紙の本
歳を取るって…
2022/05/17 10:36
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルも強烈だし、読み進めていくうちにだんだん悲しい気持ちになってきました。歳を取るって切ないな。でも、それでも生きていかなければならないならないし、どうせ生きていくなら楽しくしたいものです。
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年という一つの区切りに対して、どう着地するのか、そんなことを考えさせられる。ストーリーがテンポよく、読みやすかった。
電子書籍
”定年”という概念がうらやましくもある
2019/01/24 08:55
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投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はこの小説の主人公世代ではなく、就職氷河期・非正規雇用の世代にあたる。
契約期間が切れたら終わり。”定年”などというシステムがあることがうらやましい。
とはいえ、主人公世代の人たちだって、定年制度があるのは大企業という一部でしかなく、大半は中小企業勤めで定年も退職金もないに等しいのだろう。
そういう意味で、どれだけ生活感がある内容なのだろう、、、と疑問もわく。
紙の本
タイトル
2018/06/30 16:25
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投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル に引かれて 手に取ったんですけど 中年のおじさんの定年後の生活が描かれていて女の私には なかなか共感できませんでした
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一言で言えば
定年退職したオヤジの悪あがき(笑)
でも何だろう、この面白さは
一流大学を出て、一流の会社に勤め
それなりの地位を極めた
けれど、退職して肩書を失えば
ただの老人なのだ
自分では、まだ老人ではないし
仕事も十分できると思っていても…
社会では終わった人なのだ
そこにはプライドとか嫉妬とか焦りとか
ぐるぐる回って自己嫌悪とか…
赤裸々だ
自分にもやがて訪れるその日を思って
そうかもなぁと思ってしまう
最近の60代はまだ若い
そこからどう生きるか考えさせられる
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本を開いてからすぐに目についたのが
活字の大きさです。
シニア世代に向けてか活字が大きいので
とても読みやすいです。
主人公のエリート街道まっしぐらで
仕事一筋だった男性が定年を迎えてしまい、
生き甲斐と自分の居場所を探して途方に暮れていたり、
焦っている様子がシリアスにそしてユーモラスに
よく描かれていると思います。
その反対に妻は冷静な目で夫を見ては口出しをしたり、
叱咤激励をしたりと女性というのはいつになっても
冷静沈着だなと思いました。(娘も含めて。)
この男性だけでなく女性でも
同世代の老いた人を見ると自分とは同じではないと
認めたくない心理は誰でも同じなんだなと思いました。
そう思うことも心の若返りとしては良いですが、
あまりにもそれを阻害してしまうとかえって自分を苦しめて
しまうということもこの作品ではよく伺えたので、
ありのままの自分を受け入れていくことも大事なだと思いました。
この作品の中で教訓にもなる言葉がありました。
人は死ぬまで誇りを持って生きられる道を見つけるべき
人に「余りの生」などあるわけがない
八十だろうが、九十だろうが、患っていようが、
生きている限りは「生」であり、余りの生ではない。
男性の定年というのは人生の一区切りでもありますが、
それに伴い今までの人生とどう向き合い
その後の人生をどうして生きていくとかというのを考えさせられ、
同時に今まで遠くにあった故郷や昔の仲間を
思い出すこともありそれもどうやって上手く付き合っていくのか
ということも改めて考えさせられました。
主人公の男性には定年後も一波乱、二波乱と
喜怒哀楽に様々なことがありますが、
九十歳代の人から60歳代の人を見れば「いい塩梅」
の年頃のようで、これから何でもできる年代。
「終わった人」ではなく」「明日がある人」
と言われてまた嬉しくなるところがあると
まだまだ人生も捨てたものではないという勇気になりました。
いつの世代でもその瞬間を大事にして、
その都度自分がこれからどう生きていきたいかと
いうことも忘れないように過ごしていきたいと思えました。
まだ定年になるまでに時間はかなりありますが、
いつかはこの時期を迎えるかもしれないと思うと
他人事にはとても思えない気持ちになり、
人生の一つのお手本として読んで良かった作品でした。
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日本中で大反響を巻き起こした大ヒット「定年」小説!
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に、再生の時は訪れるのか?
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作者インタビューより。「内館さん、人生も将棋もひっくりかえってからが強いんだよ」って。「終わった人」になって、一度ひっくり返ってからが、絶対に強いし、面白いっていうことですよ。
http://president.jp/articles/-/25123
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テーマは新鮮で面白いだけに、生かしきれてない感じが否めない。
結局作者はどうあるべきと思っているのかいまいちはっきりしないし、心理描写が最初は丁寧でまだ共感出来るけど、中盤から全く誰にも共感出来ず。
ネガティブ過ぎて、引き込まれるところがなく、読了するのがやっとだった。
千草にも主人公にも娘にもイラっとした。
こんなに登場人物を好きになれない本も久しぶり。
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「余生を楽しむ」というのは、案外難しい。特に仕事一筋だった人に取ってはそうなのだろう。自分はまだ現役世代だが、急に仕事がなくなったら、主人公のように露頭に迷うかもしれないなと考えた。引退=楽ではなさそうだ。一生夢中になれる何かがないと、引退後の生活はただただ暇な苦痛なものになってしまうかもしれない。
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おもしろい。
定年退職した人のリアル。自分もこうなるのかなぁと考えさせられるし、ストーリー自体主人公のおっさんの波乱万丈についつい読み進めたくなる面白さがあります。
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定年退職を生前葬と捉える主人公、田代壮介63歳が定年後再雇用を断り、新しい生き方を模索しながらも結局は自尊心を満足させる仕事から頭が離れず、''成仏"出来ずにいた。そんな時ひょんなきっかけであるベンチャー企業から、東大法学部卒の元エリート銀行マンの肩書きを買われて顧問になり、そして社長の急死により社長になるが、会社の倒産で個人的な負債を負うことに…
仕事人生を「終われない人」が実は「終わった人」であると言うことを早く受け入れて、新しい人生を歩むことを勧める「終われない人」の悲しさを描いた物語。
彼の周りの色々な人の人生の浮き沈みと新しい人生を描きながら、「終わった人」の意義を考えさせられた小説であった。
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主人公は出世コースから外れ、メガバンクの子会社の役員を経て定年を迎えた男性のそれまでの人生と、その後の生き方について記された小説。
今年映画化されるから、という興味本位で読み始めた。が、蓋をかあけてみると自分が今置かれている状況とかなり重なる部分がある。
定年を迎える年齢ではないが、自分の思った通りに進んでいないキャリア、なんとか少しでも前に進めたくてもがくけど空回りに終わる。
そんな類似した苦しみがとっても共感できて、いつしか自分を励ます本として読み進めていた。
ものの言い回しが小気味良くてエンターテイメント作品としても楽しめる。
映画の公開が楽しみです(*´ω`*)
2018/04/04 12:49
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「定年って生前葬だな。」
この言葉で、
手にとった本はあっという間に読破!
奇しくも、3月末で定年になり家で漬物になりつつある自分に、何かいい助言があるのかなと思ったが、エンターテイメメント性もあり面白く、希望が持てる思いで終わってしまった。
しかし、
文末の佃さんの解説には共感と明日への活力をいただきました。これも、内館さんの「終わった人」を読んだからである。
人は皆、歳と共に世代交代の波に押し出されるように社会の第一線から身を引き、世間から次第に忘れられ、自分の新たな身の置き場を探し求めるようになる。特に組織の中に生きたサラリーマンはこの変化が顕著であるうえに世間が狭いため、「変化」や「未知の分野」にことさら臆病であり、住み慣れた第一線にしがみつこうとする。
「我々老人は既に多くのものを失ってしまった。視力、記憶力、ゴルフの飛距離、そして権力。でもよく考えてみてくれ、残っているもののほうがずっと多い。ゴルフだって百五十ヤードは飛ばせるのだ。記憶力だって名前は出てこなくても顔には見覚えがある。失ったものをいつまでも惜しみ、嘆き続けるのではなく。残っているものを生かして精一杯生きることに意欲を燃やしてほしい。今までしたくても出来なかったけれど、ひと通りの社会的責任を終えた今だからこそ出来る教育、農業、
工芸、家事など我々にとって新しい分野に楽しみながら挑戦しようではないか」
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一気読みしてしまうほど面白かった。
面白かったのだけど、夫婦のやり取りは何だか妙に悲しくなってしまった。まだ共感できるほどは歳取ってないのか、ずっとわからないのか…。
少しモヤッとしながら読了しました。