ユニークな登場人物達と軽妙な展開とは裏腹に、陰湿な猟奇殺人事件に発展する展開に驚きでした。
2021/03/30 12:57
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユニークな登場人物達と軽妙な展開とは裏腹に、陰湿な猟奇殺人事件に発展する展開に驚きでした。中盤までは連作短編のハートフル医療ミステリーかと思える流れだが、徐々に整形美女連続殺人事件が絡み出し本格的ミステリー色に発展、驚くべき結末へと一気読みの面白さでした。事件の陰湿さに反して意外なほどに暗さや悲惨さを感じさせないのはこの著者の持ち味か、あるいは読者の納得いく結末なのか。巧みに構成された一気読みの作品でした。
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投稿者:りすママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
知念実希人さんの本は私にとって寝る事を忘れるぐらいハマってしまうものです。
いくら好きな人が前妻に謝れてないからと私が奥さんの顔になるとは思えない。けど、最後はいい感じに愛されていたと気づかされる。
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みながら色々と想像を巡らせましたが、やっぱりさいごには裏切られる、知念実希人さんらしいストーリーでした。
普段あまり知ることのできない美容形成の世界がリアルに描かれており、そうした部分も面白かったです。
顔を変えることの意味、本当のその人物とは……医療ものながら、その中で人が抱える苦しみや悩みを解決に導く、読み終えたときに気持ちがスッキリとする展開が大好きです。
でも、まさかあのひとが……
1番のトリックはやはり見抜けませんでした。
シリーズ化もあるのかな
2019/07/11 15:59
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
性格に問題はあるが、天才的な腕を持つ美容形成外科医・柊貴之。お金第一主義のような柊に反感を持つ麻酔医・朝霧明日香。患者の難題に応えながら最高の手術を行う柊を、明日香が次第に認めていくストーリーかと思いきや、殺人事件が絡んできた。
トリックが二転三転し、最後のトリックは、登場人物がうまくはまっていた。お見事。
美容形成外科の話だけでも成り立ったのでは、と思った。
まずまずの面白さ!
2020/01/31 15:57
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
天才美容外科医・柊貴之の立振舞に腹立つんだけど、どこか憎めないね。寄りそう早苗が信頼しきっているのも微笑ましいし、明日香の貴之に対する正確なツッコミのやりとり、病院内は、なんだかんだチームワークのとれたスタッフですね。天才、美の追求を中心とした話が進むうちに、こうではないかと予測がついて、やっぱりね!とは思いますが、そこまでの過程の伏線を拾いつつ進み、自分の予測と予想の答えあわせをしている気持ち。その答えあわせが心地よく面白かったですね。最後の病院でのシーンの一言が、グッときて涙がこぼれました。
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投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまいちでした。
途中で読む気が失せてしまったくらい…
仮面病棟、時限病棟は面白かったので期待が大きかったのかな。
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帯に「あたなは絶対に騙される」とか書いてあるので、騙される前提で読んでるとある程度仕掛けとか真相がわかってきちゃう。煽るのも大切だけど、それで読む楽しみが損なわれるのはどうかと思う。
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自らを「天才」という美容外科医の柊貴之。この軽さのどこが??と思って読んだのに別の一面が、二面も三面も見えてきて。面白いです。最後のどんでん返しは読み返してやっと分かった感じ。脳内がちょっとこんがらがってしまいました。
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まさに知念実希人らしい小説。知念さんにしか描けない物語だね。リアルな医療サスペンス。
柊と明日香のゆかいなやり取り、軽やかな悪口の応酬についつい気もゆるんでのほほんと読んでいるうちにいつの間にか怪しげな暗闇に踏み込んでいたような。
徐々に「なにかああるぞ」とじわじわじわじわ。後半の展開に頭はフル回転。前半ののほほん時間はなんだったんだ!いやぁ、もう知念さんおもしろすぎ!
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自称、天才美容外科医・柊貴之。報酬は高額だが、その金さえ積めばどんな要望にも応えるという彼のもとには、さまざまな患者がやって来る。
後妻の顔を前妻の顔に整形してほしいと依頼する夫。それに諾々と従う後妻。
ある男の顔を別人にして欲しいという老人。整形を限界まで繰り返した顔へ、更なる整形を施してほしいという女優――。
柊のクリニックでバイトする麻酔科医・朝霧明日香が見た、つくりかえられてゆく顔の裏に隠された、患者たちの本心とは?
連作短篇的に続く物語に、未解決の整形美女連続殺人事件の謎が絡む、スナック感覚の読み口軽いミステリ。
語りが軽妙でサクサク読み進めることができ、柊先生のキャラクターも絶妙。明日香など登場するキャラクターたちも魅力的で、ぜひシリーズとして続編が読みたい作品。
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一貫して医療をテーマにしている、現役医師作家の知念実希人さん。装い新たに刊行された本作に登場するのは、天才美容形成外科医だという。
美容形成も医療には違いないが、自分自身、偏見が拭えないことは告白せねばなるまい。天才を自称する柊貴之のクリニックに面接を受けに来た、麻酔科医の朝霧明日香のように。金さえ積めばどんな依頼も受けると言いつつ、実際には仕事の選り好みが激しい。曰く、私が執刀するに値するかどうか。
柊の傲慢な人物像と、芝居がかった振る舞いには苦笑するが、報酬の魅力には逆らえない明日香。何より、その技術が確かに超一流であることは、医師として認めざるを得ない。依頼者が金持ちばかりの割には、リーズナブルなような。もっと吹っかけてもいいんじゃないか?
本作は連作短編集の体裁をとっており、各編で柊は手腕とともに意外な顔を見せる。並行して、都下では、4年前の連続殺人事件を想起させる事件が発生していた。4年前の事件と柊には関係があるらしいことが、徐々に仄めかされる。柊の人となりを知った明日香も、気になって仕方がない。
終盤はエンタメ色がどんどん強くなるが、結末はちょっと見え見えだったかな。だって…ねえ。いかにもな人物たちといい、伏線が露骨であることは否めない。とはいえ、驚きはそれほどではなくても、どうやって収拾させるのかは気になったし、読ませる力はさすが天久鷹央シリーズの知念さんだと思う。
一件落着と言っていいのかね、これ…。実は、幻冬舎文庫から刊行された初版の存在には気づいていたが、主人公が美容形成外科医という設定に、あまり惹かれなかった。美を求める患者と、それに応える美容形成業界。批判される謂れはないだろう。それで心が救われるならば。
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「改貌屋 天才美容外科医 柊貴之の事件カルテ」改題。
天才美容外科医 柊貴之。金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとには奇妙な依頼、危険な依頼が舞い込む。
更に、未解決の整形美女連続殺人事件が絡み・・・。
美容整形を受けたい人達の内側を描いた話と柊貴之の謎が合わさった話。
まあ、普通だった。
(図書館)
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おもしろかった。
美容形成ミステリー。
著者にしては珍しくプロローグがちゃんとプロローグしてたと読み終わって気付いた。
もはや医療ミステリーの先鋭と化した著者。
余すことのなくその能力で多くの作品を産み出して欲しい。
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キャラもののライトな一話完結型の小説かな〜と思いきや、徐々にシリアルキラーものの本格的なミステリーに移行していく…と思いきや、、全体を通しての大きな謎解きの話が今ひとつパッとしなかったのが残念。ただ、キャラものとしては面白いので、キャラ生かしでシリーズ化しても良さそうだなーと思った。
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真相はいくつかの可能性を想像させつつ終盤まで分からず、自分の推理はしっかりはずれました。キャラも個性的で面白い。
大きな流れと、短く完結する話がうまくつながっていて、テンポもよいのであっという間に読了。