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投稿者:Monty - この投稿者のレビュー一覧を見る
過激な請負人と帯に書かれているだけあって、刺激的。が、継続性、経営感覚、積小為大、市場を正しく捉えるなどなど、言っていることはイチイチ正しいと思う。経営層にもご一読いただきたいです。
公務員もビジネス感覚を
2017/08/18 16:49
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投稿者:スーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
地方創生という課題を、「儲ける」「稼ぐ」という視点から成功事例、失敗事例を紹介しながら、紐解いていくないようとなっている。地方公務員にはぜひこのようなビジネス感覚をもって、地方創生に取り組んでほしい。
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「大全」という著名にふさわしく、地方創生に関する課題を一気に整理し、処方箋を提示しており、著者の日頃訴えている内容が見事に網羅されています。
地方創生、地方活性化、地方経済の担当者はもちろん読んでいただきたいが、それだけにとどまってはいけないと思う。
この手の仕事は、役人がすべきこと、と片づけてしまいがちですが、その方針を決めるは、選挙で選ばれた首長であり、議員。そして実行するのは民間企業や市民であったりします。
地方創生は、そこに住む人すべてに関わる問題であり、なるべく多くの人、多くの立場の人に読んでいただきたいと思います。
普段は、気になったポイントをメモしたりしますが、ポイントだらけで、まとめることができませんでした。
今後新たな政策が出てきた際、著書に書かれている内容を思い出し、厳しくチェックしていきたいと思います。
<目次>
第1章【ネタの選び方】「何に取り組むか」を正しく決める
ゆるキャラ
大の大人が税金でやることか?
→地元経済の「改善」に真正面から向き合おう
特産品
なぜ「食えたもんじゃない」ものがつくられるのか?
→本当に売りたければ最初に「営業」しよう
地域ブランド
凡庸な地域と商材で挑む無謀
→売り時、売り先、売り物を変え続けよう
プレミアム商品券
なぜ他地域と「まったく同じこと」をするのか?
→「万能より特化」で地方を救おう
ビジネスプランコンペ
他力本願のアイデアではうまくいかない
→成功するためには「すぐに」「自分で」始めよう
官製成功事例
全国で模倣される「偽物の成功事例」
→「5つのポイント」で本物の成功を見極めよう
潰される成功事例
よってたかって成功者を邪魔する構造
→成功地域は自らの情報で稼ごう
第2章【モノの使い方】使い倒して「儲け」を生み出す
道の駅
地方の「モノ」問題の象徴
→民間が「市場」と向き合い、稼ごう
第3セクター
衰退の引き金になる「活性化の起爆剤」
→目標をひとつにし、小さく始めて大きく育てよう
公園
「禁止だらけ」が地域を荒廃させる
→公園から「エリア」を変えよう
真面目な人
モノを活かせない「常識的」な人たち
→「過去の常識」は今の〝非常識〟だと疑おう
オガールプロジェクト
「黒船襲来! 」最初は非難続出
→「民がつくる公共施設」で税収も地価も高めよう
第3章【ヒトのとらえ方】「量」を補うより「効率」で勝負する
地方消滅
「地方は人口減少で消滅する」という幻想
→人口増加策より自治体経営を見直そう
人口問題
人口は増えても減っても問題視される
→変化に対応可能な仕組みをつくろう
観光
地縁と血縁の「横並びルール」が発展を阻害する
→観光客数ではなく、観光消費を重視しよう
新幹線
「夢の切り札」という甘い幻想
→人が来る「理由」をつくり、交通網を活かそう
高齢者移住
あまりにも乱暴な「机上の空論」
→「だれを呼ぶのか」を明確にしよう
第4章【カネの流れの見方】官民合わせた「地域全体」を黒字化する
補助金
衰退の無限ループを生む諸悪の根源
→「稼いで投資し続ける」好循環をつくろう
タテマエ計画
平気で非現実的な計画を立てる理由
→「残酷なまでのリアル」に徹底的にこだわろう
ふるさと納税
「翌年は半減する」リスクすらある劇薬
→税による安売りをやめ、市場で売ろう
江戸時代の地方創生
なぜ200年前にやったことすらできないのか?
→江戸の知恵を地方創生と財政再建に活かそう
第5章【組織の活かし方】「個の力」を最大限に高める
撤退戦略
絶対必要なものが計画に盛り込まれない理由
→未来につながる前向きな「中止・撤退」を語ろう
コンサルタント
地方を喰いものにする人たち
→自分たちで考え、行動する「自前主義」を貫こう
合意形成
地方を蝕む「集団意思決定」という呪い
→無責任な100人より行動する1人の覚悟を重んじよう
好き嫌い
合理性を覆す「恨みつらみ」
→定量的な議論と柔軟性を重視しよう
伝言ゲーム
時代遅れすぎる、国と地方のヒエラルキー
→分権で情報と実行の流れを変えよう
計画行政
なぜ皆が一生懸命なのに衰退が止まらないのか?
→誤った目標を捨てよう
アイデア合戦
現場を消耗させる「お気楽アイデアマン」
→実践と失敗から「本当の知恵」を生み出そう
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地方創生図いうスローガンが如何に危ういか、ヒトモノカネの浪費を誘っているかを痛感させられた。
著者は、自ら実践してるのはスゴいとおもう。
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著者の前作の焼き直し。「大全」ではないが読みやすくなったので、地方創生にかかわる人の最初に一冊に最適か。
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地域活性化は行政の施策や補助金頼りではなく、自分たちで考え、資金を調達して事業をおこし、それを続けていくことが必要なのだとわかりました。
声の大きい反対者に怯むことなく、地道に成果を挙げていって賛同者を増やしていくこと。
補助金だからといって無責任に浪費せず、継続可能な計画を論理的に立てること。
自分たちのまちの活性化は、他人任せではなく自分たちで考え実行すること。
撤退する場合のことも最初からきちんと考えておくこと。
失敗してもそこから学んでまた立ち上がること。
とても勉強になりました。
地域活性化に携わることを考えている人、また現在携わっている人全てに読んでほしい本です。
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数々の地域活性化プロジェクトを手がけたという著者の経験が詰まった一冊。全国的・歴史的にも上手くいっている事例は多くないが、失敗の原因を冷静に、適切に語っている。ただ、「民間が」「ビジネスセンスを持って」「責任の所在を明確にし「撤退基準を定め」「小さく素早く行動する」という原理の繰り返しで、やや深みがない気もする。
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本書は、地域活性化事業が抱える問題について、日本のいたるところで発生している「構造問題」の一つと位置づけています。地域において新しい何かをしよう、何かを改善しよう、何かを変えようと考えた時、多くの人がぶつかる「壁」や、失敗の「原因」について解説しています。
「ゆるキャラ」「地域ブランド」「ふるさと納税制度」「道の駅」など、地域活性化の取り組みは、さまざまなものがあり、「言われてみれば、そんなのがあったね」と思いだすものが多いのですが、著者は、失敗例も挙げて、失敗の背景や理由を簡潔で分かりやすく示しています。
私がもっとも興味をひかれたのは、「組織」と「個人」に関する指摘。
地域活性化に取り組む場合に限らず、民間企業でも、「何かをしよう」「何かを変えよう」と取り組もうとする人に対して、似たような「壁」が発生しそうな気がします。一言でいえば「抵抗勢力」。
目指していこうとする方向は同じはずなのに、ともに取り組む人たちの間で目標がずれていたり、行動しようとする人を妨げる人が出てきてしまう。
その結果、物事が進まないことは、よくある話かもしれません。
本書の著者は、問題点の指摘や批判だけにとどまらず、「どうしたらいいか?」を提言しています。
答えは「自分の頭で考え、行動すること」。
やみくもに行動すればよいのではなく、「失敗しても、再び挑戦できる範囲で行動すること」。
つまり、「自分で責任をもって、行動すること」。
シンプルですが、なるほど、と思わされるものでした。
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東洋経済オンラインで『地方創生のリアル』を連載している著者が地方にあふれている地域活性化事業を斬りまくります。痛快。
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税金を使ったまちづくりのあり方についての本。
税金を使わないまちづくりという初心に帰るとても良い本だった。
移住はどの産業を作るかを考え、それを求める人たちを集めるもの。
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地域活性化においては、責任をとらない100人の意見を集めるより、行動する日取りの覚悟のほうが尊い。自ら実践する覚悟が無ければ単なるホラ吹き。
地方でも都会でも、事業は稼いで継続して初めて評価されるものだと思う。この本を地域振興に携わってる国県市町村全ての公務員に読ませたい。
税金で給料が保証されてる身だから、無責任な施策を考えてるんじゃねーか!?
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/287964
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地方に一時的に移住しようと計画していたことから興味を持って読み始めたが、経営に関して無知だったにもかかわらずわかりやすい内容で面白かった。
地方に限らず、あらゆる組織にもあてはまる内容だった。
地域活性化でもっとも大切なことは利益を生み出し継続することなのだが、国から補助金をもらうことでそれをプレミアム商品券を発行したり、ハコモノを作って結局維持費の方が高くついたりと、外部からの資金援助なしに利益を出し続けるという目標そのものがないことが問題なのだそう。
補助金でプレミアム商品券を発行することによって地方の店の収益があがったように見えるが、それは一過性にすぎず継続的に利益が出るわけでもない。しかもその収益に関してもその地方の企業とは限らず都心部にある大企業の店であれば、その収益は都会で納税されるため地方自治体の収入が増えるわけではない。地方を活性化させるための施策なのに結局は地方の活性化にはつながっていないことが多いのだと。
そもそも、国からの補助金やふるさと納税をあてにしては地方は生き残れない。今後人口が減少していく中で、単純に供給を増やすだけでは逆効果で、需要が減っていく中で無駄な事業をやめて、何を優先させて投資していくかを真剣に考え、経営を黒字化させることがもっとも重要な課題なのだと。
これは地方自治体にかかわらず、多くの組織にあてはまるのだが、新しいことを始めようとしても様々な利権がからんでいたり、責任を取りたがらない無責任な人の批判などによって潰されたりすることが多いのだと。無籍な人な100人の意見よりも責任を持った1人の人の意見の方がよっぽど大切にしなければいけないのだと。
何事も当事者意識をもってやることが大切なのだと思った。
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地方創生には補助金なのではなく、各地で責任感をもち取り組むことが重要だと提言された本。
官での運営は単発になりがちであり、長期的に民間で取り組むことが重要。
また、制度・商品を作る前にマーケティング調査を実施する重要性を述べられているが、要は会社経営視点での地方創生が重要だと感じた。何事も自身の問題として取り組む事が大事だと改めて思った。
紫波町の事例のように近年、複合施設が求められている気がする。TSUTAYAしかり、多様化する事でリスクヘッジにも繋がっていると感じる。
地域活性化には不動産会社などお金に強い人材が必要。なぜなら不動産価値を上げれば、不動産オーナーは得をするため。アメリカでは、アセットマネジメント(不動産経営)と言われる
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著者は紫波のオガールプロジェクトにも関わった木下斉氏。
いかに地方が無意味な事業を乱発しているか、行政がまちを貶めているかが述べられている。
他にも「稼ぐまちが地方を変える」「福岡市が地方最強の都市になった理由」等が有名。