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なんというスケールの大きさ。すごいなあ。わくわくしたなあ。
2010/01/18 23:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「週刊少年ジャンプ」に、1977年~78年にわたって掲載された漫画。1949年生まれの諸星大二郎、当時、20代後半。というのがちょっと信じられないくらいスケールがでかくて、途方もない広がりと深みを兼ね備えた作品。孔子は出てくるわ、老子は出てくるわ、さらには仏陀(ブッダ)まで出てくるわ、話の風呂敷が一体どこまで広がっていくのか、いやもう、たまげました!
空間的には古代中国とインド、さらには東方の島国にまで話が展開するとともに、時間的にみれば、紀元前の古代の世界と、宇宙衛星が回る2000年以上も未来の時代とが輪っかのようにつながるという、なんというスケールの大きさ。すごいなあ。わくわくしたなあ。
なかでも印象に残ったのは、ある生き物の角にからまっていた布に空いた穴が、コンピュータの二進法の記号と重なることが分かるシーン。二千年あまりの時を超えて、はるか古代と未来の尾っぽがひとつに合わさったみたいな、スリリングな驚きに打たれました。
北森鴻が何かでおすすめしていたので興味を持って読んでみた「妖怪ハンター」シリーズを足がかりに、あれこれと読んできた諸星大二郎作品。今さらではありますが、本作品とめぐり合うことができた喜び、「こんなすごい作品があったのね!」という驚きを堪能しました。
にしても、これが、作者の20代のマンガてんですから・・・・・・。「ほんとなのか!」と言うしかないっす。
奇想天外
2001/08/24 19:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫やなぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤高の漫画家、諸星大二郎の初期の代表作。これが少年ジャンプに連載されたとはにわかに信じがたい。気宇壮大にして奇想天外な物語は、古代史への独創的な視点に基づいていて、ただただ驚くばかり。
濃厚!面白い!
2015/09/25 22:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うもも - この投稿者のレビュー一覧を見る
スケールが広い!
絵柄といい「仏教」や「儒教」などなどちょっと…いやだいぶ身構えてしまう要素てんこ盛りなのにスイスイ読めてしまいます。
読み終わったあとはボーゼン…
分厚い濃厚ストーリーを読みだい方は是非とも!
仏教と儒教と道教、それに神道
2006/11/23 20:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
この分量に収めるにはもったいない話である。是非、時間をかけて長編に書き直してほしい。
まず、孔子と陽虎、顔回・子路・子貢らの人間関係を描いてほしい。論語や儒教に興味を持ったことのある人間には、ある程度それぞれの性格や人間関係が分かるが、知識が乏しい人には味わいが分からないだろう。さらの人にも分かるように、このあたりに1・2巻使ってもよいくらいだ。
次には、釈迦である。いきなり入滅では仏教哲学のどのあたりとこの作品が対応しているのか分かりにくい。手塚治虫の『ブッダ』ほどではないとしても、ここにも1・2巻ほしいところである。その他にも、老子や狂接輿などの物語を丁寧に描き、手塚の『火の鳥』くらいの長編にしてほしい。読者各自が各自の思いで補えということなのだろうが、私には著者がどこまで分かって描いているのだろうかという興味もある。
そして日本編はあまりにもあっけなく終わり、映画「2001年宇宙の旅」のエンディングを思い出させるような結末である。このあたりももう少しページを割いて描いてほしかった。なぜ、作者が膨張宇宙が膨張し続けるのでも、定常宇宙になるのでもなく、収縮に向かうと考えるのかはっきりしない。
世界は「呪い」に満ちている
2005/10/18 11:24
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『陰陽師』最終巻を読み終えて、箸休めではないが『孔子暗黒伝』を少し読み進め、結局、翌日の昼下がり、『music for 陰陽師』(ブライアン・イーノではなくて伶楽舎の雅楽の方)を聴きながら一気に読み終えた。読後、眼精疲労と軽い頭痛に襲われた。文庫では活字が小さすぎる。描線が濃すぎる。少年ジャンプ掲載時に断片的に読んだ記憶があるが、もう少しのびやかな印象だった。
奇譚、伝奇、異説(トンデモ)本としての面白さは格別だが、なによりマンガとしての出来が破格。どこか身心の歪みと時空のズレを内蔵した人物・風景の描画とぎくしゃくしたストーリー展開が読者の想像力をかきたてる。
『孔子暗黒伝』を読んだら『暗黒神話』も読まなきゃダメ。だれかがブログにそんなことを書いていた。で、そのふたつを読んだら『西遊妖猿伝』も読まなきゃダメとも。で、『暗黒神話』を続けて読もうと思ったが、眼と頭のことを考えてひかえた。
京阪神エルマガジン社の『ミーツ・リージョナル』(11月号)に「街人の「イマヨミ」読本。」という特集があって、筆頭に内田樹さんの「脳内リセット故人伝」というインタビュー記事が載っている。そこにとりあげられた三冊の本のひとつが白川静『孔子伝』で、諸星大二郎『孔子暗黒伝』と酒見賢一『陋巷に在り』の知られざる原作本として紹介されている。「読んでびっくり、世界は「呪い」に満ちている。」ちなみに、他の二冊は『氷川清話』と『明治人物閑話』。
子、怪力乱神を語らず
2020/05/29 09:44
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投稿者:ハマさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
諸星大二郎好きです。こう見えても私は「怪力乱心を語らず」、鉄腕アトムで育った「科学の子」を自任しております。ただし、マンガは大好きですが手塚治虫さんは好みません。貸本漫画、駄菓子屋文化一掃の先兵のような気がするのよね、手塚先生は。絵も変に綺麗過ぎるし。で、閑話休題して、超能力や怪奇現象の類は信じませんが、水木しげる先生は大好きです。で、諸星大二郎も大好きです。
hontoの電子書籍でこれ売ってましたので、買って読みました。もちろん紙ベースの本作はかなり以前に購入して何度か読んでいます。何度呼んでも何回じゃなくて難解ですなぁ。しかし、何か惹かれるのはなんだろう。これが、少年ジャンプに連載されていたとは信じられません。子供向き漫画雑誌にこれを連載させた編集者には敬意を表するというより、「あんたなんか勘違いしてるんじゃない」と申し上げたい。
孔子暗黒伝
2017/07/03 18:47
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史好き、特に三國志あたりの歴史が好きな人にはおもしろいマンガと思います。
暗黒伝と言うだけあってか、孔先生が訪れなければ…云々…的なシーンも有りますねw。