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法務を担当している友人に勧められて。知財というクリエイティブな領域を権利という法律に落とし込む難しさがよくわかりました。知らなかったことだらけ!なにより、この難しそうなテーマを、軽妙な読み物にした著者の存在が独特だと思いました。「あとがき」でも触れていましたが、読みながら感じたのは画像認識するようになった人工知能の創作物の著作権。人間の創作をどう権利化し、どう保護し、どうパブリックドメイン化するか、という本書で取り扱われているテーマはこらからさらに深化していきそうです。
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ちきりんが推していたため購入したものの、ずっと読めていなかった本。正月を使って読了。
いわゆる知財について、わかりやすくまとめられており、事例も数多かったことから読みやすかった。著作権とそれ以外で、そんな差があるとは全く知らなかった……。常に身近に置いといて、何か気になることがあれば参照したい本。お役立ち度で☆5つ。
事例に対して作者の雑感が付されていて、それにオチもうまいことついていたりしたのも好評価。
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作者さんが実際に特許をとった黄金風呂に入りにいったり、フェイスアップクリップ(美容用品)を買ったり、とろろ芋を食べたりと意外とお茶目で楽しく読めた。
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知財というと特許、著作権くらいしか思い浮かばなかったけれど、意匠権などもふくめた体系的な整理とそれぞれの違いがわかりやすい。
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面白くてためになる、わかりやすい。
●著作権は
・絵画を平面的に撮影した写真については発生しない。
・ちょっとやそっとの文章には発生しない。少しおしゃれなフォント程度では発生しない。
●東京ドーム肖像権??
●怪しい輩のいちゃもんに注意。
ディズニーの著作権は2018年で今度こそ切れそうですがどうなることやら。
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知的財産権に関する、良い導入書です。
とにかく実例が豊富な本です。当事者、特許庁、裁判所といった関係者がどのような判断をして、どういう結果となったかを見ていくスタイルになっています。現実の事例なので、話の背景が見えてなかなか面白かったです。ニュースでも話題になった有名な話も多数登場します。
きっちりとした法律用語を使ったり、実際の条文を示したりということは極力せず、噛み砕いた分かりやすい表現で書かれており、あまり前提知識を必要とせず読めるようになっています。堅苦しくないので、気楽に読めます。
ただ、検索性はちょっと悪いです。目次には、章単位でのページ番号しか書かれておらず、各事例のタイトルがずらずら並んでいるだけですし、索引のようなものもありません。読み通す分には何も問題ありませんが、後から目的の記述を見つけるのが面倒かも。
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本書は、知的財産法の入門書。各種知的財産権の基本的な解説から、それぞれの知的財産権の具体例、裁判となった事例が豊富に紹介されているだけでなく、小ネタも満載で、勉強になるとともに非常に楽しく読めました。
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「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。」
この文言を見た事がある人は多いのではないだろうか。
そう。アイフォンのウェブサイトの最下部に小さく出ている一文である。
これが何を指しているのか知らない方もいるかもしれない。
実はアップル社がアイフォン、アイホンという商品名を利用するために、
許諾を受けていることを示している一文である。許諾をしているのが、日本の企業であるアイホン社。インターフォンの会社である。
実は興味深い事実があって、アイホン社の決算資料を見てみると、ロイヤリティ収入1億円というような記載がある、らしい。
つまり、言い方は綺麗でないが、アイホン社には何もしなくてもお金が転がり込んでいるわけだ。
前置きが長くなったが、本書は、著作権をはじめ、商標権や特許権、意匠権など知的財産権に関して、その項目ごとに豊富な事例をまじえて解説をしている本である。
紹介されている事例を拾っていくだけでも、読み物と十分面白いのだが、知的財産権の分野で仕事をしていきたいと考えている若い世代や、仕事をこなしていく上で知識を仕入れておきたいビジネスマンにとっても、分かりやすく整理できる本だと思う。
まさに、タイトルのとおりである。
実は、お金持ちになるためには、3つの分野がある。
それは、不動産、相続、著作権と言われている。
正直いって、不動産と相続は生まれた家が元々金持ちでもない限り見込めない資産である。
しかし、実は著作権の分野は、モノを生み出す才能さえあれば、誰にでも大金を掴むチャンスがある世界だ。若者が作家やミュージシャンを目指すのはある意味で合理的といえるだろう。
そういう意味で、法律の専門家になるための第一歩にもなるし、野望を持つものにとっても、よき導きの書となる可能性が高い1冊だ。
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知的財産権についてなにもわからなかった僕が、日常の出来事において「これは著作権と肖像権が絡むな」などと知財の方面から物事を考えれるようになった。少しだけ。それが面白い。もうすこし勉強してみようと思う。
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知的財産権について説明した本。知的財産権には、著作権をはじめ、特許権や商標権、肖像権などがあるが、これを体系的にまとめ、わかりやすく説明している。適当に例をあげているし、分析も深く、正確で学術的な記述が心地よい。参考となった一冊。
「メディアなどで注目を浴びた人が、いったん「パクリをする人物」というレッテルを貼られると、再起不能なまでに叩き潰される傾向にある。パクリは不倫と並んで、血祭りに上げられた人間が、その一生を棒に振ってしまうかもしれないリスクファクターと認識されつつある」p6
「ほとんど同じにしか見えない中央大学の「C」マーク、広島東洋カープの「C」マーク、米大リーグのシンシナティ・レッズの「C」マーク、智弁学園野球部の「C」マークについても、おそらく著作物性はない」p36
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(2021-07-30 2h)
著者が活発に動いて調査しているところが、とても楽しそうで好感を持てる。一匙の茶目っ気は著者の朗らかな人柄が表れているようにも思う。
入門書の名にふさわしく、著作権などについて分かりやすく著され、かつ豊富で身近な事例をもって解説されているので、より理解も深まる。
企業において、知財への理解を深めたいときなど役立ちそう。
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知財に関して事例を用いたわかりやすい解説で、全体像がわかる良書。
事例も馴染みのあるもので、読みやすかった。
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誰でも見たことのある商標やキャラクターなどをネタに、知財価値を争う場合の論点が、どういうところにあるのか、さりげなくわかるように書かれている。
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正直あまり期待せずに読み初め、面白い!と最初から最後まで思えた一冊。
知財に関して何も知らない人でも、冒頭から著作権、商標権、特許権など分類から分かりやすく説明してくれ、その後も例をふんだんに入れながら展開していく。(所々、筆者のギャグパートが入るのも面白い)
商標権、だと同じ名前でも、違うサービスなら登録出来たりと全然知らないことも多いなと痛感。アイドルのSMAPだけじゃなく、不動産とかの会社がSMAPを登録してるのも驚いた。
最後にまとめてくれていたが
確かに財産を守る意味で必要な権利が、クレーマーなどの武器に使われるのは良くないなと思う。
法律等に準じて、何もおかしくないのであればおかしくないと主張出来る知財世界でなくてはなと思った。
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知的財産についてほとんど知識を持っていなかったので、全体像を知るにはとてもわかりやすい本だった。
一度読んだだけでは理解しきれないけれど、なんとなくわかったような気になれた。
とはいえ、何かトラブルに巻き込まれそうになったりしたらしっかりと調べる必要があることは理解できたし、何か戦略的に必要性があるときは専門家を頼ることがベストだとも思った。