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紙の本
斉木香津氏による「乙女」の歪んだ欲望を描き出した背徳のミステリーです!
2020/09/02 10:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、、『千の花になって』(小学館文庫小説賞)、『凍花』、『幻霙』、『日本一の女』、『40歳の言いわけ』などの話題作で知られる斉木香津氏の作品です。同書の内容は、ある朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだという一文から始まります。自殺した姉妹の葬儀には、疎遠だった子らが集い、やがて武家屋敷の床下に隠された四体の遺骨を見つけ出します。これは一体、誰の遺骨で、いつからここにあったのでしょうか?金貸し一族の淫靡で切ない歴史と、「乙女」のゆがんだ欲望を描き出した背徳のミステリー小説です!
紙の本
読んで損はない。※ネタバレあり
2017/11/20 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷわち - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めは、他の作家さんに比べてほんの少しですが平仮名が多いのが気になりました。
とはいえ、私は多分必要以上に文章の書き方が気になる質だからそうなのであって、ほとんどの方は気にならないかと思います。
文章も滑らかです。
ストーリーは、何だか不思議な後味でした。
時代が行ったり来たりしますが、特にこんがらがることもありません。
ただ登場人物が多いので、「ええと、この二葉って誰だっけ?」と、毎回最初の方にある家系図を見て確認していました。
しかし、登場人物の個性がとてもしっかりしているので、読み進めてその人物が掴めれば、「これ誰だっけ?」とこんがらがることもなく。
「伏線だろうな」「フラグだろうな」と気づいてしまうのが残念でしたが、構成力やストーリーは十分読んで損はありません。
ただ、ラストの由宇(でしたっけ?)の殺人計画の件は必要かな?と少々疑問。
それまでの殺人は、まだ納得の余地があるというか。
もちろん殺人は絶対に駄目ですが、まだ動機に同情の余地があるというか。
今だったら警察なり行政に相談しなよ、と思うようなことでも、戦時中・戦後は難しかったでしょうし、と。
しかしこの由宇に関しては、あんな下らない理由で親を殺そうと計画。
サイコパスですか?と。
小学校の頃から学校にも行かず、間もなく未成年を終えようとしている由宇。
それ以外の普段の行動では割と常識人ぽかったので、余計に違和感。
「殺人の連鎖」を表したかったにしても、うーん・・・。
でも全体的に面白く、あっという間に読みました。
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