紙の本
きらきらした青春
2015/02/13 18:50
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
演劇に青春をかける女子高生4人組「羅針盤」。
羅針盤のメンバーたちの青春の物語のパートと、映画撮影を通して過去の犯罪を追及される舞利亜のパートが交互に進みます。
青春キラキラで、かつ悩み多き若者たちの「羅針盤」のパートが良いです。
演劇、音楽、スポーツ、美術、勉強、etc. ああ、青春のなんと素晴らしいこと!!
面白い小説でした。
以下ネタバレ注意!!
ただ,レイプ事件を持ってきたことが残念(大きなネタバレなので詳しく書けないのですが)。
精神的追い込まれ感、そして,どんでん返しの結末へむけて、確かにレイプが一番しっくり来る。
しかし,あまりに安易で、不愉快である。
ほかに精神的に追い詰める表現がなかったか?
そこだけが残念。
紙の本
第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞作
2015/02/05 23:13
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投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラー映画の主演女優としてロケ現場にやってきた舞利亜の現在パートと、
伝説の女子高生4人による劇団「羅針盤」の過去パートが交互に描かれます。
舞利亜は芸名で整形もしており、彼女の正体は分からないという設定が巧妙。
誰が誰を殺したのかという謎を抱えたまま、過去パートを繙くことになります。
「羅針盤」の少女たちが演劇に打ち込む姿は実にキラキラしていて眩しいくらい。
それ故に彼女たちが受ける度重なる悪意には胸が痛くなります。
犯人は想定内ではあったけど、やはり驚きました。
あんな身勝手な理由で人を殺すなんて許せませんね。
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よくやった!
舞利亜が誰で、犯人が誰か。
自分は最初から何故か舞利亜=瑠美って思い込んでたから、まさかまさかって思いながら読んでた。
あんなに強い子が自殺なんてするかな?と思った。
でも、まさか犯人があの人だったなんて。
いやぁ…バタが好き。
カッコ良すぎでしょ。
最初から最後まで『少女たちの羅針盤』っていう彼女たちの舞台を見てる気分でした!面白かった!
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女子高生4人がつくった劇団「羅針盤」の活躍と事件の物語。
ストリート演劇っていうアイデアが斬新。
キャラもいきいきしてていいな〜(o^o^o)
【評価軸】
低 0〜10 高
1期待感(帯や背表紙、前評判)10
2キャラクター(登場人物の性格、キャラの立ち具合)9
3設定・コンセプト(舞台や軸となる設定)10
4インパクト(全体を通じたメッセージ性や衝撃度)9
5独創性(作者らしさや他との比較)9
6新しさ(類似したものがないか)10
7意外性(開始と結末の落差、奇抜さ)10
8読みやすさ(文章としての読みやすさ)9
9美術性(表紙や作品の美的センス、情景)10
10総合点(作品全体の出来映え)8
総評価(1〜10の平均点÷2)9.6÷2=4.8
★★★★★
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短編映画のヒロインとしてロケ現場にやってきた舞利亜。
そこに待っていたのは、書き換えられた台本。
それは彼女の過去の罪を暴くようなものだった。
さらに監督からは触れられたくない過去を指摘され、
撮影では思うように演じられなくなってしまうのだが…
果たして、彼女をそんな状況に追い込んでいるのは誰なのか?
というミステリーだけではありません。
彼女が高校時代に深く関わっていた劇団『羅針盤』の結成から
ある悲劇までの過去の話も交互に語られている。
それは舞利亜が一体誰で、何を犯したのかを語るものでもあり、
青春モノとミステリーを併せ持つようなものに。
現在と過去、それぞれで進行する謎の真相と『羅針盤』の活動経過。
読み応えがあってかなり楽しめました。
ミステリーの面ではちょっとせこいなと思う部分もあったけど、
それほどあからさまでもなかったし、
そこがなくても違和感を持つ部分がちゃんとあったからいいかな。
さて、みなさんは舞利亜が誰なのか、分かるでしょうか?
俺は分かりましたよ。詳細なトリックは別として、
根拠は?と聞かれた時にある程度まともに答えられるくらいには。
水生大海さん、ほかの著作も読んでみようかな。
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4年前、少女4人で結成された「羅針盤」メンバーの、突然の死の真相は……。そして、真相が明かされたとき復讐が始まる。
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映画を先に見たパターン。
映画の時はミステリーだと思わずに見始めて、
このミステリー部分いるかなあ、と。
が、今回小説を読んで、結果を知っていながらもミステリー部分も楽しめた。
二度目だからかな…。
とにかく青春劇としての部分がすごく良い。
が、解説にあった少女漫画というのも何かわかる。
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売り出し中の女優が洋館で映画撮影を行う章と
4年前の高校生時代に羅針盤という劇団を立ち上げ活動する章と
交互に展開される。
劇団で死者が出て、主人公が殺したらしいという情報が
第一章の最後にあり、
劇団4人の中で主人公は誰なのか、
殺されたのは誰なのかということを探っていくのが主題。
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後味の悪い結末にならないかと思ったけどスッキリ解決.よかったです.
映画があるようだけど,どうやって実写化したんだろう.
撮り方によってはすぐにトリックが読めてしまうかもしれないですよね...
もの書きでないので専門的な評価はできないのですが,島田荘司さんの解説を読むと本書のすばらしさがよくわかります.解説を読んだ後,もう一度読みたくなりました.
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784334764623
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「少女たちの羅針盤」。
このタイトルがとにかく素敵。
解説によると、当初は「罪人いずくにか」という
タイトルだったようだけど、これは変更して正解かと。
現在と過去を交錯させた面白いミステリ。
館モノのミステリを題材にしていながら、
輝くのは過去の少女たちの青春物語。
4人それぞれがそれぞれにいろんな想いを抱えて、
それでも演劇というひとつの目標に向かって進んでいく。
キラキラと輝いてる。
だからこそ、だからこそ、訪れる悲劇がとても悔しい。
読んでいて、本当に嫌になる。
それだけ作品の中で4人が生きているということか?
現在の物語が完結した後、成長した少女たちはどうなるのだろう?
それがとても気になる。
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面白かった。
ちょっと台詞が誰が話してるのかわかりにくいし、かなめと蘭のキャラがぶれてる気がしないでもないけど作り方がとてもよく引き込まれた。
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少女たちの羅針盤はとても残酷な運命を巡っていました。
しかしその中にも、楽しげな演劇の面も見られたので良かったと思います。
おすすめの一冊です(o^^o)
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売り出し中の女優・舞利亜が映画の撮影で洋館を訪れる。
そこには隠したい過去がちらほら。
4年前4人の女子高生が劇団を作った。瑠美、バタ、かなめ、蘭のそれぞれの思いと悲しい出来事。
現在と過去が交錯する。
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過去と現在を織り交ぜていて、目的地が分かるまではちょっと退屈な感じがしたけど後半の展開が好きでした。
「あの子の復讐は私達の手で!」
という帯に惹かれて買いました。
友情っていいな(笑)