紙の本
いい本に出会えた
2017/02/20 23:01
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投稿者:てつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋で気になっていたが、買うタイミングがなく、やっと購入。伊吹さんの作品は料理絡みが多い印象だが、これはバス。
家族は離れことはある。離れるは簡単なのかもしれない。でも、どこかで通じるものがある。だから、また一緒になろうと思えば、きっと一緒になれる。そんな安心があるから、独立して自分の道を見つけられるのかもしれない。
家族って凄い。
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
てっきり男性かと思った作者が女性だった。びっくり。
看取りの真っ最中だったこともあり、なんだか無我夢中で読んだ。
紙の本
結末がちょっと不満。
2021/12/01 10:47
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京で勤めていた会社が倒産し、地元新潟で白鳥バスの運転手をする利一。新潟で利一は息子の怜司、娘の彩菜と暮らす。当初は利一の母と家族は同居していたが、嫁姑問題で離婚していた。ある日利一の運転する高速バスに元妻の美雪が乗車してきた。利一には志穂という女性と付き合っていたが、美雪の弱々しい姿を見て力になろうと努力する。会社を辞め新潟に戻ってきた息子・怜司、イベント関係の仕事をする娘・彩菜と元家族はどのように絡み合っていくのか・・・・・。
最後の方までハラハラドキドキ感もあり、楽しんで読んでいました。しかし、利一が湧かれた志穂とよりを戻そうと考える発想が、理解できなかった。最後でちょっと良さがなくなったような感じかしました。
紙の本
うまく行き過ぎ
2021/10/25 14:58
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
重たいって言って振った女性のところに、また行くの?
そりゃないわ。
別れた奥さん、しかも再婚してる元奥さんと一線超えるとか。
そのくせ、いいお父さん、いい男性に見せてる。
やりすぎ。
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【壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか】故郷に戻り、深夜バスの運転手として二人の子供を育ててきた利一。ある夜、乗客に別れた妻の姿が――。家族の再出発を描く感動長篇。
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家族の形に決まりはないのだ。
繋がり方や距離感、それはそれぞれ独自のものであって、他人にとやかく指摘されるものではないのだ。
素直で好感が持てる登場人物たちが良い。
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購入本はいつ以来だろう。離婚を経てある家族に生まれたかさぶたが癒えぬまま時が流れ、じゅじゅじゅくとはがれかけるなか、再生に向かうのか、二重三重に膿んでしまうのか、物語をおった。親は親の、子供は子供の目肌でお互いをちゃんとみているのだなと感じられた。
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夜行バスの運転手である主人公を軸に、その元妻、今の恋人、息子、娘などそれぞれ問題を抱えた「家族」の葛藤と再生を描いている。淡々と話が進むので、盛り上がりというのはあまりなかったが、読んでいて心に沁みる作品だと感じた。
各章にショートストーリーのような形で、主人公の運転する夜行バスに乗車した人々のショートストーリーが語られるが、それらの登場人物が最後に全部つながってくる構成も良いなと思った。また、現実世界でも、バスなどで乗り合わせた人達それぞれにいろんな人生があるんだろうなぁという感慨を持った。
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千切れそうになりながらも繋がりを取り戻す家族の物語。
主人公は男性なのですが、考えてみれば女性作家さん。でも上手く描けていると思います。
姑が原因で離婚した夫婦。父親の元に残った息子と娘。別れた妻。そして彼らを取り巻く人々。
皆が真面目で、でも誰も心の内をさらけ出すこと無くどこか鬱屈し、相手を憶測することに疲れている。そんな状態がずっと続き、少々疲れます。
その中で父親の恋人のストレートさが、それはそれで重いのですが可愛くも感じます。
最終章。義父の旅立ちを契機に登場人物たちの様々な思いが表出することで、それぞれが物理的には自らの道を進み始めるのですが、精神的には再び繋がりを取り戻していきます。
無理がなく、上手く描かれた家族の小説です。
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故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。
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夜行バスで新潟と東京を行く話。
上手くいかない人生も
最後によかったと思えればいいのかな。
ちょっとでも早くによかったになれるように
生きていかないとだ。
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必死に壊れそうな形を押し留めようともがく家族のお話。現実的な設定であるだけに余計にそのアラが目に付いた気もするけれども、まぁまぁではないでしょうかね。
しかし語り手の急転換はどうなんだろう?一瞬誰の話なんや?と戸惑ってしまい、読書スピードはスローダウン。こういうスラスラ読ませる作品としては結構な致命的ミスかと思われ。
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見捨てられない。例え手を差し伸べることで、他の誰かが傷つくとしても。優柔不断、八方美人だと言われても、不器用で不誠実だと蔑まれても、それが人間らしさだと思う。時は戻らない。だけど家族がいる。再出発に遅いということはない。
あらすじ(背表紙より)
故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。
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新刊にあまり興味を惹かれるものがなかったので、文春から来たメルマガに映画化なると紹介されていた、この本にしてみた。
東京での仕事を諦め、故郷に帰ってきて遠距離バスの運転手をしている男・利一が主人公。
東京にいる恋人・志穂、これも東京での仕事を辞め転がり込んできた息子・怜司、仕事と結婚の間で揺れる娘・彩菜、別れた妻・美雪。
私とは構成も境遇も全く違う家族の話だけど、利一と息子・娘の関係やら、利一と女たちの間に流れる情感やら、老いた義父の頑固さやら、娘の彼氏の家族とのぎくしゃくした様や、バスの乗客たちの切り取られた人生の一幕やら、そこかしこに何かしら似たような境遇や近しい経験や同じような感情を催される。
ずるずると時が経っていき、結構長くてしんどい話なのだけど、しんどくても引き込まれる。
しかし、男も女もやせ我慢して生きるのは大変だ。利一も随分だと思うが、志穂も美雪も…。別れのシーンの重さに切なくなってくる。
『お父さんの幸せは、僕らの幸せだ』と息子に諭され、張った片意地にようやく気付くラストは甘いと思うが、それで良い。
妻は横におり、多少問題抱えていても息子たちもそれなりに暮らしている、自らの幸せを改めて思う。
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伊吹さんの本は2冊目。深夜バスドライバーの利一と、その息子の怜司、娘の彩菜、そして利一の彼女の志穗を取り巻く、家族のつながりや愛情を描いた物語。
利一の人柄も気に入り読み進めやすかったのだが、ちょっと期待外れ…。
バスの乗客の視点で次々と物語が進んでいく物語と勘違いしてた。。