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紙の本
心強い仲間たちの絆
2006/04/01 12:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の主人公ポーリィは、心を操る強力な魔法と戦いながら、自分の周りの暖かい仲間の存在に気づいていきます。初めは、人に振り回されるようなポーリィですが、大切な人の命を守るために、自分を信じて前に進める心の強い女性へと成長していきます。
クレストマンシーシリーズなどとはひと味違った《大人の魔法》を楽しめますよ。
紙の本
ジョーンズ作品では一番好きな作品
2012/02/05 11:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は日本で刊行されたものは全て読んだほど大好きです。
この作品は、一度文庫で出版されたあとに絶版となり、(多分)ハリーポッターがもたらしたファンタジーブーム到来と、ジョーンズさんの他の作品(ハウル)のスタジオジブリ・アニメ化のおかげか、ハードカバーで再販されるという、珍しい形で復活しました。
刊行時、ミステリー作家の若竹七海さんが面白いと書評に取り上げていて、興味を持って読んだのですが、独特の世界観にはまってしまい、以来ジョーンズ作品の大ファンになりました。
基本的に「あしながおじさん」のような、少女が年上の男性(しかもちょっと朴念仁系?な)からおすすめの本の贈り物を受けて、成長への糧にしていく、という設定に弱いので、まずはそこに引かれて何度も読み返していくうちに、ベースのおとぎ話の設定や、万華鏡のようにくるくる変わるキャラクターの、真の姿への種明かしが面白くて。
それにしても、ジョーンズ作品の男性は、ちょこっとツンデレ気味というか、中二病的永遠の少年というか。なんともロマンチック。そして女性が強い。頼もしい。荻原則子さんの児童書にも通じるキャラ立ちハンパない感じが心地よいです。
紙の本
九年目の魔法
2015/09/14 23:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鴫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公、ポーリィが成長していき、物事の見方や本当の愛などを理解する様子が生き生きと描かれており、最初から最後まで目が離せません。何か大きな秘密を冒頭で感じ、それがだんだん明らかになっていくのですが、読み終わると同時にまた、読み返したくなるような作品です。
紙の本
なんだかよくわからないけど好き
2004/07/11 23:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちびきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本とは相性が悪いのか、正直いまいち何かつかめずに読み進んで、気がついたら終わってる、なのにもう10回は読み返させる何かがある。でも、いまだに手応えのないものをふわふわと握りつづけているような感じで消化不良気味の不思議な本でした。(私にとってだけなのかも)
ただ登場人物は全員個性的で、自分の意思を貫き通そうと一生懸命で、そばにいたらかなり心強い友達になるか、かなり迷惑な人ばかり。
陰謀策術を楽しめるだけでなく、源氏物語的な年の差ロマンスも充分に楽しめるロマンチックなストーリーでありながら、勇敢なお姫様がピンチの王子をなりふりかまわず助けにいく、一粒でいろんな味が楽しめるお得な一冊でした。
紙の本
元気な女の子に会いたかったら
2001/06/03 11:30
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投稿者:ゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにか、おかしい。壁にかかった懐かしいこの写真も、愛読していたベッドの上のこの本も、覚えているのとは違っている。まるで記憶が二重になっているみたい
ポーリィは、自分の記憶を確かめ、忘れさせられていた本当の自分の記憶を取り戻す。そこには、ある魔法が関係していたのだ。
登場人物がとにかく魅力的。
とても長い物語だが途中で飽きさせない。それはポーリィの生活がとても生き生きと描かれているからだ。英雄になる訓練を人知れず積むポーリィ。リンさんへの淡い思いを募らせるポーリィ。愛しいキャラクターだ。おばあちゃんのもとで英雄修行を積むあたりは「西の魔女が死んだ」をちょっと連想するけれど、このおばあちゃんもなかなかに素敵だ。
最後にポーリィは、リンさんを救うべく奮闘するのだが、作者DWJの描く女性は本当に躍動的で、元気で前向きだ。
また、本書にはたくさんの「本」が出てくる。リンさんが、折に触れポーリィに送って来る数々の児童文学。これも楽しめる。
紙の本
英国の民間伝承を、少女の成長物語に
2008/07/08 13:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、私には少し合わなかったようだ。読み終わった直後の感想はそうだった。ジョーンズ作品は十数冊読んできて、程度の差はあってもどれも楽しめたのに。途中打ち切りのためにあわてて最終回を迎えたテレビドラマのようだった。
途中で起きた様々な出来事が、最後の一章で見事に収束したようになっている。しかし、私にはとっ散らかった話が、ほったらかしになっているように見える。あの事件は何のためだったの?この人は結局誰なの?何でこんなことになったの? 数多くの?が、頭の中で渦巻く。
主人公は、19歳の大学生ポーリィ。自分の部屋の写真を見ていて、今自分が覚えているものとは、少しずつ違う別の記憶があることに気づく。10歳から数年間の記憶が二重になっているようだった。
そして、10歳のハロウィーンの日に近くの屋敷で出会った男性トーマス・リンとの関係を中心に記憶を呼び覚ます。その後、周囲の協力を得て、自分とトーマスに何が起きたのかを突き止める。
ポーリィのトーマスに対する感情が、少女の大人の男性に対する憧れから、もう少しハッキリした恋愛感情に移っていくあたりは、ラブストーリーとしても読ませる。上下巻2冊で合計500ページを超える大書にも関わらず、読み切るのに苦労させない筆運びはさすがだと思う。
しかし、冒頭に書いた数多くの?には困ってしまった。登場人物たちの不可解な行動、普通では起こりえない不思議な出来事。裏に陰謀や魔法の存在を強く漂わせて最終章に至るが、謎は謎のまま?
ネット上の感想を見ると、ジョーンズ作品の中でも本書が一番、という方が結構いらっしゃる。「本を読みなれた人じゃないと難しいかも」という意味のコメントもあって、ちょっとヘコんでしまった。
巻末の解説によると、「詩人トーマス」と「タム・リン」という2つの民間伝承が理解のカギを握るらしい。どちらも妖精国の女王に囚われた男の話で、日本で言えば浦島太郎や桃太郎のように、英国では誰でも知っている物語なのだそうだ。この2つの話は、本文中に名前が出てくるし、各章の扉には引用もされている。しかし、訳詩のほんの短い引用なので、意味を理解することは難しい。
そして、解説に書いてあるあらすじを頭に入れて、何カ所か再読してみると...あら不思議、話の要点がスルスルと頭に入ってくる。これは、誰でも知っているおとぎ話を現代に置き換えた、少女の成長の物語(ポーリィはヒーローになろうと修行していた)だった。これなら面白いし、好きだという人がいるのもうなずける。
だから「詩人トーマス」と「タム・リン」のことを知ってから読めば、ずっと理解しやすい。反面、お話の先行きが予想できてしまうかもしれない。本書を読む前に頭に入れるか、読んだ後にするかは、読む人次第だが、どちらにしても2つの民間伝承のストーリーを仕入れることを強くオススメする。
電子書籍
ポーリィ
2019/09/20 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この年になるとポーリィを自分の子のように微笑ましく見ますが、この本を学生時代に読んでいたらきっとポーリィに憧れ惚れていただろうなって思うくらい主人公が魅力的。
表紙も素敵でとってもワクワクドキドキする本。
紙の本
しんどい読書
2024/03/31 10:36
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
しんどい読書でした。急に場面が違う場面になって、ちょいちょいわからなくなり、少し読んだらまた分かるようになる。そういうのの繰り返しでした。分からないのは自分だけかと思いきや、他の人の感想でもわからない人が結構いるので変な安心感がありながらも。最後のほうで、ようやくなんとなく話はつかめたものの、たぶん映像化されたものを見るか、2回、3回と読めば、すっごく面白い本なんだという気がしましたが、1回で理解するのは無理かな。もういいです。
紙の本
内容紹介
2003/12/08 21:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おかしい。懐かしい壁のこの写真も、愛読してたベッドの上の本も、覚えてるのとは違ってる。まるで記憶が二重になってるみたい。そう、ことの起こりは確か十歳のとき。大きな屋敷にまぎれこんだら葬式やってて、そこでリンさんていう男の人に出会って、それから、なにかとても恐ろしいことが……少女の成長と愛を描く魔法譚。