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泥棒一家の娘(三雲華)と警察一家の息子(桜庭和馬)が果たして無事結婚できるのか。
ふたりの恋愛の行く末を縦糸に、華の祖父の殺害事件を横糸にして、物語は二転三転する。
これでもかっ!というほどのご都合主義を振りかざして、最後は何が何でもハッピーエンドにまとめてしまう横関大の作品を私は大好きなのだけれども、今作に限っては少し行きすぎてしまった感がある。
あまりにもリアリティがなさすぎて、いくら何でもそれはなぁ……と思うこと数度。
大好きな作家さんだけに、ちょっと残念。
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代々泥棒を営む家系なのに図書館に勤めている華と警察官の家系の和馬が出会い恋におちる。
おもしろいんだけどやりすぎかな。和馬の先輩が殺人犯、しかもその祖父が50年前にかすの祖母を襲おうとした犯人。2人のであいも仕組まれたもの。
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★2015年11月14日読了『ルパンの娘』横関大著 評価A
注目の若手作家の一人、横関氏の新作。作品の評価を見ると出来不出来の波があるようだが、これは上出来。今回も最後までの筋書きが予想できませんでした。と言って、トリックを複雑にしているわけでもなく、筋書きは実に素直です。(無理はあるけど、面白いからいいじゃないと私は思います。)
前回読んだ『スマイルメーカー』と同じく最初から最後まで程よい緊張感と緩急をつけ、彼らしいスピード感で最後まで走りきる。中山七里氏に似た作風ではある。
たまたま図書館で知り合った男女が、お互いの家庭環境を隠したまま、交際する。女性は三雲華、実は一族郎党泥棒一家。彼女自身は、祖父巌に鍛えられてスリの技は超一流だが、図書館で普通に働くカタギである。
一方、男性は桜庭和馬、警視庁捜査一課の刑事。そして、代々家族全員が警察に奉職。しかし彼はそんな素性を華に明かせないまま、勿論、華の家族の素性も知らないまま、華を結婚するつもりで自分の家族に紹介する。
ちょうどその頃、殺人事件が起こり、顔を潰されたホームレスの老人が発見される。老人の正体を追う和馬。その謎解きの過程で、次第に明らかになる三雲華とその家族の背景。さらには何故かそこに結びつく和馬の祖父和一。
話は、二転三転。最後がどう決着するのか見えないまま大団円へ。
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泥棒一家の娘と警察一家の息子との恋。
しかもミステリー要素もありなんて、気にならないわけがない!
横関さんは『再会』を読んで面白かった記憶があったので、安心して読めた。
警察一家はともかく、泥棒一家という設定はありえない。
けれど、泥棒のみなさんがあたり前のように盗みなどの罪を働き、優雅に暮らし、唯一常識人な娘に対し「反抗期か」みたいに扱っているのが面白い。
登場人物それぞれが個性的で、憎めないキャラクターだったのも良かった。
終盤、それまで空気だった兄の渉が主人公である妹にハッパをかけたところでは、「待ってました!!」と一人で大盛り上がり。
最後にはありえないながらも素敵なハッピーエンドを迎え、引っかかっていたことも解消され、良い読後感だった。
これは映画化するかも? コメディ映画として楽しめそう。
普段本を読まない方にもおすすめ。
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代々泥棒一家の女が結婚相手と考えた男は警察官一家の長男だった。その設定からしてジュブナイル的で登場人物達は皆心優しくて、これが仮に小路幸也だったとしてもちょっと納得できないレベルでした(笑
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現実離れした物語だ。
警察一家(これは意外とある)と泥棒一家(これも多分ある)の息子と娘が恋に落ちる(ここだ!)なんて!
二人の行方にはいくつもの障害がある。
結婚とは二人だけの思いつきでできるものではない。
そんなことない、愛さえあれば!と息巻く御仁もあるかもしれない。
しかしなかなかそうはいかない。
手に手をとって駆け落ちしても、頼れる者、理解者のまったくないままで、生きてきた何もかもが違う相手とずっとうまくいくはずもない。
それが結婚の真実だ。
だから、警察一家で育った息子(和馬)と、泥棒一家で育った娘(華)がうまくいくはずもない......。
しかも、泥棒一家の祖父が何者かに顔を潰されて殺害されるのだ!
このことは和馬たちに知られるわけにはいかない!
どうする、華!
和馬はやがて別の人と結婚式に臨む。
お互いに想い合ったまま。
こんな悲恋であるはずなのに読後は清々しい。
リアリティだけを追求しないことで、物語の世界に引き込まれていく。
顔を潰された話は、よく考えるとかなり凄惨なはずなのに、恐怖をいたずらにあおることがない。
家族の物語として読むと、「伝統的な家族」だけが幸せの形ではないように思う。
幸せの形は様々で、周りが口を挟むことではない。
大切なことはどんな形か、ではなく、どんな中身かではないだろうか。
実際の世界に当てはめてしまうと、ちょっと無理があるだろうという箇所も多い。
そもそも設定がそうなのだから。
また、華、和馬、それはちょっと早急すぎないかという箇所もあるのだが、そこを突っ込むのは野暮かもしれない(口を挟むな、と自分で言っておきながら言ってしまう......むむむ)。
さて、どんな結末が待っているか。
お気に入りの登場人物を探しながら想像してみてほしい。
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警察官一家の息子和馬と、泥棒一家の娘華が恋をした。
結婚を前提に付き合っていた2人が、それぞれの家族の秘密を知り、大変なことになる。
あまりにも現実離れした話に、最初は戸惑い、無理かもとまで思ってしまいましたが、気がつけば、グイグイ引き込まれ、最後のハッピーエンドまで一気読み。
ラブコメディとして、楽しませてもらいました。
個性的なキャラが沢山登場。コメディとしては、これくらい破天荒なくらいが丁度いいかも。
華と和馬が幸せになりなりますように。
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わたしは泥棒の娘。結婚を考えていた彼は、警察一家の長男だった-。泥棒の娘である華の恋人は刑事の和馬。ある日、華の祖父が殺され、和馬が捜査することになるが…。二人の恋は? 犯人は?。
かつての赤川次郎作品を髣髴とさせるような設定と展開で、これまでも気づいていたけれど、横関大がとても器用な作家であることを再確認した。大団円がやや甘過ぎると感じたけれど、ホッとする着地がこの作者の持ち味なのかもしれない。
(B)
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泥棒一家の娘と警察官一家の息子が恋に落ちちゃったら、、、という何とも面白そうな設定。予想通り、ハチャメチャで笑ったり、切ない展開に涙しそうになったり、感情の起伏に忙しい読み物になったのだけれど、、、でも、何故かモヤモヤを覚えずにはいられなかった。多分、和馬を含めた警察官一家への不信感が最後まで拭い切れなかったからかな。泥棒一家が浮世離れしているのは仕方ないとして、警察官一家の方も十分に自分勝手過ぎる。華の方に完全に感情移入してしまって、和馬一家の横暴な言動にドン引きしてしまった。最後はハッピーエンドで終わるものの、和馬でホントにいいのか、華ちゃん!と思ってしまった。
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軽いノリで読めました。警察がそんなことしていいのか、とは思いましたが、それをいっちゃあ始まらないでしょう。ハイテクニックな三雲家には好感もてました。桜庭家の尊大さは鼻持ちなりません。
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図書館で。刑事一家の彼と泥棒一家の娘さんの恋物語。登場人物のキャラクターが濃くて濃くて。勝手に脳内で映像化(想像)しながらサクサクと読めちゃいました。楽しかったです。
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いやぁ おもしろかったぁ
推理もおもしろかったし 後味がいい!
三雲家の家族サイコーー(笑
桜庭家の香サイコー
両家のおじいちゃんサイコー
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家族が全員警官の男が刑事であることを隠して図書館司書にプロポーズ。彼女の家族は全員泥棒。祖父は未だにスリ。
祖父が殺される。彼氏が担当。持ち物から盗品が発見。祖父は兄に頼んで警察DBを改竄。刑事は殺されたスリが彼女の祖父だと気が付かない。遺体を見に、父が医者に化けて病院に忍び込む
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泥棒一家に生まれた女の子と警察一家に生まれた男子との恋愛にからめたミステリー。
数十年前の祖父母の時代の両家の関係も絡んで、結構後半まで引っ張っていく。
最後で唐突に解決した感があったような気がするが、まあまあ楽しめましたです。
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なんかおちゃらけててな=
読みやすかったけどいまいちかな=
横関さん、他のも読んでみたいけど。