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相変わらずこれまで習ってきた日本史を覆す理論で面白い。
天地と天武は兄弟じゃないとか、聖徳太子は殺されたとか、そういう学校で習わない事をズバッというのは快感でもある。
昔って天皇という最高位をめぐって殺し合いが起きてたんだなぁとしみじみ感じた。今も昔も地位というものに惹かれてしまい、血が流れたり、足の引っ張り合いが起きるのは変わらないなぁと思う。
人間とは今も昔も変わらないと本当に感じた。
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聖徳太子は天皇になれなかったのになぜ「聖徳」という称号されたのか、天智天皇の死因や年齢が全く日本書紀に書かれなかったのは天武天皇による大本営発表のようなもので実は暗殺ではないか、天武天皇の血統の由来は何か、聖武天皇が奈良の大仏を建立したのは鎮護国家思想ではなく妻の光明皇后の意向を受けて長屋王の怨霊を封じるため。4テーマとも徹頭徹尾、怨霊封じというテーゼで書かれており、トンデモ本としても大胆な展開。古代に関しては資料の関係上、登場人物の題材がもっぱら皇室に限定されているのはやむなしか。
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1巻がおもしろかったので2巻も読みました。怨霊信仰の例がさらに展開された感じで、あまり驚きはなかったです。
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著者の日本史シリーズ2作目。史料からだけでなく、怨霊・信仰・亡くなった人の霊魂的な側面を歴史を紐解く材料として推測をたて自論を述べていく。つくづく歴史はミステリーだなと感じた。日本史に詳しくなくて言葉も難しかったけど、興味深く読んだ。
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聖徳太子の名前とは。玉虫厨子が、捨身ストーリーを入れていること。そして国宝に捨身モチーフは他になく、日本では稀。また、徳という字を皇族の怨霊鎮魂にしているという帰納的な事実。
天武天皇が日本書紀を編纂するため、都合の良いように書いた可能性について。唐の遠交近攻から見えてくる、朝鮮半島との関係。外交、スパイ、そして天智天皇の死。
天平時代の呪い。大仏殿という鎮魂。
結局、この国では本来の仏教は魔改造されて怨霊鎮魂の方法になること。そして天智系の桓武天皇が呪われた奈良の都を捨てること
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第1章は聖徳太子は怨霊化していたという話だと思う 正直長すぎてあまりピンとこなかった 「徳」という字は後世に徳があったと伝えることで怨霊鎮魂をしようとした話はなるほどと思った
第2章は天智系と天武系の考察は面白かったが、これも長すぎて… 全体に感じることだけど同じ主張が繰り返されていて読むのに労力がいる…
第3章は前の2章に比べて読みやすかった 天皇の系統?についての考察とかは面白く読んだ
第4章は小学校で習った奈良の大仏や平安京遷都について、独自の(?)怨霊信仰の観点から話を進めていて面白かった
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職場の上司からおススメされました。古代怨霊編です。
実はだいぶ前に1巻を読んでいました。
その後続かなかったのは、面白かったのだけど、著者の、史料至上主義である主流の歴史学者への批判が多すぎてちょっと疲れた・・・その間にマイブームが去ってしまった、という感じです。
この度久々に著者の本を読んだら、やっぱり主流の歴史学者たちへの批判が多かったのですが、今回は本来活字として残せないようなレアな講演会を聴いたような面白さを感じました。
この印象の差はなんだろう?
本書の扱った時代は聖徳太子から桓武天皇あたりの、私が歴史上一番好きな時代なので、既にたくさんの方が様々な説を唱えていることを知っていたので良くも悪くも衝撃が少なかったことが大きかったのかもしれません。
日本の政治とは突き詰めると怨霊を鎮魂すること、その最も有効な方法は祀ること、本書のテーマはこれに尽きます。
仔細は色々あるけどまずは聖徳太子。
梅原さんで初めて知った聖徳太子怨霊説はやっぱりワクワクしました。
聖徳太子の「徳」という文字の概念の需要の仕方はわかりやすかった、その割に「聖」の概念は1頁くらいでさらっとしか解説がなかったのが残念でしたけど。
衝撃的だったのは長屋王一族の怨霊鎮魂の為の奈良の大仏、というのはまあいいとして、日本最大級の一大事業だったのに結局仏教は怨霊に勝てなかったこと。あらためてそう言われて、聖武天皇や光明子の恐怖や落胆が気の毒過ぎました。。
天智・天武天皇の謎は、以前から興味があっていろいろ読んできたのですが、今回は天智他殺説、兄弟否定他人説、しまいには天武忍者説など、強引なものも含めて面白かった!
中でも、何の疑問もなく受け入れてきた天孫降臨は、普通、天子降臨じゃない?なぜ孫?というところから天武、持統の思惑まで語ってもらい、一番納得感がありました。面白かった~!!
30年近く前に執筆された古い本なので、最新の著者の主張と比べてみたいな。
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学者ではアプローチできない方法で、歴史を紐解いていく。井沢さんの、本来はこうあるべきでは、という考察は、非常に納得のいくものです。
これとは対照的に、学術的な歴史考察のプロセスを見る機会があれば適切な比較ができるのではと思ってます。
ちょい考えてみよう。