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投稿者:明日のことは明日に今日のことも明日にしよう - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編だから、余計な遊びが無くて
シンプルに怖い。
表題作のミストは短編なのに映画化もされてます。
原作と、映画ではラストがかなり違ってます。
どちらが好みかは両方味わってから考えてください。
ちなみに原作者は映画をみて、このラストを思いついていたら採用していただろうと言っているらしい。
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画のミストは、一度観たら忘れられない最後で、その原作はどんな感じなのだろうとワクワク。ラストがこういうのもあるのか、と個人的にはこちらの登場人物たちがどんな結末を辿るのかも知りたかった。未知のもの、異形のものも恐ろしいけれど、やはり一番身近な恐怖は人間なのかもしれない。
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投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は映画から「ミスト」の存在を知りました。その原作が、スティーヴン・キングの作品とは思いませんでした。スティーヴン・キングの本は好きなので、読むのが楽しみです。
さらっと読める短編集…とおもいきや
2018/07/05 20:21
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
キングの多面性を味わうにはうってつけの短編集。
ショートショートから始まって、不条理な恐ろしさ、どきっとするスリル、…キングのさまざまなサービスを堪能できます。おもしろすぎるためにキングの長編は最後まで読みたくなってしまいしばしば睡眠時間が削られますが、短編集なら区切りをつけることができます。
そして、さらっと読みすすめていくと、最後に位置する中編「ミスト」が来るという仕掛けで……これはドラマ化されたそうですが、確かにドラマになりそうな作品。ちいさなコミュニティ(に強制的におかれてしまった!)の中でのさまざまな葛藤、外の見えないおそろしさ、人間自身の恐ろしさ…「でもきっと最後はこうだよね?」という予想をたてず(どうせキングのこと、読者の期待など期待通りに裏切ってくれるから)にどっぷり恐怖にひたれるキングワールドでした。
往年の読者なら「ああ、これが原点なんだろうな」「いかにもキングが好きそうな」とうなずきながら読まれるのでは。
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面白かったです。
満を持して「霧」を読みました。
それまでの短編も面白かったです。
「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。
「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。
そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。
異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思い、多分マーケット出ていけずに死ぬ…と思いました。
「もういちど太陽が見られるなら、どんなことでもするわ」という願いが、登場人物の憔悴をとても感じさせました。
異形のは気持ち悪さでいっぱいだったのですが、マーケットから出て車を走らせているときに現れた大きなのには畏怖する気持ちもわかる、となりました。絶対的な絶望なんだろうな。
霧は映画があって、原作と映画では結末が違うらしいので映画も観ようと思いました。スティーヴン・キングも映画を気に入っているようです。
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【スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!】町を覆った奇妙な濃霧。中に踏み入った者は「何か」に襲われる…映画化、TV化された名作「霧」他、初期短編からよりぬいた傑作選。
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短編の選集。キングはずーっと読んでるから、どれもものすごくむかしに読んだはずなんだけど、ほぼほぼ忘れていて面白く読みました。
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日常をちょっと飛び越えたとこにのぞく
あり得ないけど想像できるほどに手が届きそうな
非日常の恐怖。
衝撃のラストと話題の映画「ミスト」の原作については
ある一文をもとに、よくもここまで悲惨なオチの
映画に仕上げたものだと感心をしてしまう。
「ジョウント」の破滅的ラストをジワジワと
予感させながら語られる物語の空気には
思わずのめり込みページをめくる手が止められなくなる。
他の2作も少ないページの中で、一種復讐の恐怖
狂気の恐怖を充分に味あわせてくれる。
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「キングを読むならまずはコレ!」ということで、キングの短編傑作選。キングは全部読んでるよな?と思いつつ、手にしちゃったよ。
『ジョウント』は読んだら、ベスタ―も再読したくなった。
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あの最高に後味の悪い映画”ミスト”の原作(S・キング)
。
不穏な空気はそのままで、でも決定的に違うのはラスト
小説は生きてるじゃん!息子が!ていうか死んでない。
てか、主人公の夫デヴィットは奥さんを家に残してきたことをいいことにスーパーに居合わせた美貌の人妻アマンダとちゃっかし浮気してるし。
なぜかエキセントリックな占い師のミセス・カーモディにはお見通しだったけどね。
映画と違って(あれはあれで傑作だけど)希望の持てるラストでよかった。
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その町を覆ったのは霧―目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む…豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!
ほら、虎がいる
:不条理系? 状況の切迫さはひしひしと伝わってくる。
ジョウント
:SF。「あそこには永遠がある」。霧の次に好き。
ノーナ
:ファムファタルものかと思っていたら、サイコものなんでしょうか。いまいち腑に落ちず。
カインの末裔
:解説には犯罪小説とあるけれど、上と同じくぴんとこず。
霧
:ホラーとサスペンス。視覚的には前者のほうがインパクトがあるけれど、文字としてみるぶんにゃ後者のほうが残ります。「後味の悪い映画」としてよく上げられますが、結末は違うんですね。
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町を霧が覆う。
その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。
なんか、映画になっているそうな。
で、その最後はとんでもない、らしい。
というのでがぐぶるしながら読んだ。
って、短編集です。
「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。
そして「霧」
一瞬凪いだ感じになるのだけど、そこからはエンジン全開って感じでぶっちぎっていきますよ。
って、最初から映画化の予定があったのだろうか。
とても映像的なのだ。ものすごく濃い霧で、一面真っ白で何も見えないのに、映像的。
と、パニックになっていく集団真理が、以前だともっと殺伐と描いていた気がするのだけど、キングもまるくなったものだと思っていたら、主人公なにやってるんだ。と、ちょっと怒る。
多分、映画とは違う結末なんだろう。
これはこれで余韻があっていいのだろうけど、やっぱり明るくはないよね。
やっぱり、キングだよね、って思うのである。
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仕事で疲れている時に外国モノはなかなかヘビーだったけど面白かった。
それぞれなかなか印象的。 ノーナ…。
てかミスト、映画とラスト違うんですね。
あの映画本当いつまでたっても余韻消えない系で随分昔に観た作品なのに未だに印象かなり強いのだけど、監督も思い切り凄いわな。
そして映画では観ていたものの小説としてスティーブン・キングを読んだのが何気に初めてでビックリ。
こういうのも良いですね。
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ミストは期待通りの面白さ。その他は作品によってまちまち。作品ごとに翻訳者が異なるため、内容が入ってくるものとそうでないものに別れる。
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初、キング。
なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。
それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。