紙の本
もっと議論されるといい
2021/12/16 16:48
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日お亡くなりになったことをきっかけに、前から読みたいと思っていたことを思い出して読んでみました。共感することがとても多くて、安楽死や尊厳死に関する議論がもっとなされればいいなと思いました。
紙の本
どのように人生を終えたいかを考えさせられました
2018/06/11 10:38
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投稿者:K. S. - この投稿者のレビュー一覧を見る
安楽死と尊厳死の違いも分かりませんでした。この本を読んで理解しました。
人はいい人生だったと納得して死ねるのが理想だと思いますが、どれぐらいの人がそうだったのかわかりません。死んだことがないのでわからないのが当たり前です。それこそ死んだ人を生き返らせて、訊いてみないとわからない話です。
しかし、安楽死を選択したらそれが実感できるのではないかとこの本を読んで感じました。世の中には生き方を説く本はいっぱいありますが、死に方を説く本を読みたいという契機になりました。周りの人に迷惑をかけたくないというのは同意できます。
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素晴らしい!
2018/01/20 13:08
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投稿者:AR - この投稿者のレビュー一覧を見る
橋田さんの云い方が気にいらないらしい医者の書いたものをネットで読み、元典になる本を読んでみました。筋が通っていて実に納得できる話でした。批判した医者は本当に橋田さんの本を読んだのかどうか。私には何の違和感もない内容で、そして感動したくらいです。日本でも安楽死や平穏死が合法になって欲しいものです。
電子書籍
初めて知ることがたくさん
2021/08/22 12:35
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
橋田壽賀子さんは超有名な脚本家さんですが、お若い頃にこととか、ご結婚されていたことなど、全然知りませんでした。母のために購入しましたが、読んでよかったです。
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判断しかねる
2017/11/15 19:49
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投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には、橋田壽賀子氏の自伝が書かれてある。
橋田氏の半生や諸外国の安楽死の事情に関しては得られるものもあるかも。
ただ、橋田氏が本当に安楽死を望んでいるかどうかは判断できなかった。
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著者が「終活」を始めたのは89歳の時、きっかけは著者のことをママと呼んで親しくしている女優泉ピン子さんから「ママはもう90なんだから、じゅうぶん歳を取ってるんだよ」と言われたことでした。夫に先立たれ、子供もなく、親しい友人もいない天涯孤独。仕事もやり尽くし、世界中の行きたい所へも行きました。やり残したことも、会いたい人もいない、もう十分に生きたと思いました。遺言は80歳の時に作っておいたので、まずは物の整理から始め、今までのドラマの原稿、ビデオテープ、手紙類などを大量に処分しました。あとは人に知られずにひっそりといなくなり、死んだことも公表せず、葬式や偲ぶ会もしないと決めたのです。ただ、唯一気がかりなことは、病気になったり、認知症になったりして、人さまに迷惑をかけることです。それは著者の尊厳の問題でした。死ぬ時に痛いのや苦しいのも勘弁してほしい。いつどうやって死ぬのかはやはり自分で決めたいと思った時に考えたのが「安楽死」?しかし現在の日本の医療現場で安楽死は許されていません。ヨーロッパの国やアメリカの州のいくつかで合法化されていますが、日本人が安楽死を希望する場合はスイスのNPOを頼ることになる!そのため、日本でも法を整備し、自らの死に方を選択する自由を与えてほしいと主張。もちろん、あくまで本人が希望し、周りの人の理解が得られた場合です。2016年12月号の「文藝春秋」に寄稿した「私は安楽死で逝きたい」は大きな反響を呼び、第78回文藝春秋読者賞を受賞しました。読者の方からは「私も賛成です」「法制化の旗振り役になってください」など多くの賛同の声が寄せられました。病気で苦しむ妻に悩む男性や、進行性の難病を抱える男性と著者との手紙の対話も収録。
はじめに
第一章 戦争で知った命の「軽さ」
「死ぬなんて当たり前だった」戦争体験 特攻隊員に渡したふるさとへの切符 焼け焦げた死体がゴロゴロ(他)
第二章 命とは誰のものか
「ママはもう九十なんだから」 俳優さんの手紙、ハンドバッグ百二十個を処分 私の役目は終わった 葬式はしないで!(他)
第三章 人間の尊厳とはなんだろう
夫にがん告知しなかった苦しみ どうせ死ぬのなら、最期までタバコを 文學者之墓へ時計を入れる(他)
第四章 私は安楽死で逝きたい
相続相手もな無し、自分で作ったお金だから、使い切って死にたい 楽しく過ごして、終わればお別れ 身内よりお手伝いさんが楽 自分のお金は自分の人生に使う(他)
第五章 死に方を選べる社会を
昔の医者は「看取り」専門だった 患者の心を見ない医者
看取り医の未来――『渡鬼』の本間英作に込めた思い 他
第六章 二十歳になったら、死を見つめよう 予想していなかった反対や懸念の声も 自殺原因の半数は健康不安 貧困が原因になってはダメ 二十歳の誕生日に、死について考えよう(他)
付録・読者メッセージとの対話 あとがき
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橋田壽賀子さんといえばドラマの脚本家ですが、おしんと大河ドラマくらいしか見ていませんでした。あまり良いイメージも持っていませんでした。ただこの本を読んで、非常に共感を持ち、90歳を超える高齢の方でも、こういう考え方をした方がいるのだと感心しました。私もこうありたい、と。
脚本家として成功された著者は金銭的に余裕があり、自分の生き方(死に方)を選択できるとはいえ、後に残された人(身内の家族はいらっしゃらない模様)に迷惑をかけないようにしたい、という心構えは素晴らしいと思いました。介護に関しても、自分の子どもに迷惑をかけまいと、改めて思った次第です。
著者が問題提起しているように、日本で安楽死が認められる日がすぐに来るとは思えませんが、尊厳死を含め、超高齢化社会に突入した日本ではもっと死に方について簡単に選択ができる社会になってもらいたいです。
尊厳死や安楽死で持論を展開するも、最後に「死ぬのは怖い」と正直におっしゃっているところに、とても身近に感じました。
そういえば私も小学生の時に、死ぬのは眠っている時がいい、と真剣に考えたことがありましたので・・
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いろいろ考えさせられる。
これまでどうにかなっていたからといって放置せず、どこかで真剣に向き合わなければいけない大きな問題ではないかと思う。
かと言って、どうすればというのはよく分からないのだが。
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共感することばかり
著者のように経済的に余裕がないけれど
天涯孤独ではないけれど
私も安楽死を望みます
死ぬ権利 認めてほしい
寝たきりの高齢者
ご本人も家族も決して望んでいない状態
行政も医療関係者も恐ろしくて言えないことを
きちんと発信してくれました
≪ 持ってたら 生きる安心 死ぬ薬 ≫
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「本当は、いまも主人の気配がする家の、いつものテーブルの同じ席に座ったまま、眠るように死ねたら幸せだと思っています」・・・泣ける。
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人は必ず「死」を迎えるけど、なかなかそれを直視することが少ない気がします。この本を読んで「安楽死」も含めて
「死」についてきちんと考えてみたいな~と思いました。毎年の誕生日に考えるという橋田さんの考えに倣いたいです。
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『愛と死をみつめて/1964年』、『おしん/1983年』、そして『渡る世間は鬼ばかり/1990年~』など、数々のヒット作を手がけた脚本家の橋田センセイが、御年90歳を超えたのを契機に「自分の死に方」についての希望を記した書。戦時中は死ぬ事ばかり考えていた少女は、20歳で終戦を迎えると逆に生きる事に一生懸命で突っ走って来たのだが、最近になってまた死について考えることに。人間の尊厳とは何なのか?...と考え抜いた結果、たどり着いた理想郷が「死に方を選べる社会」。誰もが必ず迎える「死」について、若いうちから向き合うことを説いている。
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安楽死で死なせて下さい。橋田壽賀子先生の著書。橋田壽賀子先生のような超一流の小説家の先生が安楽死で死なせて下さいというお考えを持っている。その事実はしっかりと受け止めなくてはいけない。安楽死の問題を日本全体で考える時が来ているのかも。
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長生きすることが、珍しくもめでたいことでもなくなった現代。
高齢化社会においては、生き方と同じ様に死に方についても
もっともっと考えなくてならないと思う。
人が死ななくなった現代、これからの医者には
病気の治し方より上手な死なせ方も学んでほしいという橋田さんの意見に賛成だ。
もう充分に生きたと本人が思ったときに
人生の幕を自分でひけるという選択肢があるなら、
人は今よりずっと安心して老いていけるだろう。
橋田さんは、『自分はもうなんの役にも立たない』というけれど、まだまだ楽しいドラマや面白いエッセーを書いてほしいと心から思います。
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ご家族も身寄りもいらっしゃらない橋田先生は90歳になり、安楽死を希望されている。認知症になったり、病院で胃ろうで栄養を摂るくらいなら、元気で意識がはっきりしているうちに亡くなりたいとのこと。
本人の意識や判断がしっかりしており、医師や弁護士、ソーシャルワーカー、家族が認めれば安楽死を国が認めてほしいと主張。橋田先生がご存命の間に法整備はされないだろうから、外国人の安楽死希望者も受け入れているスイスに70万を準備していよいよの時は行くそう。
ヨーロッパの数国、アメリカの数州では安楽死が認められているが、日本では自殺ほう助にあたり、刑罰となる。実際、治る見込みがない患者の家族に迫られて安楽死させた医師には実刑が下されている。
治る見込みがなく、かなりの痛みを伴う場合には安楽死を望むのかな。痛みというのは本当に精神がやられてしまうから。周りの家族は葛藤があるかもしれないが、国、国民が真剣に考えるべき問題だと思う。
動物には本人の意思関係なく安楽死させるのに…とちょっと思った。