま生きているのが奇跡だと思うが・・
日経新聞の連載の際、おもしろいと評判になったそうだが、どこがおもしろいのか?
特に子供の時の親からのせっかんと、友人からの暴力・いじめ。相当ひどい目にあっていて読んでいて悲しくなった。
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連載中から大反響の似鳥氏の私の履歴書が本になった!濃度は変わらず加筆修正も、というだけで説明は十分だと思う。
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北海道から出た企業、ニトリの創業者、似鳥昭雄氏の一代記。日経新聞の「私の履歴書」に加筆したものです。
連載時から、「なんちゅう社長じゃ?」と感じながら毎日の記事を読んでいましたが、改めて一気読みすると、すごい経営者人生です。
本の最後にも書いてありますが「あまりに不祥事の記述が多くお叱りも」。
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私の履歴書で話題になったコラムが単行本化したものである。
確かに前半の半生は波瀾万丈であるが、ちょっと大げさに書いている感じはある。
遺産分割協議書があるのに、他の相続人がサインしたことない、といって争いになるってあり得るだろうか?
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15年4月の日経新聞「私の履歴書」に加筆したもの。ニトリ創業者の半生記。やんちゃな生きざまに連載時から話題になっていましたが、それらに対する著者コメントも追加されてさらりと読めます。
地元北海道での創業期、いきあたりばったりの家族経営、やがて師を得ての飛躍、「お、値段以上。ニトリ」での全国企業へと飛躍していく姿は成功者そのものです。
一方で、みずから落ちこぼれだったと語る青年時代、高校も大学も思うようには進学できずあれこれ手を尽くして潜り込んでいく実行力タイプでもあり、創業者タイプの人格がそのまま現れています。のちに出会う流通の師匠、渥美先生ののアドバイスも適度に聞き流して独自路線、成功したり失敗したり。あるときは気まずさから音信不通になってみたりとやんちゃな精神はそのままです。ある意味これがおっさん受けする爺殺し、人たらしの天分なのかもしれません。
【本文より】
◯「おまえは頭が悪いから、優秀な人材を使うしかない」という父の教えはずっと生きている。(p.184)
◯トップは長期的な視点で考える。オーナー経営であっても、社長業とは社員という「抵抗勢力」との闘いでもあると痛感している。(p.204)
◯[渥美先生の教え]
「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」(p.174)
◯交渉事は断られてからがスタートだと考えている。大半は3回断られたら、やめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。(p.128)
◯短所を直さず、長所を伸ばせ(p.284)
◯小成に安んじて、早く家を建てるな。係長時代に建てた家に社長は住めない。無理をすれば、借金返済で、やりたいことがやれなくなる。一生涯の目標が、自前の「うさぎ小屋」を建てることにあるとは情けないではないか。(p.318)
◯当時「夜中3時前に帰るのは男じゃない」と放言し、飲み歩くことを自粛することは全くなかった。道内中、どこでも遊びに行った。ブランデー1本を氷入れに入れて、みんなで空になるまで飲み回す。すると誰かがぶっ倒れたりして元気いっぱいの日々だった。(p.193)
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新聞連載中から話題だった回の私の履歴書。
前半はやはり刺激的内容が中心。
後半は向上心の塊。
久々にインパクト大の私の履歴書だった。
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読ますための手法だと思うがここまで波乱万丈な人生をもってして上場企業の創業者となるとこの後の人世はもっと大変なことになりそう。
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以前から気になっていた「ニトリ」社長似鳥昭雄氏の「私の履歴書」が出版されたということで早速手に取ってみました。
まずは、前書きで紹介された「奥様のことば」がとても印象的です。「家内からは『あなたは人が普通にできることはできないけど、人がやらないことはやるわね』とからかわれる。」
本書を読み進めると、まさにこの言葉どおり、似鳥氏の幼いころの暮らしぶりや若き日の仕事ぶりは型破りでかなりセンセーショナルです。
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「私の履歴書」が後半しか読めなかったので,つい買ってしまいました。子ども時代の話は初見でしたが,やっぱり事業を始めてからの話の方が面白いですね。
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ニトリホールディングスの創業者、似鳥昭雄さんの自伝。ニトリといえば、28期連続増益を達成した超優良企業。私も一消費者として大好きなお店なので(うちの家具は半分以上、ニトリです)、社長を「マジリスペクト」!そんな似鳥社長による日経新聞の「私の履歴書」の連載が書籍になったということで、すぐに購入しました。実際のところかなり脚色が入っているらしいですが、それも含めて、さいごまで面白く読めます。
なかでも、ニトリ成長のキーとなる鬼の(笑)渥美俊一先生とのエピソードが面白い。
「札幌視察で先生に叱られる」「(先生が主催する)ペガサスクラブから逃げ出す」といった美談とは決して言えない内容が赤裸々に描かれているのです。
ほかにも、家具メーカーの買収の際、「怖いのでしばらく先生には報告しなかった」という描写もあり、カリスマ経営者であっても、一般の人と同じような感覚を持っているのだなと親近感がわきます。
渥美先生は日本にチェーンストア理論を広め、ニトリはもちろんのことイオンやイトーヨーカ堂などのビッグチェーン創業者に大きな影響を与えた人物。私自身、渥美先生にお会いしたこともありますが、人物像は泣く子もだまる、という表現がふさわしく、書籍でも「怖い」という言葉が何度もでてきます。そして、そんなふうに経営の師を表す似鳥社長が、いっそう好きになりました。
一方、「サラリーマンもダメで土木もダメで、仕方なくやった家具がうまくいっただけ」という尊敬するカリスマ経営者の言葉は、会社を点々とした末、現在の自営業に行きついた私にとっては勇気づけられるものでした。そういう意味で、おもしろく読めるだけでなく、読むと元気になる本とも言えます。おすすめです。
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◯米国のような豊かな生活を日本で実現したい。そのための企業に育てようという明確なロマンが芽生えたのだ。帰りの機内でこれからの自分の決意表明を決めて、実行することをメモ書きした。(123p)
◯交渉事は断られてからがスタートだと考えている。大半は3回断られたらやめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。もっともしつこいだけじゃダメ。愛嬌と執念が大事。(128p)
◯最初に経験でものを語らない。まずは顧客にとって必要なことは何かを突き詰める。その上で自分の経験で判断し、決断する。(137p)
★一話一話が短いのでさらっと書いてあるが大変なご苦労をされていると思う。やはりすごい人だ。
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<印象に残った言葉>
・アメリカ視察を機に、アメリカのような豊かな生活を日本で実現すべく、そのための企業に育てようというロマンを持つようになった。
・最初に経験でものを語らない。まずは顧客にとって必要なことは何かを突き詰める。そのうえで自分の経験で判断し、決断する。苦労が足りない人ほど、自分の乏しい経験で結論を出したがる。
・先制主義…同じことをやったら先行者には勝てない
・短所を直さず、長所を伸ばせ
・良好な職場環境とハングリー精神をどう両立するかが、近年の課題
・「1・3の法則」…3倍になった時に壁を破れるかどうか
・愛嬌と度胸が大切
・「運は、それまでの人間付き合い、失敗や挫折、リスクが大きい事業への挑戦など、深くて、長く、厳しい経験から醸成される。」
<感想>
ニトリの社長は一言で言うと、破天荒な人生を送ってきた人という印象を受けた。確かに学校では劣等生だが、人生の要所では機転の利いた対応をしているし、自分の意志をしっかりと貫いている。
特に面白かったエピソードは、エアドーム店騒動で、低コストで出店するためにドーム店にしたものの、結局高くつく、ドームは直前に完成する、当日に大雪でドームが潰れるとトラブル続きだったが、損傷した商品を逆手に取り、「開店記念 傷物 半端物大会」と銘打って大繁盛するというストーリーは、まるでコントのようだった。その後も、店内に街灯を立てたり、ドームの屋根がしぼんでパニックになったり、赤道手当・北極手当の支給があったりと、行き当たりばったりながらも、問題点は後で対処すればいいというスタンスで、試行錯誤してニトリが成長してきていることがよくわかった。
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似鳥さんの若かりし頃のダメっぷりが良いですね。天才経営者の話をきくと、私には無理だわと思うけれど、これを読んでいると私にも何かを成し遂げられるかも、と思います。
ーー以下抜粋ーー
1944年 樺太生まれ
・両親はヤミ米、
・クラスでひとり、名前を書けなかった子供
1966年 北海学園大学卒
・家出
・バス広告の営業
・花札が支店長よりつよい、貸し
1967年 似鳥家具(まわりになかったから)
1973年 3号店 倒産品の買い付け(3~5割安い)
直の買い付けは問屋ににらまれる
・ペガサスクラブ、渥美先生との出会い
・100~200店、バイイングパワー獲得、
・メーカーではなく流通が価格決定権を持つ
・消費者がコーディネートする
1978年 ペガサスクラブに加盟
・商圏分析細かい
・not距離、but車で何分(鉄道・川など考慮)
・人口動態の予測(20年後)
・ペガサス加盟社は成功か、投資を誤ってつぶれるか
★渥美)店舗年齢論:”店舗の平均年齢を6歳いかに保つ”
=5年、10年経てば、人口や社会インフラも変わってくる、だからより顧客が集まりやすい場所に移転する、リセットする
=実年数×4をすると、人間にたとえられる
★渥美)ウサギより亀が勝つ。素直に柔軟にコツコツやる
・立地は渥美先生から褒められる。「立地が見事」立地選びは生まれもった勘。
1980年 農地購入、坪5万円
家具専用自動倉庫→まとめ買いが実現
1982年 50億円突破
ポーランドで買い付け
柄物のカーテン100%→欧米は無地あり。現在売上の60%無地。
1988年 札幌証券取引所に上場
資本金50億調達
関東・茨木県に進出
家具メーカーを買収(渥美先生には内緒)
1993年 インドネシア工場
・部品や重機が盗まれる
・窃盗犯対策、4mの塀をつける、→穴を掘って入ってくる
・ガードマンを解雇したら銃でおどされる
・責任者が監禁される
・インドネシア海軍の会社に警備させることにして解決
スカウト組に会社を乗っ取られる
1998年 関西の合弁事業で失敗、折半出資、品揃えが高いものになる
2002年 東証1部上場
2005 ホンダ中国工場長をスカウト、品質向上
2013年 300店舗
2015年 28期連続増収増益
・上海進出
<新業態>
家具は現在40%、カーテン、寝装具等のホームファッションへ移行。食器セット16点1490円。
・インターネット
・リフォーム
・法人事業
・ロジスティック
・小商圏向けデコホーム
・海外開拓(台湾、米国、中国)
<目標>
ウォルマート:
人口10万人以下の小さな都市でもニトリがいきわたるように、国内500店舗
渥美said:客数は前年比を超えること=社会貢献のバロメーター
32年までに3000店、3兆円
・私は20台の女性、子供など、老若男女、性別関係なしに色々な顧客の立場に立てる。苦労が足りない人ほど、自分の乏しい��験で結論を出したがる...私はいつでもゼロニなれる自信がある。
《渥美語録》
・成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ
・守ろうと思ったら、衰退がはじまる
・ばくちを打つな
・常に下座で自らついでまわり、先人から学べ
・誰よりも早く新聞を読み、頭に入れて、発信せよ。
経済新聞、地元紙、全国紙、専門誌、週刊誌、月刊誌まで目を通す
・ビジョン達成に向けて365日24時間考えろ
・ゴルフはするな、趣味は持つな
(人材について)
・年功序列で若い時には差をつけない
・40歳になったらスペシャリスト試験&数値責任で評価
・部長以上は、いままでのやり方を違う方法を提案して再構築できる人間にまかせる
・スカウトしないで急成長した会社はない
(先制主義にちついて)
・乗り物は他社より早く運転できるようにする。徒歩、自転車、バイク、自動車、飛行機、ロケット。同じことをやったら先行者に勝てない
・親族との争い
・社員向け20年のキャリアプログラム
マネジメントか、タレントか、コースを選ぶ
40台までにスペシャリストを育てる
社員の適性検査を実施、商品開発か、営業、人事か、総務か、など
・1か月の平均残業7時間程度