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開化物の傑作
2021/06/08 11:57
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中が大きく動いているときは、様々なドラマが生まれ物語の題材になりやすい。明治初期の時代もいわゆる「開化物」と呼ばれる作品群を生んでいる。この作品も典型的な開化物の傑作である。文明開化に伴う様々な文物の輸入とそれに対する当時の人々の気持ち態度が大変良く描き出されている。ヒロインは一応 超能力(?)の持ち主のようだが、その量力を発揮する機会が少ないのも良い。
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ワクワクするっ!
2020/05/28 19:55
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投稿者:さるまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなりの入院で絶望している最中に出会い読んだ。なんてワクワクする世界! この中の空気を吸っているだけで自分の惨めな状態など忘れてしまった!
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面白かったです
2016/03/15 13:32
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きく変わろうとしている時代の長崎が舞台です。
合間に出てくる小道具に関するコラムも良かったです。
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1878年の長崎を舞台に道具屋とそこへ勤める少女とのものがたり。ものに宿る何か、に愛しさを覚える。ものを愛する人間を愛しく感じる稀有な作品。
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もっさり髪の自信なさげなヒロインが可愛い(とか思う自分ゲスいな~と思うが)。コマゴマした描写が楽しい明治浪漫。コマとかページの構成が微妙に引っかかるけど、こういう絵は好きです。サイコメトリーに似た能力を持った女の子が輸入雑貨店(?)で働くみたいなよくある設定だし、これから物語でどう見せてくれるかなーというのが楽しみ。
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明治時代の浪漫がつまりまくっている。それは現代が明治にたいして感じる浪漫、明治の日本が世界に抱いた浪漫。ノスタルジーに浸り切るだけでなく、現代人として現代にも浪漫を見いださないといけない、と思わされる。
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パリ万博直前の明治時代の日本とパリを舞台に繰り広げられる人間模様。決して派手な物語ではないが、主人公美世の視点に立って新しいことに出会う喜びが思い出されたらもうこの作者のとりこかもしれない。
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コミック乱で 見てたけど「ああ、さよけ」で見逃してた。
作中にちょろちょろする『不思議の国のアリス』とか、「贋金作りで儲けている」と称するをっさん方とか、けっこういい感じ。
若干「当時日本へこれが来てたと言い張る」かっこいい大嘘が混じる。その辺のアレがかっこいいのだが。
別に当時の日本を殊更に卑下するとか、はまぁ見られない。
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明治10年頃の長崎、ミシンやフォノグラフ、マジックランタンなど海外からの文物に関連づけたエピソードが綴られる。主人公の女性はパリ万博帰りの店主の骨董品店で働くことになる。物に触れるとその過去や未来を見ることが出来る力が時々使われる。実に上質な漫画を読んだ印象を受けた。面白い!
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ダヴィンチ・プラチナ本から。試しに1巻だけ読んでみたけど、これはなかなか面白い。主人公の持つ、触れたものの未来や過去が見える能力がキモになるのかと思いきや、それはほんの味付け程度。専ら文明開化の興奮を伝えることに主眼が置かれていて、そしてそれはあらかた成功している。着眼点がまず面白いし、当時の状況喚起力も素敵。読み続けたくなる作品。
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日本を見つめ直すというのも もちろんあるし、美代が成長していくのを見ていると自分はなんてちっぽけで可能性に満ち満ちているのかと気付かされる。
新しい世界に踏み込むことは勇気がいるし、その凄さは当人にしか分からない大変さであるということが分かった。
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久しぶりに、ストーリーを追うだけではなく、細部をしっかりと眺めながらゆっくり読める漫画に出会いました。
本棚のいつでも手に取れるところにおいて何度も読み返したい。
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明治時代の長崎に暮らす、触れた物の過去と未来を視る少女・美世。そんな彼女が奉公先の輸入雑貨店で出会ったのは、瓶底メガネの店主と髭面の店員、そして見たことのない海外の優れた商品や文化。こういうレトロ溢れる世界観は大好きです
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シーボルトの娘さんの話しが思いだされました。
明治アンティーク浪漫、画力があるから出来た本なんですね。
たまたま爆買いした一冊が、この本で良かった。
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1年ほど前にデュラス原作の「愛人ーラマンー」の漫画化を読んだあと、気になっていた人。
もしかしたら、
「こころの時代「光に向かって」(2021年9月5日、NHK-Eテレ)」
を見たかもしれないし、似た内容のウェブ記事を読んだのかもしれないが、ずっと興味を持っていた。
で、代表作を読むことにした。
これはいいものだ。
一コマごとに人の顔がいい。
アートと娯楽が高水準で結び合っている。
個人的にはルイス・キャロル「不思議の国のアリス」の初版本1865が登場しただけで、100点越え。
しかも枠物語として、1944年熊本の空襲の最中におばあちゃんが語ってくれた、1878年長崎、という設定。
これは凄いぞ。
人に留まらず「物」にフォーカスする、しかも19世紀の……これはあの世の稲垣足穂や澁澤龍彦に教えてあげたい。
2巻以降読むのが楽しみ。