電子書籍
終にだまされた
2019/10/16 22:04
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投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すっかり三部作完結の意味だと勝手に勘違い。合衆国大統領となった愚直な賢人アレックスが主役な三巻目。曲世愛は最強、最悪の敵役かもしれない。
紙の本
「終」ってそういう意味か!
2018/09/29 20:57
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投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回面白くて続きが気になる本です。
今回は予想外の方向で物語が進んでいって、
一体どうなってしまうのだろう?と、
ドキドキでした。
残酷なシーンもあったりするので、
万人向けではないかと思いますが、
続きが楽しみです。
紙の本
最終巻じゃない
2017/12/26 00:30
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺法が国境を超えて、
世界を巻き込んでの倫理観戦争に。
この巻のクライマックスはサミットだから、
その規模が知れようというもの。
アメリカを登場させたのはいろいろ意味はあるんだろうけれど、
(実際いろんな角度からこのギミックを利用しつくしている)
やっぱり思想を広げるのに英語という言語は不可欠。
日本語だけで話を広げると、すぐに感情が混ざってしまって
小難しい単語を並べるしかなくなってくる。
英語は端的に意味だけを指し示すので、
混ざりものが少ない議論ができる。
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サブタイトルが「終」なので最終巻かと思ったら、まだ続いてた。
舞台は一転してアメリカに。話の中心となる大統領のキャラを丹念の描いてる。そしてサミットにおける善悪に関する議論は面白かった。それだけにものすごく後味が悪い。
このお話はどこに着地するんだろう。
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本作はⅡまでと比べ形而上学的な思考を要求される。正義とは何か、自殺は悪か、を問い続けてきたシリーズは遂に「善」そのものの定義に向けて動き出す。癖のある各国の首脳達は誇りと主義の下、サミットの場で意見を戦わせる。読んでいく内に彼らが好きになってくる。先導する今回の主役アレックスは感情移入しやすく馴染み深いキャラクターであり、同時に善性を象徴するかのような鍵となる存在。アレックスやシリーズ主人公の正崎が「善」の答に辿り着こうとする時、今回もまた絶望が待ち受けている。気付くと「最悪」を待っている自分がいる。
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読み終える。タイトルを見直す。そして、絶望が背筋を襲う。
なんだこれは、哲学なのか、宗教なのか、野﨑まどはどこに向かっているんだ。最後の30ページほどで味わわされる、知的快感と嫌悪感。これだけ心をぞわぞわさせる読書は久しぶりだ。
日本で提唱された「自殺法」の思想が世界に広がりつつある中、対応を検討するサミット首脳たち。その思想実験とも言える過程は、考えることが好きな人間として軽い興奮すら覚える。そしてそれをすべて塗りつぶす曲世愛という“存在”。神でも悪魔でも良いが、圧倒的な存在とは人をここまで打ちのめすか。
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自殺出来る権利を保障する自殺法。世界でも採用する都市が出る中でサミットが開かれる。そして曲世愛を追う正崎はFBI捜査員になろうとしていた。
副題に「終」とあったが騙された。意味が違った。世界に進出した自殺法の是非、曲世愛の行方など魅せる部分は多く引き込まれる。
しかし曲世愛は無敵過ぎてどうするのか見当もつかない。
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何もかもが規格外、という褒め言葉がふさわしい作品。素晴らしい小説には、人の精神を高揚させる力があることを、読者自身の身をもって教えられることになるだろう。
前巻のあの終わりを引き継いで、次の巻がいきなりアメリカから始まるというのが、まずもってぶっ飛んでいる。正崎の登場を期待する読者にさっそくの先制パンチというわけだ。
何事もなかったかのように、淡々と。長い分量を割いて、アメリカの登場人物の描写が始まる。その描写や演出ひとつ取っても、憎らしいほど丁寧に書かれている。やがて、自分が知らず知らずのうちにこのアメリカ人たちに感情移入していると気づく頃、満を持して現れる正崎のかっこよさといったら。思わず唸りたくなるほどセンセーショナルなのだ。
物語は、作中に登場する自殺法の是非を登場人物に論じさせるだけにとどまらず、おそらく真のテーマであろう善悪の概念にまで踏み込んでいく。
しかし、そうして物語に没頭する間にも、読者はもう一人の主人公、曲世の影を文章の端々に感じてしまうだろう。何気ない描写でも、これは「彼女」の前触れなのではないかと、伏線なのではないかと疑わせるような言葉に、知らず知らずのうちに蝕まれていくだろう。
そして。
「考える人」がたどり着く善悪の姿とは。この上なく整えられた舞台に彼女が降り立つ時、何がもたらされるのか。化け物の生み出す小説に頭から飲み込まれる、全く新しい体験があなたを待っている。
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タイトルに「終」とあったので、これが最終巻だという先入観を持って読み始めてしまった。
世界の首脳によって意外とあっさり問題解決?……と思いきいや。それで済むわけがなかった。盛り上がる展開だっただけに、落とされる感覚が凄まじい。
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やだ~。絶望だけしかないじゃん( ̄▽ ̄;)!どうしてくれんの?この暗い気持ち。タイトルがすべてを物語ってた!超絶タイトル勝ち。この世界では「終わり」がしばらく「続く」のかしら。。。
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完結するのかと思ったらまさかのつづく……。
ついに世界規模に発展してしまった物語。
曲世愛、世界へ進出。
善とは――。
悪とは――。
悪の道を邁進する曲世。
正崎善は、善を守れるのか。
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過去2作の主人公から離れて新キャラ目線で進む巻。序盤、今までのショッキングさは影を潜めていて、ともすれば繫ぎの巻である感が出てしまいそうなものを、展開を持たせる問題提議と終盤の圧倒的な加速は見事。続刊早く。
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前半は飛ばし読み。紛らわしいサブタイトルに騙された!救いのない展開だなあ…。ところで自殺法って自殺教唆も認めてたっけ?
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バビロンの由来が明らかになり、沈黙の艦隊を思わせるサミットの論戦はニケーア公会議の様相を呈した後、魔界水滸伝か百億の昼と千億の夜か、という領域に。
新域は原潜「やまと」と同様、人類に根源の問いを突き付ける。
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最終巻のつもりで読んだら「そーゆー事かい」とまた続きを待たされる羽目に。早よ続き読みたい。続く事が善い事、終わる事が悪い事。、