またしても『偽りの』か・・・
2018/10/26 23:43
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外ミステリーのタイトルにどうも『偽りの』というフレーズが安易に使われすぎているのでは・・・という感想を最近書いたばかりだったが、本作品の『偽りの』は謎の根幹に関わってくるので、読者の先入観をいい意味で裏切ってくれるものだった。
解説者の言うとおり、ちょっといろんな要素を盛り込みすぎかとも思うが、大事な手がかりをそのまま放り出しておいて、新しいものに無鉄砲に飛びついていくヒロインの怒涛の生き方がとにかく疾走感を盛り上げており、詰め込みすぎという印象をやわらげて最後まで一気読みさせるテクニックはさすがだと思う。
あとヒロインのハードボイルドな行動の裏に見え隠れする不安定さ、どことない諦念や開き直りが彼女をミステリアスにさせ、それはおそらく戦地での民間人爆撃事件の隠された音声と密接に関わっているのだろうと思われるため、事件の謎解きだけではない人間ドラマに仕上がっている。
作者の過去作品では「ステイクロース」を読んだだけだが、かなりの書き手だと思う。
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殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。ジョーの死に潜む謎を追ううちに、マヤは4か月前に惨殺された姉クレアの死、そして17年前のある事件の真相へとたどり着く……。 (概要より)
料理は嫌い、階級の低いものがする仕事だ。と言う考え方の性格なのに、大富豪の一族である夫の家族の考え方に眉をひそめるのとか、いまいち主人公が好きになれなかった。
秘密を話さないと決めたのに、軍人でもない人に話す等。行動が…
PTSDに悩んでるけど、強いから耐えれてる怒りで突っ走りながら考えるタイプ…そりゃ間違いも起こる。
二転三転していき収束していくのは面白かったが、本当に必要?みたいな場面もあってなんかスローペース
もっとドキドキさせて欲しかった。
でも、長い割にハイペースで読んだ方かも知れない。
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まずは…小学館て意表突き過ぎで新聞で偶然見かけなかったら気付かなかったかも…。
今作は、これも偶然なのだけれど、マイロンシリーズを再読した直後に読みました。
マイロンの勧善懲悪ながら軽妙な感じとは違って、序盤から中盤までは微妙にダラダラな感じなのに、後半一気に畳み掛けて仕上げて、しかも泣かせるという…。
やっぱりマイロンシリーズの続編の邦訳を切に願います!
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殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。ジョーの死に潜む謎を追ううちに、マヤは4か月前に惨殺された姉クレアの死、そして17年前のある事件の真相へとたどり着く……。
著者の作品は、日本初登場の「沈黙のメッセージ」は読んだ記憶があるが、その後のマイロン・ボライターのシリーズや単発の作品は未読のまま。多分20年ぶりということになろう。中盤がややだれ気味に感じてしまい、怒涛の後半になかなかつながらないのがもどかしい。
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コーベンさんの小説を初めてよみました。もともとこういう構成をされる方なのかわかりませんが、最初のほうは表に出されている情報が足りなくて、「そう思って読む」しかないのですが、前半にでてきた後半の回収がすごいです。
全部で500ページ超の本ですが、100ページくらいまでは、すこしずつ読んでたのですが、100ページ以降は一気に読みました。
登場人物の描写というか背景がすこしずつ出てくるので、それが一定のラインまででてきたときに、ドラマを一気に反転させるのがとても面白かったです。
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帯に堂場さんが、風呂敷を広げ過ぎだと書いてあった。読んだ今なら理解できる。
ミステリーは伏線の回収は絶対だと思う。この本は凄い。見事に回収した。
海外ミステリーなんてここ数年読んでなかったので、読み始めた頃のように人の名前や関係性で苦戦したが
話の流れ、面白かった。本当にギリギリまで犯人が分からなかった。
たまには新しい本を読むのも刺激になる。
訳者の方が知り合いで本を出した記念に購入。
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前評判も高かったがさすがのハーラン・コーベン。わたし的には今年読んだミステリーの暫定1位。
アメリカ的な嫌なところも見事に回収。「戦火の勇気」のメグ・ライアンぽい主人公もカッコいい。え、ジュリア・ロバーツで映画化なの?
解説で堂場瞬一氏が結構な字数を割いてマイロン・ボライターシリーズへの愛着ぶりを書かれていて、ウインザーホーン・ロックウッドⅢ世の大ファンで、最近事あるごとにマイロンシリーズをオススメしている私としては援護射撃を得たような気持ちだ。(堂場氏のファンではないが)
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どんどん読み進められてしまうページターナー本だったが、結末が思わぬものだった。ヒロインらしいと言えば、そうなのかも。
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「ステイ・クロース」が面白かったので、ハーラン・コーベンの他の作品も読んでみようと、手に取った作品。
いやーこれは上手い小説だ。謎また謎の積み重ね(解説の堂場瞬一さんに曰くたまねぎ小説)その重ねようにページを繰る手が止まらない。
詐欺の手法で、次から次に説得力のあるような根拠のあるような逸話挿話ショートメッセージを怒涛のようにしゃべりたて、返事する間を与えずいつの間にか聞き手の意思を操る手法があると聞いたが、まさにそれ。
テンポよく次から次へ、不可解な事件や不審な登場人物やあれやこれや出てきて衝かれるように、読み進める。ちょっと余裕が出てきて疑問符が浮かんで、その疑問符を持ち込んだまま、クライマックスを読んだ時の衝撃。
うわぁ、そう来るか。性根がヒネてない素直な読者なら、驚天動地。一番最後、主人公のモノローグで少しソフトランディングさせてくれるものの、解説まで読み終わってもドキドキは止まらない。
ハーラン・コーベン。こりゃ、エラい作家に出会ってしまったぞ。過去作含めて追いかけ必至である!
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面白かった!主人公のマヤ、敵に回すと恐ろしい女(笑。初ハーラン・コーベン。ハワカワ・ミステリ文庫の作品も、いつか読んでみよう。
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イラクでやっちゃいけないことをやってしまった元軍人のマヤ。彼女の姉が殺され、そして夫のジョーも殺される。しかも、同じ銃で殺害されたという。ジョーは金持ち一家の息子。そのような舞台の裏側にはとんでもない事実が潜んでいる。最初から謎が多い物語だ。そして最後まで真相が分からない(少なくとも私は)。怪しいやつはたくさんいるが、撹乱された。ところどころで出てくるオッカムの剃刀なのだろう。ジョーの殺害は過去からのつながりゆえに、人間の感情の根の深さみたいなものを感じた。
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被害者の妻が夫の殺された理由を追っていくうちに、過去の死亡事件との繋がりが見えてくる。
これでもかというほど、話がどんどん盛られていって、最後はどうなるのか?と思いきや、全部ひっくり返される結末に~
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いや~~最高でした
めっちゃ面白かった
一気に読んでしまった
映画化したいの、よくわかるわ
ちゃんと騙されたし
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ディヴィド・ピースのTOKYO 3部作後に挟まったので。軽いなあと思って読んだらええやんと思って、主人公ええやん!カツコええやん!最後もええやん!となつた。
重くるしさや、謎に、嵌まり込んでいたのでありがたい本だった。
それに贔屓のサッカークラブが久しぶりに勝つたので!夕方からは、頭も心も良い感じたった。読書つて良いなあ!勝つって良いなあ。
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おもしろかった!
これは結末を知ってしまったら読む意味なくなっちゃうのであれこれ言えないけれど、なかなかインパクトのあるラフトだった。
ジュリアロバーツがマヤをやるみたいだけど、アマプラ落ちてきたら絶対見よーっと。