紙の本
タイトル買い
2016/07/01 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル買い。話はまあまあ。愛車で放浪は悪いテーマじゃない。人生一度は体験してみたいよね。気の向くまま、足の向くまま。2番目の彼女。これはあれだ、危ないやつだ。深入りしなくてよかったと思うよ。3番目の彼女。容姿はぱっとしないかもしれないけれど、やっぱ自分持ってるから輝いてる。誘惑に負けない。かっこいいよ。だからこそ、最後主人公は離れ難く思ったんだろうなあ。でもまだまだ青臭い青年だから、振られてしまったけどね。ネモ号、センスいい名前。この愛車とともにたくさん経験を積んでいい男になっていただきたい。是非に。
紙の本
角田光代氏が描く「ぼく」の助手席に座る女性たちとのちぐはぐな旅の物語です!
2020/07/04 10:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『幸福な遊戯』(海燕新人文学賞)、『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『ぼくはきみのおにいさん』(坪田譲治文学賞)、『キッドナップ・ツアー』(路傍の石文学賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、『対岸の彼女』(直木賞)など次々に傑作を発表しておられる角田光代氏のもう一つの傑作です。同書の内容は、中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走る「ぼく」が主人公で進む物語です。とりあえず、どこか遠くへ行きたいと思い、行き先は、途中で乗せた女次第という、あてのない旅が始まります。高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女など、助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続くのでしょうか?青春の一頁を読者に想い出させてくれる青春小説です!
投稿元:
レビューを見る
行き当たりばったりな出会いで気付くものがある。
こんなストーリー、ありえないけど、特に突拍子もないわけでもなかった。
タイトルが『ジョゼと・・』のパクリかしら・・なんて思ってみたり。
投稿元:
レビューを見る
10年前の19歳の男の子が主人公。私と同世代。その当時流行っていたものの名前がたくさん出てきて、なんだか気恥ずかしい。甘酸っぱいっす。若いってなんだか恥ずかしい。
投稿元:
レビューを見る
こういったどこに行きたい訳でもなく、どこにも行きたくない訳でもない、中途半端な欲望をわたしは知っている。生きるのはこういうことなんだろうと思った。読後、何故かすっきり。
投稿元:
レビューを見る
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。
行き先は、乗せた女しだい。直木賞作家による青春ロード・ノベル
投稿元:
レビューを見る
2006/12読了。角田光代のロード・ムーヴィ風作品ですが、やっぱりというか当然というか、キッドナップ・ツアーとは別もんであります。というか、キッドナップツアーがべつもんという話もある。三人目の彼女が、サンダルを捨てていくシーンは、あざといと思いながらも巧いな、と感心した。
投稿元:
レビューを見る
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい―高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?「カップリング・ノー・チューニング」を改題
投稿元:
レビューを見る
図書館。前に鈴木清剛氏がすすめていたので。「カップリングノーチューイング」の方がタイトルとしては好きだなぁ。情けなくて当たり前だけどやっぱり情けないって恥ずかしいしできれば感じたくない。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってみるとまあ普通かなっていう気がするんだけど、入るまではきつかったなあ。
男の子が自分の車を乗り回して助手席に女の人を乗せていく話なんやけど、とにかく最初の女の子のエピソードがださくてださくてどうしようもない。
それはもうその女の子がださいんじゃなくて、作者のセンスとか「ぼく」のセンスとか、そういうもの全部ひっくるめて本当にださくて救いようがなかった。
ただ二人目からは愉しんで読めたので、あの最初の女の子のエピソードはなんだったんやろうと思った。不愉快になるだけでほんまに必要なかった。
ただまあ、全体にぬるいし「ぼく」に対する作者の扱いがいまいちで、のりきれなかった。
十年前の本だということを差し引いて考えてもちょっとひどい。十九だか二十歳だかの男の子はあんな考え方はせんし、あんな行動は取らんやろ、たぶん。少なくともあたしには微塵も共感できなかったし、納得できなかったし、同情しなかったのでなんだかなあ。
あたしが特殊という可能性も無きにしも非ずやけど、まーそれはそれ。
投稿元:
レビューを見る
1997年という時代の感じをなかなか思い出せなかったが小6か、ハイテクスニーカーがはやった年、でも若者はかわらなかったんだなあと今まで思わなかったようなことを思ってしまった。自分だけが特別だと思いたいようなおんなのこや、自分のつごうのいいように世界があるようでしかないおんなのこや、ただようようにつづいていくおんなのこや、みえややりたいことのあいだでそれだけ、といえずに日常からでていけないおとこのこや、小6のときもそのままだったのだなあ、今と、というようなことをなんかいま小6とか考えた瞬間に思った。
というのもなんかスニーカーとかニルヴァーナとか世代感満載で時代のことを考えずには読めないからなんだよな どこの時代にもではなくて1997年ならではというかんじのところが多すぎてつっかかってしまうところが多かった うーんでもなんかやっぱりちょっと書いてあること自体はちょっとずれてるんだけど、だから雄弁に語ってるところってのが多いと思う
投稿元:
レビューを見る
<11月読了>19歳の男の子と彼と知り合う女の子のロードムービー。どの女の子も実際にいそう。私からは遠い世界だけど、けっこうリアルな感じだと思った。やっぱり、若い頃の角田さんの小説は好きな感じ。
投稿元:
レビューを見る
「カップリング・ノー・チューニング」を改題したんだけど、内容を読んでみて、原題の方がいいかもって思った。たまたまペアになったカップルの、チューニングの合わないことが、作品の要点であるわけだから・・・こっちの方がしっくりくるのは当たり前では。
退屈な助手席の苦しさと切なさ、孤独な運転席との「出会いと別れ」決して共有は出来ないと分かっているがゆえに彼は彼女たちを理解しようと(?)するんだけど、結局交差もせず別れてしまう・・・「ばかみたいな」このドライブもいつかはちゃんと消化されていくんだろね。
投稿元:
レビューを見る
失敗。『カップリング・ノー・チューニング』の改題だった。持ってるし。
なんで文庫化するとき、タイトル変えるんだよー! 表に明記しろってんだ。ネット本屋も明記しろ!
投稿元:
レビューを見る
読みながらMr. Childrenの「I Love You」に入っている「未来」という歌が頭の中でぐるぐると回っていた。べたなテーマソング的に。