科学的証明を待てない!
2010/01/30 00:34
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゲームやネットが青少年の脳をさまざまなかたちでむしばんでいることを告発している. 「ゲーム脳の恐怖」 ほどではないが,この本もアマゾンの書評などでは評判がよくない. 文庫版のあとがきでは著者自身もそれを意識し,この本のまえの版に言及して,「「科学的根拠が乏しい」 という言葉に安心し,危険がないと思って子どもに与え続ける人も数多くいる.」 と書いている. しかし,それにつづけて 「科学的に,百% 黒だと証明されたときには,もう手遅れになってしまうのである」 と書いている. 根拠に限界があるなかでも,できるだけ統計などをとりいれて客観的に論じようとしていることは評価してよいだろう.
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えーと、まあ、「ゲーム脳」がトンデモとかいわれて、一緒にトンデモとかいわれているようです。
でも、あたりまえに考えて、テレビに全面的に子守を任せておけば、何が起こるかはわかるわなぁ……。
テレビゲームや、テレビというのは、散らからないし、子どもの相手をしなくていいし、まったく「大人にとって」都合のいいおもちゃです。
まあ、そのツケは、いずれかえってくるような気が、最近にはしている。
子どもには、使用禁止が正しいと思います。
まあ、ご多分に漏れず、テレビゲームは嫌いではないですよ、わたしも。
でも、時間がかかるのと、やっぱり、脳にはなにか起きているとは思います。
……特にテトリス……。
やり続けると、すべてがテトリスに見えてきます……。
古!
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昔なら考えられないような、子供による残虐な事件が今の日本では多発している。その原因として考えられるものとは?
ゲームやネット等、メディアが人間(とりわけ子供)に及ぼす影響について。もちろん頷ける部分も多いし、数々のデータで証明されていることもわかるのだが、だからといってあまりにも全てのことをゲームやネットのせいにしているのが気になる。特に、親の躾について書かれた部分はあまりにもメディアに責任を転嫁しているように思えてならない。低年齢からゲームやネットをすることが将来どういう影響を及ぼすかということや、いかに今の情報が溢れかえった世界で、いい情報・悪い情報を取捨選択することが難しいかということはよくわかったけれど。考えてみれば、自分も大学で情報メディアを主に学んだわけだが、こういうことについてはほとんどやらなかったなぁ。それが問題だということで。
パッと目について選んだ本だったけれど、Wikiを読んで、岡田尊司=「DZ」の小笠原慧だったと知ってびっくり。
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「DZ」「サバイバーミッション」などで有名な小笠原慧が現役の精神科医・岡田尊司の名前で出している一冊。
普通の小説だと思って読み出したら、実用書でびっくり。
でも、非常に分かり易い文章で、あっという間に読んでしまいました。
メディアやゲームが、若者の脳を汚染しているという考え方は、ちょっと偏っている気もするけど・・・
高校生まで一切ゲームをせず、20過ぎぐらいからゲームを始めて、今でもゲームするけど、そんなに極端な思考の偏りはないと、自分では思っているので、内容にはちょっと不満。
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ゲームや映像メディアが子供たちに悪影響を与えると言われ続けて久しいが、では何が原因なのか?
ということについて脳科学の観点から述べた本。
映像メディアが作る脳、毒薬としての情報……。
内容はシビアですが、読みやすい語り口でとても面白い。
子供のいる親御さん、自分がゲーム・ネットに少しでも依存してると思う方はぜひ読んでみてください。
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寝屋川調査が信じられるかどうか?
ダーティーハリー4のBRに 映画の中の暴力 がおまけでついてるんだけど、コロンバイン高校の犯人にビデオレターがあったらしい。
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2012年に読んだ時は新鮮だったが、2018年に再読した時はトンデモ本だと感じた。読んだ当時はゲームのし過ぎで脳が汚染すると本気で信じていたが、心配のしすぎだったようだ。確かに、ゲームをしすぎることによる弊害はあるが、ギャンブルやアルコールと同じ程度の中毒だ。
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この本を読むと、刺激的な映像がどれほど幼い脳に悪影響を与えているかが分る。もちろん、TV、TVゲーム、インターネットの全てが悪いわけではないのだが、現状をみると規制をするべき状態なのである。特にTVゲームなどは年齢制限を引き下げて各家庭で厳格にまもらせなければいけない。TVゲームをしないわたしなどは規制があってもなんの不満、文句はないが、ゲーム好きな人達には大きな抵抗があるのかもしれない。かれらは既に感染しているのだから抵抗も致し方なし。
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未成熟な子どもたちにとってゲームひいてはメディアの過剰な刺激がどれだけ有害なものであるかについて、警鐘を鳴らす著作。
たぶんツッコもうと思ったらいろいろとツッコめるのだろうと思う。
そもそもの統計分析の信頼性とか、恣意的な論の展開とか。
一応、それだけ著者は多大な危機感を持って、ある意味で感情的に、熱意を持って問題に取り組もうとしているのだと思う。
実際に、一時期にはヴァーチャルを模倣した残虐な事件が多発したりもしたのだから。
たとえば、シューティングゲームと銃社会とがもたらした凄惨な事件。
ヴァーチャルのなかで殺戮を繰り返すことによって、生物に本来備わっているはずの「同種殺害に対する禁止プログラム」を気づかぬうちに解除しているのだという主張は、かなり肯定すべきところがあるのではないかと思った。
軍事訓練プログラムと大差ないものを、何の疑問もなく楽しんでいる子供の姿を思い浮かべると、やはりそこに大きな恐怖を覚えずにはいられない。
事件の原因としてゲームを安易に結びつけるのもどうかと思うが、
後半で述べられる「刺激的な情報の持つ中毒性・影響力」が発達段階の子どもにとって良くないというのは、頷ける話だ。
子どもにずっと玩具を与え続ける必要はない、暇な時間だって必要なのだ、という言葉には成程なと思った。