感染症か?テロか?
2023/11/23 09:30
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
寂れた村に突如発生した集団死。
それは感染症なのか?テロなのか?
…という前フリから始まります。
ただ、物語は進んでるのに、何故かずっと原因がわからない。
分かりそうで分からないギリギリを気持ちよく引っ張ってくれる。
だから、読者もずっと考えさせられる。
斯波のように走りながら、一緒に悩み続ける。
面白い作品に出会えた
歪んでいた関係がまとまっていく瞬間、物語が一気にまとまっていく瞬間、その感動をぜひ。
…金平タヌキが最後で化けます!
捻りの効いた感染爆発(パンデミック)サスペンス。
2023/06/30 07:43
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
捻りの効いた感染爆発(パンデミック)サスペンス。前半は感染症説と人為的テロ説の対立を軸に展開するが、中盤でサリンによるテロと断定された後のどんでん返しが効いている。前半では感染症説の根拠の雑さ(テロ説に関しても同じことが言えるが)が気になったが、中盤以降の展開で納得。本作の秀逸さは、人が行うテロには人的・物的制約があり何時かは収まるが、感染症の場合は終焉が見通せない点に焦点を当てたところ。加えて、感染症説を頑なに主張し続けた主役2人が、実は某国によるテロだったのではと考えを変え始めるラストは、2000年に世界を襲った新型コロナ禍で当初、中国の生物兵器の流出が疑われたことと併せ考えると、真に迫った現代的意義を示唆している。
なぜ主人公の妻は
2019/03/15 15:26
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投稿者:sato - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっという間に多くの人が亡くなっていく未知のウイルス…。結果としてなぜあんなにも大量の人が死んだのかは分かった。
だが主人公の妻が元カレに会おうと思ったのはなぜ?
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パニックものだと、どうしても高嶋哲夫や安生正と比べてしまう。一気読みしちゃうくらい読みやすくダレないが、その要素いらなくない?ってのがいくつか。その分本筋を膨らましてくれたほうがよかったなー
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政府の人の対応、調査の仕方に、ちょっと…おかしくない?って思ってしまう所が多々。なんていうか、いや、わかるやろ、って言う感じの。オチのアイデアは面白かったです。
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図書館で借りた本。恐怖・ホラーを集めたコーナーができていたので適当に借りた本なのだが、司書の中にこの作家さんのファンがいるのかもしれない。2冊置いていたから。
日本がパニックになる設定。ある日、四国で人々が自然即死する案件が続出。厚生省は調査を進める。政府はテロによるサリンをばら撒き路線だと疑い警察と協力しながら対策を進めるが…という話だが、雑な展開も垣間見えるし恐怖感をほぼ感じなかった。
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パニック小説としては、復活の日を思わせるところ。政治家、官僚の振る舞いについての描写は、やや紋切り型と思う。
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ある地方の村に端を発する集団死から、四国丸ごとへと加速度的に広がるスピード感が堪らないパニック小説。原因を追う厚生労働省の官僚を主人公に据え、★(書きかけ)
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四国の老人しか住んでいないような僻村で村人や飼い猫など動物までもが突然死亡するという事件が発生する。
果たして原因はテロなのか?感染症なのか?
う〜む、評価が難しい。
死亡原因の設定については個人的にはかなり斬新に感じ満足であった。しかし、ストーリーはというと少し不満が残った。
原因究明されてからの後半〜クライマックスはすごく良かったが、それだけに前半〜中盤にかけての何というか主人公や上司の一本筋の通ってないような半端な信念とそれに伴う言動が残念。
なので、星3つ
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「Fukushima50」が良かったので、他にどんな本を書いているのだろうと思って、手に取った一冊。
あまり何も考えずに、読み始めたが、まさか、まさかのタイムリーな内容。でも、その分、単なるパニックミステリーとしてではなく、改めて今日本が置かれている現状を考える一冊となった。
四国の小さな村から始まった謎の大量死。日を追うごとに範囲は拡大し、突然何人もの命が奪われることから、政府は生物兵器によるテロとして、対応を始める。そんな政府の中で厚労省の参事官・斯波は上官の田崎と共に感染症の疑いを訴え続ける。
命を懸けてまで、四国まで行った斯波だったが、集めて来た検体からはウイルスも細菌も見つからず、責任を取らされて、埼玉へ左遷され、政府はまだ正体を掴めないテロリストとの戦いを続ける。
そんな中、国会では何の解決策も見つけられない対策本部に、野党から厳しい追及の声が上がる…
ここまで書くと、本当に今現在日本で起きている新型コロナの状況にそっくり。
正体の分からないウイルス、パンデミックを認めなかったり、対策が後手後手に回る政府などなど。
作品自体は2014年に書かれたものらしいが、このパニックをまるで予測していたような内容でびっくり。
実はこの大量死をもたらしているものの正体については、作品のかなり序盤で分かってしまっていた。
でも、その真相にたどり着いた後の官房長官を始めとする斯波、田崎、斯波の同期の宮野の英断は、今の日本政府に見習って欲しいと思った。
そして、政府の中に斯波たちのような人物が実在することを願わずにいられない。
ちなみにこの作品の事態の終息までには3ヶ月。現状のこの事態もやはり3ヶ月では収まらないだろう…
世間では高嶋哲夫の「首都感染」が話題になってるが、この作品の方が評価されるべきだと思う。
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思っていたのと違ったー!普通に病気のパンデミックものだと思っていたー!
そもそも初期でたくさん人が亡くなってるのに何が原因なのか調べられなすぎでは…?それこそ証拠もないのにテロだと決めつけすぎては…?あと楡と井野塚が頭おかしすぎてイライラした。主人公も親友左遷させたり女盗ったりおかしいけど。菌の説明する時にしてもなんかもっと急いでやらなくていいの!?あと妻とのゴタゴタの話いる!?
うーん、期待しすぎていたな…
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著作にこんなパンデミックものがある作家にとって、このコロナ禍はあり得ることだったのでしょうか。どうしても現実と比較して読みたくなる。小説の中で起きていることを思えば、現実のほうが落ち着いているか。
主人公は厚生労働省の職員。応援したくなったのは最初だけで、彼の過去が明らかにされると一気に嫌な奴の印象に。しかし最後はかつて裏切った相手と和解、ここからはまた応援したくなりました。この自体に人を罵倒するだけの官僚には辟易。警察との癒着または攻防も面白い。
自然は悪意なきテロリストだという言葉が頭に焼き付いています。「悪気はなかった」という言い訳が厄介なように、悪意のないテロというのはどうしようもない。災厄は続く。
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今の時勢にマッチするパンデミック系小説ながら、一捻りある展開で先が気になり一気に読んでしまう。
気持ちよい結末にしたいがためだろう、少々乱暴なほどに有能vs無能なキャラ設定にしているのが、いい意味で作り話感をかもしだしている。
気楽に面白く読める一冊でした。
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四国で発生した、殆どの住民が死亡する事件。
厚労省の斯波はウィルスによるものではないかと主張するが証拠が無いと一蹴され、国は生物兵器によるテロとして対策本部を立ち上げる。
自説を捨てられない斯波は四国へ行き、原因を究明しようとする。
2014年に5月に刊行されたと言うが、なかなかにタイムリーな本だ。
ただ、彼の妻である歩美のエピソードは如何なものか。
理想の女性のように描写されているが、とてもそうは思えない。
かつて友人であった男との確執を書くなら、もっと軽く触れるだけで良かったのではないか。