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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代では、お金と一言でいっても様々な形があるので、子供が理解するには、大人が教えるより本のほうがわかりやすい。
イスラーム経済・イスラーム金融の紹介。
2019/08/19 11:39
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金を掘り下げるというよりは分かりやすい「経済学」という感じだった。「お金とは何か」は最初の章で三つの特徴をあげてある。今の経済の問題点を挙げ、資本主義と比較する形でイスラーム経済を紹介する部分に一番力が入っているように感じた。
イスラーム金融というものが今から40年ぐらい前に生まれた。銀行一つとっても仕組みが資本主義のそれとはまったく違う。イスラームについては知らないことがまだまだあると思い知らされたところであった。
仕組みだけ読めばそのシステムは資本主義にないものがあってなかなか良いようにも思える。しかしすべてが宗教に基づいているものなので、現在の世界全体で通用する形として取り入れるにはかなりの工夫が必要だろう。この本のようなところからでもよく知って、現代経済の改良に切り込んでいける知恵が出てくることを期待したい。
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中学生との対話形式の本で、プラトンとソクラテスののうな雰囲気。
中学生の素朴な疑問を紐解いてより分かりやすく説明してくれており、資本主義やバブル経済、イスラーム経済、リーマンショックなんかも知ってはいたけど
あー!そういうことだったのか!!!!
と、改めて理解した!分かりやすく解説してくれることなんてほとんどないもんね!バブルがはじけた訳や、リーマンショックの起こった内実なんかも初めてからくりに納得!!!
半沢直樹観たあとのせいかもしれないけど、割とバンカーっていうのはこれからの経済になくてはならないもんかもな?と!
半沢直樹の世直し必要です。
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イスラム経済はみずから金儲けすることが天国へ行く道となる、という考え。株式会社のはじまりもアラブ帝国。
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そもそもお金ってどうしてお金の価値があるのか? 電子マネーって、ビットコインって? なにかを「お金」とするための条件ってなんなんだろう。そんな素朴な疑問にわかりやすく答えながら、経済のしくみを解説します。おもしろいのは、後半にでてくる「イスラム経済」。利息のない銀行ってどんな仕組みなのでしょう。大人も知らなかった経済の面白いおはなし。
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中学生に答えていく形で、経済の仕組みをゼロからわかりやすく教えてくれる。大人でも分かったつもりで、いざとなると説明できない。イスラム経済の存在をこの書を通じてはじめて知ったが、俯瞰で世の中を見る意味でも多くの人に知ってほしい概念だと感じた。
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セミナーで話したり、書籍やコラムで書いたりする際に、
分かりやすく伝えるのは重要なことです。
そのため、
中学生に分かるように書かれた本を読み、分かりやすい説明学ぶ目的で読みました。
資本主義について「新しい違いを見つけてお金を稼ぐ」と表現しており、目からうろこが落ちました。
従来のモノと違うから新商品が売れるわけです。オリジナリティが価値を上げるのですよね。
最後の章の「イスラーム金融」は、勉強になりました。ただ「利子のつかない金融取引」と理解していただけでしたが、これではイスラーム金融の半分も理解していないことが分かりました。
イスラーム金融は、株式投資に似ている気がします。イスラーム金融の預金者が、お金の使われ方をチェックするのはとても良いことだと思います。
また、イスラーム金融には所得の再分配の役割もあるということが分かりました。
経済のしくみや金融について詳しく知らない、もっと知りたいと思う方にお勧めです。
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リーマンのこと、そしてそれ以前の日本のバブル、さらに前のチューリップバブル、先物取引のことも、中学生と対話する形でやさしく説明されていて読みやすかった。iDeCo、つみたてNISAを始めようと思い立ってから、少しずつ投資や経済についての本を読むようになって、「4%」という数字をぼんやり意識するようになった。大きく儲けるつもりはなく、銀行に貯金しておくだけではインフレに対応できず目減りしてしまいそうなのが嫌で、貯蓄の一部を教育資金&老後資金としてインデックス投資にまわそうと、そう考えるようになった。だけど、各投資商品に書かれている数字の背景が、いまいち実態があるものとして認識できないことが不安で、そしてそもそもお金って何だ?と考えるようになって。
考えるよりもまず少額で始めれば良いとも思うがそこは夫婦の考えが一致せず。
そんなときに図書館の児童コーナーで目に入った本書。存在は知っていて興味があったので、手に取った。
p128の、リーマンの説明。
→銀行が、これまで貸さなかった貧しい人たちにも住宅ローンをすすめるようになった流れが書かれていた。小学生の頃、頻繁に流れるリボ払いのCMを観ながら、「今月多かった支出が、来月以降少なくなる保証無くない?払えるものは早く払った方が良いだろうし、家とか大きな額のものは別として、普段の買い物で借金とかおかしくない?これ、借金じゃん。何でこんなに明るくCMしてるのさ」と、大人社会への不信感を抱いたのを思い出した。
p134「証券を買った人たちは、お金をほとんど持っていない人たちにお金を貸しているとか、住宅の値段が下がったらお金が返ってこないかもしれないことを知ってて買ってたの?__多くの人たちは、そこまでくわしく知りませんでした。なぜなら、世界に売り出されていた証券は何度も加工がほどこされていて、もともとどんな人がどんな条件でお金を借りていたのかがわからなくなっていたのです。」
→iDeCo、つみたてNISAの資料を取り寄せていざ商品選びをしたとき、私が投資信託に感じた違和感は、まさにこれだ。
p136辺り、リターンが高く設定されている投資信託も、ここに書かれているのと似たようなカラクリなのかな?この本を入り口に学びを広げていけそう。投資信託選びで、世界経済が少しずつ大きくなっていくことを前提に、途上国&先進国/債権&株式/一応REIT&コモディティ をバランス良く常に同じ金額分だけ買う方法が、リスクが少ないんじゃないかという考え方があることを知った。リーマンのときも、どんなときも、落ち着いて、こつこつ、つみたて。これなら自分にも合っているんじゃないかと思った。
それを知る中で、それぞれについて知識をゆるゆると獲得していったけど、その証券の一番始まりにいるであろう「個人」が見えないのが、不安だった。個人なんて言い出したら証券の意味が無いし、そこを証券に求めるもんじゃないってのもわかるのだけど、やはり普段の生活と大きく異なる世界だと感じるのは、「お金」を通してみる「経済」は、普段の生活でする消費行動以上に、「起点となっているはずの個人が想像しずらい」。
p138「そこで目を付けたのが、お金の貸し借りとはあまり縁がなかった人たちや、本来、金融とは無関係なものでした。」
→ドキッ。だよね。「個人も投資して備えよう。日本人は投資する人少ない。もっと福利について知るべき。…」投資について情報収集していると、こういう声に沢山出くわす。そして、小額だけでも始めたらどうかな、と、感じ始める。私はまさにその声に導かれるように、iDeCo/つみたてNISAに手を出したくなっている。
5章から、「はじめに」で筆者が触れていたイスラーム経済についての話が始まる。ムダーラバ、思い切ってなにかをする。顔が見える金融が存在できるんだってことは、すごい希望だと感じた。
ザカート、喜捨。「p208…彼らは、自分が天国に行きたいという「利己心」にもとづいて人助けしている、でも、それが結果的に利他心による助け合いと同じ効果をもたらしていると、実感する瞬間です。」→不思議な感覚になった。
「p221…人間の本性を素直に受け入れながら、これからのより良い未来を考えていく、そのほうが無理のない現実的な道ではないかと私は思います。(中略)「違いを見つけてお金を稼ぐ」という(中略)資本主義とイスラーム経済は(中略)似ているところが多いからこそ、資本主義の良いところを再認識したり、イスラーム経済から学ぶべきことがより明快に理解できたりするのだと私は考えます。」→長岡氏の他の著作も読みたくなった。巻末の「このあと読みたいオススメの10冊」リストも参考になる。読みたい本がどんどん増えていく…。
本書を読んで、自分が投資信託に感じていた違和感や不安感の根源を、考え直すことができた。iDeCo、つみたてNISAを、早く始めたいと思う気持ちもあるけれど、こうして学んでいくこともまた、楽しい。プライスレスってことで、夫との意見が合わない今は、学びを広げていってみよう。こうする時間をもてたという意味で、iDeCo/つみたてNISAに反対してくれた夫に感謝。
2020/5/30