首都圏沿線のランキングをつけるという面白い試み
2019/03/31 09:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
首都圏沿線の主要路線19を対象に街のブランド力、混雑率、運休率等をランキング化して、それぞれを説明するというありそうでなかった発想がよく、個別の路線の説明も充実して自分の住んでいる、あるいは住んでいた街の路線がどのように評価されているかが楽しめる。
沿線ごとの特徴、弱点
2017/09/02 09:41
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京近辺は西高東低といわれています。その理由は本書によると、東側はかつて下級武士の住まう所で、権利関係が複雑で開発が困難であったのに対し、西側は田園が広がるだけで開発が容易なため鉄道会社による開発が進められたことによるそうです。東側に比べて富裕層が多く住む西側はブランド力を獲得してさらに東側との格差を広げていったそうです。東側はコスパに優れ、最近では北千住が注目されていますが、今後も綾瀬や錦糸町など東側の街が注目されるかもしれません。
冒頭部に示されているランキングですが、京急本線が1位に輝くのには特に異論がありません。ブランド力は東急などに遥かに及びませんが、コスパが優れて遅延も少なく、いざというときにはJR線も使え、空港へのアクセスに優れ、リニアの開通によって将来性もあるなどただのブランド力ではない魅力があるでしょう。一方で京成線が7位になっているのはランキングとしていかがなものかというものがあります。京成は混雑していないものの、その理由は千葉県西部から船橋まで人を運ぶものの、そこから京成線が東京北部を目指すことで都心へ遠回りとなり、総武線へ客が流れてしまうことにあるでしょう。すなわち路線として非常に不便であるといわざるを得ません。同じ混雑がひどくない路線でも南北線は需要があるものの、京成は場所が悪いのでしょう。また北総鉄道の件でもそうですが、京成はあまりにも開発が下手糞です。首都圏の私鉄ではブランド力最強の東急が他を引き離し、京成は他の各社から引き離されているのが実態でしょう。
ランキングにおいて、運賃収入の項目がありますが、この項目を入れた趣旨が沿線に儲けがなければ発展が見込めないことをランキングに考慮したいというものであるとすると、収入ではなく利益で考えるべきです。収入の多寡でランキングを作成すると距離の短い路線が不当に不利になり、またコストを掛けていては今後はそのコストを削ることを考えるはずです。利益にも建設費用の減価償却を含めるか否かで新規路線の有利・不利が生じますが、いずれにせよ利益で考えた方がより妥当な結論が得られるでしょう。平均通過人員は単位が「人/日」となっていますが、1kmあたりの数値であると捉えてよろしいのでしょうか。そうであればその旨単位に含めるべきでしょう。
ブランド力における東急の強さは圧倒的であり、その沿線開発のうまさには舌を巻きます。西武も東急を見習ったものの、東急には及ばなかったのは残念です。確かに所沢は田園調布や二子玉川に敵わないでしょう。東上線のふじみ野やときわ台、川越もやはり東急の街のようなおしゃれ感は演出しきれていません。しかし東武は伊勢崎線において、スカイツリーを中心とした東武村を作っていて、着々と開発を進めています。しかし郊外の越谷、春日部は所沢、川越以上に格下感が拭えないように思えるのは私だけでしょうか。
また西武には池袋線と新宿線がありますが、新宿線の方が地価が高いというのは驚きです。新宿線は西武新宿駅がJR新宿駅と離れているため、実質的には高田馬場がターミナルであり、あまり便利であるとは思えないからです。むしろ池袋線の開発がうまくできていないのではないでしょうか。
小田急では本厚木と海老名の逆転現象に注目です。JR中央線でも八王子と立川に逆転現象が起こりましたが、小田急でも実現しそうです。
京王線は影が薄い印象があります。都営新宿線に直通するものの、中央線の下位互換といったイメージがどうしても付き纏ってしまいます。
最後に、運行本数や車両数(何両編成か)も沿線の評価に加えるべきであったと感じます。
投稿元:
レビューを見る
‹内容紹介より›
あるようでなかった「沿線」のランク付け!
「どのような場所に棲むか」その判断にも影響を与えるのが、最寄り駅のある鉄道沿線の利便性やイメージだ。首都圏から郊外へ向かう路線を中心に、皆気づいていながらあまり触れられてこなかった路線の格付けをあえて公開する。「住む年数を経るごとに沿線への愛着が増し、ほかの沿線に移る気はない」これも政界ではあるが、わが路線の実力をここは冷静に評価し、各沿線の個性を考えてみよう。
ーーー
JRと私鉄の首都圏19路線を沿線の地価や乗降者数、遅延率などで数値化した分析もあり、また沿線がどのようにしてここまで発展してきたのかも記述。
主なターミナル駅や近年発展著しい地域だけでなく、これから伸びそうな駅や、残念ながら少し発展に陰りがみられる駅など、情報は多岐にわたる。
個人的には、経堂が高評価である反面、「国立駅は地域住民が高層ビルの建設に反対しており、排他的で成長やブランドに翳り」と分析されていて少し残念。
鉄道路線網がしっかり頭に入っていないので、具体的な駅名が出てきても地理的にピンとこない部分もあり。
電車が好きな人ならばもっと楽しめるかもしれません。
いろいろな「テーマ」による各沿線の分析もあるので、これから住む地域を探そうとしている人は、なにか参考になる部分があるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
ランキングというキャッチーな試みは分かりやすく、販売には有効でしょう。
内容を見ると項目に異議もあるでしょうし、出来上がったランクに「?」という人は多いでしょう。
人それぞれ価値観は異なりますので、あくまで参考ですね。
投稿元:
レビューを見る
関東に在住しているわけでもないが、、、読んでみた。
空き家問題、少子化問題、、、
昔は、土地神話があり、私も両親も、自分の家を持たないと一人前でないように思っていた時代の人間である。
しかし、今の時代、家の老朽化や修理など、そして、パソコンなどのケーブルをつけることなどの手間と、時間をかけるのだったら、賃貸の方が、便利である。
交通の便も重要であるが、路線だけでなく、1時間に何本電車があるのかが、問題である。
読んでいて面白かったが、関東には、ホテル住まいの方が安くつくかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
感想は以下
http://masterka.seesaa.net/article/446888415.html
投稿元:
レビューを見る
様々な角度から首都圏の路線の個性を紹介した本。馴染みの路線の意外な一面を知るも良し、あるある(笑)と頷くも良し、はたまた実用的に引っ越し先を決める参考にしても良し。格差という刺激的なワードに囚われなければ面白い一冊です。まぁこのランキングにいちいち文句を言うのは野暮でしょうw
投稿元:
レビューを見る
<目次>
第1章 首都圏の主要路線の通信簿
第2章 テーマ別沿線ランキング
第3章 沿線イメージのウソと真実
第4章 同一沿線でも無視できない「駅力格差」
<内容>
様々なデータを駆使して、首都圏のJR,私鉄の状況御レポートし、「沿線格差」を明らかにしたもの。意外と面白かった。ただ、「鉄オタ」が書いただろう文章は一部濃すぎたけど…。主要鉄道で京急が一番なのは笑った。遅延証明発行率が10%とあるが、最近は結構「混雑遅延」が発生している気がする。また「ドア閉まります」がスピードアップのため「ダァシャーリマス」には笑った(そんな放送してるかな?)。また、京急沿線の人々の「京急愛」がとても熱いけど、それもこの結果に関係しているのか?
投稿元:
レビューを見る
春の家探しの時にも少し立ち読みしたけれど、改めて。
京急が総合順位1位なのには驚いた。確かに大きな遅延は少ないな。
投稿元:
レビューを見る
歴史や利便性や地価等を勘案して、各路線を診断。勝ち組は、京急本線、東海道線、東急東横線。負け組は、西武池袋線、常盤線、相鉄本線。
住んでいる人には、共通認識やイメージとしてわかるんでしょう。わかるまで何か月?何年?何十年?たくさんあるから、名前とルートを知るところからですね。
投稿元:
レビューを見る
いわゆる首都圏の沿線について、地価から周辺環境までを綴った一冊。
鉄道に関してこのような形で切り込んだ本はなかったので、非常に面白かった。
投稿元:
レビューを見る
"首都圏の鉄道各線のデータを基に解説している辞典の様な本。
鉄道会社のビジネスモデルがどの様に確立してきたのかも解説。
鉄男と鉄子以外でも楽しめる。"
投稿元:
レビューを見る
それにしても日本人は「ランキング」や「格差」が好きですね。わかってはいても、ついつい気になり読んでしまいました。
いろんな数値、データをもとにポイントを合計し、ランク付けされているのですが、読み手の興味をそそるための手段のひとつと思えば、「負け組」の路線だからといって悲観する内容ではありません。各路線のちょっとした雑学を知りたい方向けの本、という位置づけです。
気になったところは、他のレビュアーも書かれています通り、京急の場合、「ドア、閉まります」ではなく、基本は「ドアを閉めます」ですね。それと、京急は「発車メロディ」ではなく、「接近メロディ」です。
投稿元:
レビューを見る
首都圏でなんとなく感じる住む場所による格差。
いくつか気になった記述
・中央線
吉祥寺から国立は、大卒率が45%と高く、リベラルな論調の朝日新聞が多く、対照的な産経新聞は売れない。特に小金井市と国分寺市。
立川に入るとようやく読売新聞が最も売れる。
・混雑路線の記載あり
武蔵中原→武蔵小杉7:30-8:30 195%などなど
平日休暇の場合は、7時~8時台は必ず避けたい。子供連れてのお出かけなど無理だなとわからせてくれる。。
投稿元:
レビューを見る
お金持ちが多く住む街を走る路線はどこ?
に釣られて買ってしまいました。永福町駅は未だ未だ、おトク感が有りますね‼️