紙の本
ありきたりな…
2018/05/30 05:59
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投稿者:ひさみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
恥の多い生涯を送っている。どこかで聞いたような文面から始まりますが、主人公は罪の形が妖怪に見えるという体質で無職だったところを有無を言わず生者を地獄に送る代行業の助手にされるという内容です。助手というより居候→ペットに降格される扱い。
紙の本
百禍の王
2022/05/13 05:48
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
罪人が化け物に見える青児が迷いこんだお屋敷の主は
「地獄代行業」を営んでいる西條皓
ほの暗い表紙の雰囲気そのままの内容ではありますが
青児のお馬鹿さん加減とそれをあしらう皓が重すぎない装いにさせております。
紅子さんも良い仕事してくれてますし、ひらひらと。
そして小野篁!あやかしや地獄などこの手のものが好きな者の心をくすぐります。
ミステリー色は地獄行というオチですので
心情の方に重きが置かれている。
わたし的には第二怪の最後はじんわりと涙ぐんでしまう。
そして第三怪で、青児がお屋敷に来た理由も明らかになり
ここにいる必然も納得したしだいです。
「青児さんは青児さんですねえ」
という言葉がしみじみしみてきます。
冒頭から巻末まででしっかり輪になった作りになっています。
☆4.5
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。
一生死ぬまでただ働きになったみたいなんですがお小遣いもらえるのでそれはそれでいいのかな笑
紙の本
小野篁に釣られて
2019/06/27 23:31
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物紹介の挿絵に小野篁が真っ先にいたので、ついつい現在出ているシリーズ3冊分を大人買いしてしまいまして…(というかなぜ主人公達より前にいるのか。まぁ衣装の都合かなぁ…)。面白かったです。一時期妖怪モノが流行ったけど、妖怪絡みでもこういうやり方があるのか〜という感じ。それでいてミステリ要素もある。こう説明すると京極堂?と思われそうだけど、方向性は全然違う。文章もテンポよく読みやすかった。
紙の本
地獄代行業
2021/09/04 17:13
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖怪、鬼、地獄、魔王、そして小野篁が大好きならぜひ!篁さん、まだちょっとしかでませんけど・・・。
現世で罪を犯した人を地獄送りにする美少年とその助手のお話。
なかなかオドロオドロしくて良いです。まったく救いようのない人間ばかりがでてきますが、そこはかとなく楽しい。
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うわー、グロい。怖い。榎田ユウリのパクリ?とか最初思ったけど、グロいのはグロいけど面白かった。
人の業とはと考えさせられるなぁ。
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皓のライバル関係である棘が手強そうな雰囲気で登場だったのに意外にもチョロかったな。キャラそれぞれや事件罪状も面白み・雰囲気があって結構よかった。
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左目で化け物の正体を見るという、異形の力を持つ主人公・遠野青児が、冬蔦の生い茂るトンネルの奥、樒の巨木の葉陰に佇む館に迷い込み、その主である「地獄代行業」にいそしむ謎の美少年・皓に助手として雇われる。
そして彼とともに、決して法で裁かれることのない、隠された罪を暴いて裁く物語。
館を訪れた“客”からの相談事、それはまさに嘘と欺瞞に満ちた罪の告白でしかない。
なぜ、自分は幸せではないのか。いつまで、自分はこんな人間のままでいるのか。
誰かを妬み、羨み、憎み、傷つけながら、醜く浅ましく、理想とはほど遠い人生をなりふりかまわず生きている、どこにでもいる弱い人間の怨嗟である。
この世の中は、正体を隠した化け物ばかり――。
人間の業を化け物(妖怪)になぞらえた伝奇ミステリー小説だが、事件の展開や謎解きはいたってシンプル。キャラクター小説と銘打っているように、青児や皓の魅力で物語が面白くなるタイプのよう。地獄少女の少年版、探偵風味という感じ。
それにしても、悪い奴が裁かれて地獄に堕ちる、こんな痛快なことはないのだ!
KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』にて、書評を書かせていただきました。
https://kadobun.jp/reviews/410/0d9b0b76
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鬼の代わりに罪人を地獄に届ける「地獄代行業」という設定は斬新だが、罪人っぷりが少し弱く感じる。
悪徳政治家とか、ブラック企業とか、法に触れずに暗躍するような残忍をバッサバッサと地獄に届けて欲しい。
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面白い設定ではある
人がペットを飼うならば、鬼は人を飼う?
個性的なキャラクターの登場が魅力だが
いまいち読みにくい
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各所の書評での好評価を見て購入。京極作品を好むからには少々厳しめの目をもって読みはじめてがなかなか面白かった。
ただ、屋敷にたどり着くまでの境界線の様なところの情景描写がもう少しあったら不思議な感じが出るかもと思った。
ただ、後半は畳み掛けるように闇深い感じになって引き込まれました。
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罪が妖怪という形で見えるプー太郎と表現しても遜色ない遠野青児。
読んでいてどこか既視感を覚えたのだがxxxHolicに近い気がする。本人の意思とは関係なく屋敷を訪れてしまったり、本人達が望む解決とはほど遠い、罪の深さにあった業に襲われたりと。
ただ皓や棘の設定は当然ながら作者独自の物で、今後の展開を期待したい愉快なキャラクターに囲まれた作品です。
2巻以降の展開次第では、既視感のある設定だなんて云わせない作品に化けると思う。
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人の業にゾッとするけど妖怪は興味深いので楽しく読みました。和洋折衷で、ニートもあれば旧家もある新旧ごちゃまぜなところや横溝正史的世界も好み。
読みやすいしキャラも立ってて良いし青児くんと西條さん(案の定名前の漢字が変換されないけど、名字が西條八十だ…タイトルもそれでかな)のペットと飼い主という謎関係が好きです。紅子さんもいい。
どこかで気付いて修正かけたらもっとどうにか…って3件ともに思ったけれど、だいたい気付いたときには手遅れなので苦しいです。青児くんも生き残ったようでいて確実に手遅れ。でも西條くんにくっついてればこれ以上の地獄には陥らないです、きっと。それでも堕ちてしまったときには西條くんは容赦せんやろ。。
続きも読みます。
「〜してみえる」という敬語表現が出てくるので、東海圏の人かな…と思ってたら作者さん愛知出身でした。使わない民(福岡)からすると違和感あるけど意味はわかるのでう〜んと思いながら読んでる。。関東圏設定っぽいけど。こんな重箱の隅をつつく読み方したくないけど、不特定多数への質問文でも文中で敬語表現に「みえる」を使われるとめっちゃ気にしてしまうもので。。
山本五郎左衛門をググってほ〜となったのも束の間、大好きうしおととらの東の長のモデルが山本五郎左衛門だった…西の長は神野悪五郎でこちらの棘さんのお父さま。なんということでしょう!全ては繋がっている
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人の罪が妖怪の姿で見える青児が行き倒れ寸前で迷い込んだ洋館。そこは罪人を地獄へ送る“代行業”の皓の館で成り行きで彼は助手として働く事になる。洋館には怪奇現象に悩む人が訪れ皓がその裏に潜む罪を暴く流れなんだけど「青坊主」は説明回で軽め。「鵺」が本番といった所。罪が妖怪の姿で見えるから便利という訳ではなく、罪の指摘はあくまでも推理で、なのが面白かった。手掛かりが全て提示される訳ではないので怪しい風味の軽いミステリといった感じ。この雰囲気や因縁の相手、棘登場の展開とか二人の関係とか好みだし紅子さんは何物か?などの謎もあるので次があるのは嬉しい。
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ときどき人が化け物に見える遠野青児が放浪生活中に迷い込んだのは、牡丹の着物をまとった美青年・西條皓の住む洋館。彼はその特技を買われ、彼の助手として働くようになるのですが…。妖ものといったら憑き物落としを想像してしまいますが、これはまた違ったアプローチ。分類としてはホラー風味のミステリでしょうか。青児の見えるもの、皓がすること、二人の関係等、想像以上に楽しんで読み進めていました。皓の仕事柄、内容は陰鬱なものなのですが読みやすかったです。是非続巻も読んでいきたいです。