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投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の詩人の中でも もっとも好きな詩人を問われたら 朔太郎を挙げる。
とにかく日本語の持つ官能を 縦横無尽に使い尽くしていると思うのだ。同じ言葉でも漢字で書くか ひらがなで書くかでは 読んでいる「触感」が全く異なるわけだが それが一番痛切に感じさせるものに朔太郎のいくつかの詩がある。
彼の詩には 例えば中原中也のような格好良さは無いし 宮沢賢治のような感動的な物語もない。あるのは 食べ物が腐っているような腐臭であったり 神経が震えているような不安であったりする。それゆえ 彼の詩は 一般的に言って どこまで人気があるのかは僕にも分からない。但し 腐りかけのものがおいしいのは 納豆やチーズだけではないのだ。
朔太郎の詩を読んでいると そんな風にいつも感じる。
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投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
余りの暗さにびっくりした。
劣等感や、孤独の不安を伝えてくる。
今の自分にはぴったりとは言えないが、かつての自分なら刺さりまくったんだろうなと思う。そう思うと怖い。
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『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
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『月に吠える』『青猫』時代の詩がとても好きです。疾患の心理、絶対的孤独を感じさせる詩。オノマトペも独特で、とても魅力的です。
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『月に吠える』の『竹』より抜粋。「ますぐなるもの地面に生え、するどき青きもの地面に生え、凍れる冬をつらぬきて、そのみどり葉光る朝の空路に、なみだたれ、なみだをたれ、いまはや懺悔をはれる肩の上より、けぶれる竹の根はひろごり、するどき青きもの地面に生え。」
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高校時代、なぜか彼の活動についてちょっとした発表をさせられたことがあった。ずいぶん暗さの漂う人生だな〜と感じ、詩人として名を残した人はみんなこういうものかと思いこみ、以後詩を読んでみようというモチベーションが低下した思い出有り。今、中年にさしかかり、また読んでみようかなと思い始めたところ。
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冬、雨上がりの早朝。
林の中を一人で歩く。
そんな清清しさと孤独のあいまった気持ち、
これを読むといつもそういった気分になる。
鳥肌が立ちます。
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病的に神経質、だからこそ繊細。悲しいというよりは、寂しい。
ひとりで俯いて歩きながら、ぽつり、ぽつりと呟いていく。それらが地面に滲み込んでいくのを見ては踏み、見ては踏み。
時には誰にともなく叫び、また下を向いて歩きだす。
そんなイメージです。的外れなことを書いているな、と言われると返す言葉もございません。
でも、手放せない本のひとつです。
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「月に吠える」で有名な萩原朔太郎の詩集です。
正直私は詩を完璧に理解はしてません。
しかし、なぜか萩原朔太郎の詩を読むと
心が落ち着くのです。
萩原朔太郎作品には賛否両論あると思いますが
ぜひ一度声に出して読んでもらいたい一冊です。
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収録:「愛憐詩篇」「月に吠える」「松葉に光る」「青猫」「蝶を夢む」「桃李の道」「郷土望景詩」「氷島」「散文詩」
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文学関係の講義で、どの作者の作品でもいいので、一つの作品を紹介するレポートを作成しなければならなかった
読んだことがなかったのでいい機会だと思い、レポートにかこつけて読んだ
結構分厚くて、読み応えがあるのだけれど、自分に響いたのは、「さびしい人格」くらいだったので、これを紹介した
一つでも、これは自分のための作品だ、と思えるものに出あえたことは、とても貴重で嬉しいのだと心から感じた一編だった
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色で言うと「灰青」な萩原朔太郎の詩。
月に吠えるあたりがすごい好きです。
詩は苦手だけど萩原朔太郎は好き。高校のときもこのくらい好きだったら良かったのに…。
10.06.10
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「サウンド文学館・パルナス 萩原朔太郎詩集」 朗読:岸田今日子
岸田今日子の朗読が好きだ。恋の歌が多かった。
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ああすつぱりといつさいの憂愁をなげだして、
わたしは柔和の羊になりたい、
散文も好き。「――情緒よ、君は帰らざるか」
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講義用に心無しに買ったものだけど、大切なものになりそう。こころっていう題の詩でふいに泣いてきっとこれから読み進めるうちにまたふいに泣いちゃうんだろうね。教授に変な顔されてしまう…笑